首都圏で子育てをしていると、こどもたちを本物の自然に触れさせる機会がないんですよね。都会は便利なので、何となく日常を送ってしまい、なおさらです。だから積極的にこどもたちを連れ出している、とは先日も書きました。
で、これって星空についても同じなんですよね。満天の星って、観る機会がほとんどない。
4歳の娘「お星さまをたくさん見たのはじめて」
先日、SLが走る大井川鐵道で知られる、静岡県の大井川へキャンプに行きました。
鵜山七曲といって、素晴らしい景観の場所で、しかもキャンプ場でもなんでもなく農道を下りていくので、地元の釣り人くらいしかおらず、プライベート感もばっちり。
そのへんに落ちている薪を拾って、河原の石で手造りかまどを作って火を起こし、ご飯をつくります。これ、キャンプ場は直火禁止のケースが多いので、なかなかできないんです。
夜もキャンプファイヤーをしながら、花火をしたりして、火遊びを満喫しました。
ふつうならテントに入って、はい就寝、となるんですが……別に無理に寝かせる必要もないんですよね。日中遊び回っていたので、どうせ放っておいても自然に眠ってしまうのはわかっていましたし。
そこで、テントの銀マットを持ち出して、河原に寝転ぶことにしました。
三脚もなにも無かったので、ちゃんと撮影できていないんですが、けっこう星が出ていたんですよ。北海道の荒野なんかに比べれば大したことはないと思いますが、それでも自宅の横浜市に比べれば、格段に多くの星が見えていました。
4歳の娘も、1歳半の息子も、ジーッと見ていました。特に息子は、それまでご機嫌斜めだったのに、口をあんぐり開けて見入ったくらいです。寝転んで観てごらん、と銀マットに寝かせると、身じろぎ一つしないで星空に釘付けになっていました。
子供たちふたりともそのまま眠ってしまい、さすがに寝相の悪い息子はテントの中に戻しましたけど、娘はシュラフに入れてそのまま野宿。朝を迎えました。
家に帰ってからも、衝撃的な体験だったようで、目を輝かせるように語っています。4歳の娘いわく、「お星さまをたくさん見たのはじめて」と。言われて気づいたんですけど、確かに人生初かもしれません。
今の子は、星空すら知らないまま大人になる可能性があるんですよねぇ。だって、首都圏じゃ星なんて全然見えないでしょ。
地方や自然の中に出かけても、夜になったら「子供だから」と宿泊施設で寝かせてしまう。子供だからこそ、夜になったら外に連れ出したいなぁと思いました。親は1日の疲れが出て大変だったり(はやくビールが飲みたかったり)するんですけどw