D7000など、NikonのDXフォーマットのデジタル一眼レフカメラを持っているなら、ズームレンズだけでなく、単焦点レンズ『AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G』を買うべきです。
取材やイベント撮影、プライベートでこどもたちを撮影していますが、必要不可欠なレンズです。
たった2万円台で買えて、コストパフォーマンスも最強。
D7000で撮影した写真画像をサンプルに、『AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G』を持っていたほうがいい5つの理由を紹介します。
1. f/1.8ならではの被写界深度の浅さ(綺麗なボケ)
セットで購入するケースが多いズームレンズ『AF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VR II』や『AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR』は、最小F値がf/3.5です。
ところが『AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G』ならば、f/1.8での撮影が可能です。
F値が小さいと、ピントが合う範囲が狭くなり、デジタル一眼レフカメラならではの綺麗なボケが得られます。
2. 単焦点レンズの優れた描写力
この被写界深度の浅さと、単焦点レンズの描写力が組み合わさると、こんな写真が撮影できます。
すべてf/1.8で撮影しています。
人物を至近距離から撮影する場合は、ピントが合う範囲を広げるために、もう少し絞ってもいいと思います。
1枚目は、口元にピントが合っていて、おでこの辺りはすでにボケていますよね。
3. 日陰や室内でフラッシュいらず
F値を小さくできるもう一つの利点は、光量の少ない日陰や室内でも、シャッタースピードを速くでき、ISO感度を低く設定できる点です。
例えば、薄暗いライブハウスという最悪の条件の中でも、フラッシュなしでこんな写真が撮影できます。
(撮影:D7000 設定:f/1.8, ISO 3200, -0.7 EV, 1/125〜1/160)
ISO 3200程度ならこのくらいの画質になります。
ただ、F値が倍のF3.5になってしまうと、ISO 6400にせざるを得ないので、さすがに画質の劣化が大きくなります。
『AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G』は、高感度に強いD7000やD7100の性能を、最大限に引き出す一本と言っていいという実感です。
4. 富士登山に持って行けるほど持ち運びが楽
DX機の利点の一つに、FX機に比べて軽くコンパクトである事実があげられます。
この取り回しの楽さが、『AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G』により際立ちます。
『AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G』の重量は約200g。
例えばズームレンズ『AF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VR II』の約565gと比べると、約1/3の軽さです。
しかも重量だけでなく、長さも1/2程度になります。
重さが1/3に、長さが1/2になると、別次元の感覚になります。
具体的には、『AF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VR II』では撮影しながらの登山は極めて困難ですが、『AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G』なら富士登山すらできました。
街に持ち出すにしても、『AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G』ならフットワークが目に見えて軽くなると思います。
35mm(フルサイズ換算52.5mm)なので、広角で風景を撮りたいケースには向きませんが、こどもたちのポートレートや、スナップ写真なら、いわゆる標準とされる距離。
単焦点の描写力も活きて最高です。
5. たったの2万円台で買える
で、これだけの優れたレンズが、たったの2万円台です。
Amazonだと、現時点で23,760円で売っています。
コストパフォーマンスが最強すぎる。(;゚Д゚)
個人的には、登山にデジイチを持って行きたくて、軽量コンパクトさを見込んで買ったレンズです。
が、実は室内・野外問わずポートレートで最も威力を発揮するので、仕事でも重宝しています。
人物を撮影したときの描写力は、特にうまく光が決まっていると、思わず「おおっ」と声をあげたくなるほど感動的。
もちろん、室内や日陰などの暗所では、f/1.8の明るさがすごくききます。
ISO感度を半分にできるので、画質がぜんぜん違うんですよね。
本当に満足している一品。心からおすすめします!