DXフォーマットの利点は、携行性です。

軽量コンパクトかつ必要充分なレンズセットを揃えてこそ、真価が発揮されます。

レンズは1本ずつ購入して使い倒したほうが、焦点感覚やレンズ特性(おいしい部分)が掴めていいため、まとめて買う必要はありません。

ただ、最終的なレンズ構成をどうするかは、あらかじめ考えておいたほうが、無駄な(必要ない)レンズを購入せずに済みます。

 

1. おすすめレンズセット(トータル約765g)

by カエレバ

 

AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G
約200g

by カエレバ

 

AF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VR II
約565g

現在、8本のレンズを持っていますが、9割方はこの2本のレンズで済んでいます。

大口径望遠レンズを使う必要がある、18mm以上の超広角で撮影する必要があるなど、よほど特徴的な写真を撮るのでない限り、この2本さえあれば充分です。

「AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G」は、NikonのDXの基本となる、標準画角の大口径単焦点レンズ。

画質が素晴らしく、安価なので、どんなケースでも絶対に買うべきです。

暗い室内から、街中でのスナップ、こどものポートレートまで、これ一本でデジタル一眼レフカメラのおもしろさを存分に味わえます。

「AF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VR II」は、「AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G」ではカバーしきれないあらゆるシチュエーションをカバーする万能レンズ。

単焦点に比べれば劣りますが、画質も悪くありません。

個人的にはほぼ18mm(広角)と200mm(望遠)でしか使っていません。

なぜなら、それ以外の標準〜中望遠は、撮影する側が移動すれば、ほぼ「AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G」でカバーでき、画質もいいからです。

なるべく単焦点で撮影できるものは単焦点で撮影し、どうしてもカバーできない画角のみ、「AF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VR II」に助けてもらうという考え方です。

 

2. 広範囲カバー型・レンズセット(トータル約995g)

by カエレバ

 

AF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-4.5G ED
約460g

by カエレバ

 

AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G
約200g

by カエレバ

 

AF-S DX VR Zoom-Nikkor 55-200mm f/4-5.6G IF-ED
約335g

10mmの超広角が必要であれば、こちらのレンズセットになります。

それ以外は最初に紹介したおすすめセットと同じ考え方です。

望遠側は「AF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VR II」では重いため、より軽量な「AF-S DX VR Zoom-Nikkor 55-200mm f/4-5.6G IF-ED」とします。

 

3. 単焦点・レンズセット(トータル約735g)

by カエレバ

 

AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G
約200g

by カエレバ

 

AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G(DX換算75mm)
約185g

by カエレバ

 

AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G(DX換算127.5mm)
約350g

大口径単焦点レンズを使い出せばすぐにわかりますが、ズームレンズの画質は単焦点レンズに劣ります。

大口径単焦点レンズのほうが明らかにいい写真が撮影できるので、次第に単焦点レンズしか使わなくなります。

最初から単焦点レンズしか持っていなくても、腕の向上の面では何の問題も発生しません。

むしろ、ズームレンズがどうしても必要な場面が実感できるので、メリットのほうが大きいです。

撮影対象が固定されていて、超広角や超望遠が絶対に必要と決まっているのでなければ、単焦点レンズのみで構成するのがおすすめです。

上記の3本は信頼の置ける高画質レンズでありながら、素晴らしく安価で、全部で8万円程度で購入できます。

「AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G」と「AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G」はフルサイズレンズで、FX機でも必須のレンズです。

将来的にFX機に移行したときに、レンズ資産をそのまま使えるので、たいへん効率が良いです。

また、あとから補助的に「AF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VR II」を買い足せば、どうしても超広角や超望遠で撮影したいシチュエーションが発生したときに、便利さを実感できるはずです。

なお、上記以上の望遠・大口径レンズ(たとえば「AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED」や「AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II」など)は、非常に大きく重くなるため、DXフォーマットの軽量コンパクトという利点を活かせません。

どうしても必要でなければ、FX機を買うまで保留としたほうがよいと思います。


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