カメラが好きで、桜の写真を撮りたいなら、三溪園がおすすめです。
なぜなら、湖に掛かる橋、出島の母屋、三重の塔、水鳥や亀、数々の日本建築……庭園の中で桜が映えるからです。
個人的には三溪園こそが横浜一の景勝地だと思っています。
横浜 三溪園 – Yokohama Sankeien Garden –
まるで京都にでも来たような雰囲気がありますよね。
実はこれ、確固たる理由があります。
三溪園を作った原三溪は明治時代の実業家ですが、原家に婿入りして(たぶん)思いがけず、本牧・三之谷の地を手に入れると、そこに京都や鎌倉の古建築を移築し始めちゃったんです。元来、資産を活かして美術品の蒐集や芸術家の支援・育成をやっていた人だそうですけど、まさか建物を持ってくるとは。自分だけの箱庭を、実寸サイズで作ったわけですね。
いやー、わかる! すんごいシンパシー。僕もやりたいわー。
ただ、こんなことをすると普通は悪趣味のそしりを免れないんですね。時代も文化も異なる建築を一カ所に集めたら、ごった煮になってしまって、風情のある空間になるわけがない。
ここが原三溪の凄いところで、三溪園では各建築が絶妙に配置されています。ディズニーリゾートも真っ青。蛇足ですけど、ディズニーシーのミステリアスアイランドからマーメイドラグーンへ抜けるトンネルの途中に滝がありますよね。あれ、隣のエリアに音が漏れないように滝を作っているそうです。三溪園もそれくらいのレベルで考えて配置されていて、ある建築の前にいると、基本的に他の建築は目に入りません。
ということで、桜を含め、庭園の写真をたくさん。
以上、撮影はNikon D7000です。
いやー、これだけ起伏に富んだ地形で、さまざまな被写体があると、カメラの練習になりますね。
みなさんもどうですか? 桜だけ撮影するのってすぐに飽きるし、花見宴会で人気のある場所だと酔っ払い人混みやブルーシートが風情をぶち壊すので、『三溪園』は本当におすすめです。