23月

物事を成功に導きたかったら「理想の未来」を思い描くべし!


ビジネスにおいても、社会貢献プロジェクトにおいても、未来志向は基本中の基本です。目の前の問題だけに囚われていると、思うように成果は出せません。

でも、どうして未来志向が大切なのでしょうか? 仕事で言えば、実際の日常業務は、目の前の課題を一つ一つクリアしていく作業に他なりませんよね。未来に目を向ける必然性を実感しづらいはずです。

未来志向が大切な理由は、闇雲に進んでもゴールには近づけないからです。

 

誰が何をやっても改善しなかった制作ミスを激減させる

僕は以前、リクルートの『住宅情報ナビ(現在のSUUMO)』の制作現場にいて、そこから同じく住宅情報サイトを運営するベンチャー企業に転職しました。

そのベンチャー企業のビジネスモデルは、新築マンションのデベロッパーに営業をかけ、広告を受注し、記事ページとしてサイトに掲載するというものでした。しかし制作チームにミスが頻発しており、顧客から愛想を尽かされるほどでした。ミスが発覚すれば頭を下げるのは当然営業であり、度重なれば受注にも影響が出てしまいます。制作チームは会社の足を引っ張るお荷物だとさえ見られていました。

制作チームの課長は優秀な人でしたけど、人の配置を変え、厳しく叱り、ミス対策のアイデアを考え、あの手この手を尽くしたのですが、思うようにミスを減らすことができませんでした。

そんな状況で僕が入社し、ミス対策を担当することになりました。まったく苦労せずに、半年ほどでミスを1/3に減らし、なおかつ作業効率を1.5倍にしてしまいました。

なぜそんなことが可能だったんでしょうか。なぜ問題解決のために様々なアイデアを出すことができ、しかもアイデアがことごとく効果を発揮したのでしょうか。

答はシンプルで、理想を知っていたからです。ミスが出にくい制作現場を知っていたからです。

具体的には、制作現場においては、ルールが整理されていて作業者が作業に集中できる環境整備が重要です。つまりミスが出る一因は、作業ルールが複雑だったり、曖昧だったりして、注意力が散漫になってしまうからなのです。

僕がやった取り組みは、誰がやっても同じように作業できるよう、作業ルールを平準化したこと。それから(どうしても顧客の要望を聞き入れなければいけないなど)特例がある場合は、誰もが知れるように明文化してマニュアルに落とし込んだこと。

もちろん、モチベーション管理や技術向上などにも取り組みましたが、環境面の整備でやったのは、たったこれだけのことです。でも、たったこれだけのことでも、理想を知らなければ、取り組むのは非常に難しいのです。

 

優秀な学生は理想の未来を思い描く重要性に気づいている

僕は学生が好きなので、学生と話をすることが多々あります。また、学生中心の議論や意見交換に参加する(または見学する)機会も、普通の社会人よりは多いと思います。

学生団体で活動していたり、地域活性プロジェクトに取り組んでいたり、さまざまな学生がいます。話を聞いていて、この学生は放っておいても立派にやっていくだろうなと思うのは、理想の未来が見えているか、理想の未来が見えないことこそが最大の課題だと気づいているケースです。

例えば、とある限界集落に関わっているとして、高齢者ばかりで生活が大変だろうと、高齢者支援しか考えられない場合は、たぶん理想の未来を見つけられていません。なぜなら、限界集落の課題は高齢化ではなく、少子化だからです。コミュニティが持続不可能になってしまっているのが本当の問題です。高齢者の生活を助けるだけでは、いずれ集落は消滅してしまいます。

10年後20年後、集落や、集落に住む人たちにどうなっていてほしいか? 未来像をしっかり思い描くことができていれば、理想の未来へ近づくために何をすればいいのかが明確になります。例えば、海士町のように若者を呼び込んだり、

優秀な若者が“島根の孤島”に集まっている理由 – NAVER まとめ
島根県にある中ノ島に、海士という町がある。人口約2400人、高齢化率39%の過疎の孤島。フェリーは1日2便しかない。そんな島なのに、都会から大勢の若者が移住してくるらしい。その理由はなんなのか?

あるいは徳島県上勝町のように、高齢者の力を活かした魅力的な産業を起こしたり(産業があれば人口流出に歯止めが掛けられるケースは多い)というアイデアを発揮できるのです。

株式会社いろどり
「葉っぱビジネス」とは”つまもの”、つまり日本料理を美しく彩る季節の葉や花、山菜などを、販売する農業ビジネスのことです。

 

未来志向ができればアイデア不足に悩むことはない

「いいアイデアが出ない」と悩むケースの多くは、知識不足ではなく、未来志向ができていないことが原因です。制作現場のミス対策でも、学生プロジェクトでも、どういう状態が理想か? さえはっきり思い描けていれば、課題解決のためのアイデアはいくらでも出てきます。

なぜなら、ゼロベースで物事を見直せるからです。制作現場の例で言うと、優秀な課長が制作ミスを改善できなかったのは、以前からやっている作業ルールであったり、作業方法にとらわれてしまったからです。問題があるとわかってはいても、ミスが減る保証も無いのに、今までのやり方を180度変えるのは、現実問題としてほとんど不可能です。

逆に、こういう状態に持って行けばミスは確実に減る、とわかっていれば、今までのやり方にとらわれること無く、効果的なアイデアをいくらでも出せ、物事を前に進めていけます。

 

物事を成功に導くためには、理想の未来を知らなければいけない

これは個人的な話なのですが、僕は理想の未来を夢想するのが大好きです。その上に、大声で知らせて回りたくなります。例えば先月書いたGunosyの記事なんか典型ですよね。

「検索の次」の時代が来る|Gunosyが神速で取り組むべき2つの課題

まともな社会人の多くは、「非現実的」「勇み足すぎ」と感じるだろうと思うんですが、これはもう道化師の役回りだと割り切って、臆することなく声を上げていこうと思っています。

理由は、語ってきたとおりです。理想の未来を思い描けなければ、よりよい成功へは辿り着けないからです。誰かが、自分なりの理想の未来を思い描くきっかけの一つにでもしてくれれば、と思っています。

ちなみに、Googleが思い描く未来はこちら。

会社情報 – Google
Google の使命は、世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすることです。

Google以前のインターネットは、膨大な情報に効率よくアクセスする手段がなく、ただの得体の知れない空間でした。

情報へ効率よくアクセスする手段さえあれば、インターネットはそのポテンシャルを存分に発揮でき、人々の生活は劇的に変わる。それをGoogleは知っていたんですね。Googleが唯一無二の存在になれたのは、「理想の未来」を知っていたからこそです。

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