昨日、現地からお届けしたとおり、静岡県立大学の茶の和ガールズの手によって、新しい静岡土産『茶の和』が世に出ました。
これ、本当にすごいなーと思うのは、彼女たち本当に普通の女子学生なんです。明日から起業してもバリバリやっていける、なんて学生は1人もいません(まあ、そんなのは10万人に1人いればいいくらいでしょうけど)。
昨日、今日、明日(15日(金)〜17日(日))と新東名高速道路上り線の静岡サービスエリア店頭に立っていますが、
見てのとおり緊張の面持ちで、見ているこっちが緊張するくらいめちゃくちゃぎこちないです。笑
当然ですよね。自分たちが世の中に出した『茶の和』がどんな反応を持って迎えられるのか、今まで商品を開発して売り出すなんて経験がないわけで、自信もへったくれもありません。
新卒が未熟なのは当たり前
世間でよく耳にするのは「近頃の新卒は使えない」という話です。が、新卒は昔から使えないんです。経験がないんだから実務的には未熟に決まっている。
でも、こうして普通の女子学生たちが、静岡を元気にしたいという思いを美事に形にして、こんな立派な商品を世の中に出した事実を、「使えない」と断罪する人たちはどう理解するんでしょうね。
キャリア教育の一つの回答。国保ゼミフューチャーセンター
彼女たちはビジネスパーソンとしては未熟です。でも、未熟な部分を教育機関や社会人がサポートできれば、ちゃんと成果を出せます。
抜群の居心地。静岡県立大学国保ゼミフューチャーセンター | FutureCenterNEWS JAPAN
そのための仕組みが国保ゼミフューチャーセンターです。教育機関では学生は社会の荒波から守られるべきです。そのある種の聖域にいながらにして、社会と接する機会が得られる仕組みで、一向に改善されない大学のキャリア教育に、明確な一つの回答を提示しています。
使えないのは成長機会を与えられない私たちのほう
もう1つ大切なのは、こうしてチャレンジして成功したり失敗したりできなければ、学生はいつまでたっても経験を積めず、ビジネスパーソンとして成長できない事実です。
リソースに余裕のない企業が増えている実情はわかります。が、「近頃の新卒は使えない」と公言するのは、彼ら彼女たちの能力を引き出す手腕が無いし、成長させる機会を与える余裕がありませんと無様にも認めていることに他ならないわけです。
新卒が使えないんじゃなくて、新卒を育てられない私たち先輩社会人が使えないんです。
彼女たちの表情と、世に出したプロダクトを見れば、言い訳の余地はないと思うんですが、いかがでしょうか?
プロダクトも本当にいいんですよね。ついさっき、朝食がわりに『茶の和』のクッキーと静岡茶いただいたんですけど、文句なしに美味しい。
味といいパッケージといい、よくここまでバランスを取ったなーと感心。これならお土産として喜ばれます。間違いない。
いやー、僕には作れないなこれは……。