「検索の次」の時代が来る|Gunosyが神速で取り組むべき2つの課題


Gunosyの開発元はちゃんとエゴサーチをしているみたいなので、ブログに書いても届くでしょう!

 

Gunosyには、世の中の構造を変えるかもしれないワクワク感がある

個人的には、Facebook以来のインパクトを感じています。

Facebookがもたらしたのは、リアルとインターネットの融合でした。「インターネットは匿名で利用するもの」という常識が打ち破られ、実名で発信する人が増えました。もちろん匿名が否定されたわけではなく、実名でインターネットを利用するという新しい選択肢が提供されたわけです。

特にソーシャルイノベーションの分野では、インターネット上に個人のアイデンティティを持ち込むことによって、「どんな活動をしている、どんな人間なのか」が伝わりやすくなり、より広範に協力関係を築けるようになりました。

では、Gunosyはどうか? Gunosyのようなプロダクトは、「検索の次」の時代を創る可能性を秘めています。

「Next Google ?」

Facebookが持つソーシャルグラフ、AmazonやAppleが持つ顧客情報を除き、そのほとんどの情報を掌握しているGoogleは、現時点では絶対君主です。しかしながら、栄枯盛衰は世の常、新しモノ好きなアーリーアダプターたちは、Googleに取って代わるのはどこだろう? といつも興味津々です。

より正確に表現すれば「Googleに取って代わる」ではなく、(Facebookが、匿名発信の価値を毀損することなく、実名発信という新たな選択肢をもたらしてくれたように)Google以外の情報取得の新たな選択肢をもたらしてくれるかもしれないのです。

 

「キーワードを考えるのはハードルが高い」の衝撃

Eメールから、LINEを始めとするメッセンジャーへの移行が起きているように、WEB界隈はいかに手間を減らすか、どんな些細なストレスでも排除できるか、という方向へ進んでいます。メールアドレスを指定して、件名を入力するという手間すら(特に若年層を中心に)敬遠される時代です。

「これまでのネットでは、情報を検索する際に『キーワード』を考える必要がありましたが、これってネットリテラシーの高い人をさらに高くするためのやり方だと思うんです。『Gunosy』が目指すのは、必ずしもそうでなくて、普通の人でも有益な情報がすぐに得られる仕組みを作ることなんです」(関氏)
「精度高すぎ」と話題のニュースキュレーション『Gunosy』は、どんな設計思想で作られているのか?

言われてみれば、検索キーワードを考えるのは、Eメールでメールアドレスを指定するのとは比較にならない手間です。これが省略できるとしたら、潜在的な需要は相当に大きいでしょう。

ただし、まだGunosyがGoogleと肩を並べると決まったわけではありません。Gunosyのようなキュレーション&パーソナライズシステムが飛躍するのは間違いないにしても、Gunosyには大きな欠点が2つあります。

 

Gunosy

 

提言1:はてなブックマーク依存を脱する

情報流通にGoogle登場以来の革命が起きるとしたら、ある記事の価値を、検索エンジンが一律で評価するのではなく、個人それぞれの基準で評価できるようになったときです。人によって、必要な情報、価値のある記事は違います。個人個人が自分用にカリッカリにチューニングされたGoogleを持てるようになったとき、情報流通は圧倒的に進化します。

そしてその一番手が、Gunosyのようなプロダクトであるのは、説明してきたとおりです。

この「検索の次」の世界では、SEOを意識する必要がありません。多くの人に「いいね!」される必要もありません。9999人に無視されても、ニッチな情報を必要とするたった1人に届くからです。もはやこの世界では、興味・関心で繋がるTwitterのようなソーシャルメディアすら必要ないかもしれませんね。

個人的には、ソーシャルイノベーションへの貢献を期待しています。社会を変えていくには、「やろうぜ!」という意志のある人や組織同士が有機的に繋がり、長所を活かし合える協調関係を作っていく必要があります。しかし社会貢献文脈の情報発信は影響力を持ちにくく、なかなか多くのステークホルダー(予備軍含む)に届きません。が、その情報を必要とするたった1人に届けられるようになれば、影響力を気にする必要がなくなるのです。

当WEBマガジン『Handmade Future !』の記事も、Gunosyを介して紹介されることがあります。Gunosy経由でのコンバージョンの多さは、記事にしました(Gunosyは情報収集を助けるだけではない。「ブログで食う」の実現性を高めてくれている。)。

しかしながら、Gunosyで紹介される当ブログの記事は、すべて『はてなブックマーク』で話題になったものです。先日、「俺が「Gunosy」を使わなくなったわけ」という記事で言及がありましたが、Gunosyのはてなブックマーク依存は大きいものがあります(紹介されるすべてが、はてなブックマークされた記事かどうかはわかりません。念のため)。

仮にGunosyが、はてなブックマークの人気記事を届けてくれるだけのプロダクトだったら、当然ながら情報流通に革命は起きませんし、Googleと肩を並べるのも不可能です。

「普通の人でも有益な情報がすぐに得られる」という方向性は素晴らしいものです。「検索の次」の時代を創るためにも、全力で応援したいと思います。しかしながら、“有益”の基準を見直す必要があります。すでに取り組んでいるかもしれませんが、ぜひとも期待したいと思います。

 

提言2:マジョリティを狙え

何度も言及してきたとおり、Gunosyのようなプロダクトの使命は、Googleの次の時代を創ることです。ならばGunosyが相手にするべきは、アーリーアダプターではなく、市場の7割を占めるアーリーマジョリティ&レイトマジョリティです。Google検索と同じように誰にでも使われるようになる未来こそ、目指すべき姿です。

2013-02-04_1636@IT情報マネジメントより

現状では、イノベーター〜アーリーアダプターを中心に利用されています。新しいプロダクトなので当然です。でも、これら情報に敏感な層は、Gunosyの恩恵を本当の意味では実感できません。

俺が「Gunosy」を使わなくなったわけ – 世界はあなたのもの。

先ほど言及したこちらの記事も、Gunosyがイノベーターやアーリーアダプター向けのプロダクトではない事実を示唆しています。革新的なプロダクトなので、称賛するのはイノベーターやアーリーアダプターですが、Gunosyを本当に必要としているのはアーリーマジョリティ&レイトマジョリティだという点は、意識する必要があります。

つまりGunosyは女子高生だとか、主婦だとかに使われるようになるべきプロダクトです。検索キーワードを考える手間が省けるのを手放しで歓迎する層こそ使ってもらえるようにするべきです。スマートフォンにパッケージとして組み込まれるくらいを目指してなんぼのモノでしょう。

蛇足なんですけど、女子高生や主婦に使ってもらうには、Gunosyという名前はお洒落すぎる気もしますね。まったく同じプロダクトを、「アメーバ・グノ」くらい不真面目な名前で、追加リリースしてもいいかもしれません。笑

 

Gunosyは世界を目指せ

「キュレーション&パーソナライズ」システムには本当に期待しています。その一番手であるGunosyも心から応援しています。

でも、指摘したとおり、まだまだGunosyは不完全です。確かな先見性と優れた技術力があれば、Gunosyを超えるプロダクトを生み出すことはまだまだ可能です。

GunosyがGoogleのように、どこにも隙が見当たらない盤石な存在になるのか。それとも「キュレーション&パーソナライズ」システムの草創期を彩っただけのプロダクトで終わってしまうのか。

個人的にはGunosyに世界を目指してもらいたいと思っています。

どちらにせよ、「検索の次」の時代は見えています。Google以来の情報流通革命を待ちたいと思います!

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