ステークホルダーの結集こそが次なるステップ|6,000いいね!「小笠原舞さんインタビュー記事」への反響を振り返る

7月22日(月)に公開した小笠原舞さんのインタビュー記事は、7月25日(木)午前の時点で、6000いいね!・300ツイートの反響をいただきました。

【前編】待機児童ゼロに潜むリスク|asobi基地・小笠原 舞 “女性の権利は語るのに「こどもにとって」は議論しない日本社会”

 

Twitter上での賛否は五分五分

Facebookのいいね!に関しては、基本的にポジティブな反応であるケースが多いだろうとは想像していますが、言及の仕方を確認するすべがありません。

そこで、オープンに言及されているTwitterでの反応を紹介したいと思います。


手作業で集計したところ、

共感・賛同 30件
条件付or部分的賛同 4件
異論・反論 24件
賛否表明なし 48件

となりました。同一アカウントの複数言及は1件としてカウントしています。またRTは賛否を判断できない(または、判断するために多大な労力が必要)ので、カウントしていません。

賛否の判断など集計の仕方によって多少の変動はあるかもしれませんが、Twitter上での賛否はほぼ五分五分と理解しています。

 

賛否の内容

小笠原舞さんの「“こどもの気持ち” を中心に保育政策や子育て支援をつくりませんか」という呼び掛けに、「同じ思いだった」という保育現場の方、「ハッとさせられた」という保護者を中心に、共感や賛成の意思表示がありました。

一方で、保育行政の立場にしてみれば、ただでさえ不充分な保育施設や子育て支援を、必死に拡充させてきた流れがあります。本記事は水を差しかねないと捉えられてしまったようで(この点については、おそらくフローレンスの駒崎さんには、記事の作りがミスリードを招きやすくなっているだけで、誤解だと理解いただいていると思います)、「質と量の二元論で語るべきではない」「今困っている人への対策がない」と批判がありました。

また、私の記事の作り方や、インタビューの仕方に対する批判もありました。二児の親としての率直な感想を投げかけたにすぎず、どなたかにご迷惑を掛ける可能性があるのは重々承知のうえで、覚悟をもって発信しています。不快な思いをされた方は、どうぞご容赦ください。

また、「よくある “こどもがかわいそう” という話」「持論の補強のためにこどもの気持ちを利用している」という意見は、誤読であり、きちんと読んでいただければ絶対にそのような解釈にはなるはずがないという見解です。また、小笠原舞さんの思いとも全く異なります。メディア運営責任者として明確に否定します。

 

保育行政クラスタと保育現場クラスタの融合こそが次なるステップ

こうして賛否を紹介したのは、どちらが正しいかを決めるためではありません。まったく同じ構成の同じ記事を読んでいるのに、捉え方が180度異なっている事実を明確にするためです。

これは立ち位置の違いの影響なのだろうと解釈しています。同じ “保育” というテーマにかかわり、よりよい社会をつくろうという思いでは共通しているはずですが、保育行政を中心に見ている人々と、保育現場を中心に見ている人々の間には、大きな隔たりがあるのだと実感しました(念のため、保育行政と保育現場というくくりは大雑把なものです。両方に関わっている方もいるでしょうし、例外もあるのはもちろんです)。

よりよい子育て支援社会をつくっていくためには、本来は同じ目的を持っている両者が、協力して取り組んだほうが遙かに効率的であり、大きな影響力になるのは言うまでもありません。

 

対話による相互理解がソーシャルイノベーションを生む

とは言え、一見すると水と油にすら見える両者が手を取り合うことなんかできるのか、と疑念を抱く方もいるかもしれません。

実は、利害を同じくする者同士が力を結集して事に当たるための方法論は、すでに確立されつつあります。フューチャーセンターに代表されるように、対話を重ねてお互いの思いを共有し、相互理解を深めていく手法です。私はまったく心配していません。ステークホルダーの力を結集できれば、社会変革のスピードが加速します。

いま、小笠原舞さんが具体的アクションを探っています。もとより、インタビュー記事は、具体的なアクションに繋げることが目的でした。

この記事をベースに、保育士と、保育園を利用するお父さんお母さんと、行政、企業の方たちを集めて、待機児童問題や保育園について、こども達にとって作りたい社会について、話がしたいですね。文句を言いあうのではなくて、代替案などを出しながら話し合い、しっかりとみんなで協力して、形にして具体的に未来を変えていけるように。

【後編】待機児童ゼロに潜むリスク|asobi基地・小笠原 舞 “一人では変えられない社会も、それぞれが自分事として取り組めばいつかシフトチェンジする”

何かしら対話の取り組みが実現したあかつきには、記事に賛成だった方はもとより、異論・反論がある方も、ぜひ参加していただきたいと思います。インターネット上で明らかになった学びを活かして、実社会を動かしていきたいと思います。