我が家は、年間パスポートで通っている東京ディズニーリゾートのファンです(ご存じの方はご存じのとおり、関連の仕事もしているし、ブログも書いています)。
するとパークでよく見かけるのが、必死に元を取ろうとする親の姿です。
「元を取らなきゃ」という感覚、私もよくわかるんですよ。
ワンデーパスポートは、大人6,400円。けっして安くはないですよね。なかには、関西や九州から来ていて、年に1回遊びに行ければいいほう、という人もいるはず。
アトラクションもパレードもなるべく効率良く回らなければいけない、1分でも惜しい、という強迫観念に駆られるんです。
全身全霊で不満を表明してグズるこども
私の場合、年間パスポートで遊びに行くようになって、なにが一番のメリットに感じたかと言えば、「いつでも遊びに行けるから」と、心に余裕が生まれたことでした。
ピリピリしてしまうと、自分も楽しくないし、こどもたちを犠牲にしてしまうケースも増えます。
たとえば、元を取ろうとする親は、こどもとこんなやりとりをします。
こども「あれで遊びたい!」
親「え? ●●なんてつまらないでしょ。さっさと行かないと××に乗れなくなっちゃうよ」
●●には、「チップとデールのツリーハウス」「ドナルドのボート」などのこども向けアトラクションが、××には「モンスターズ・インク」や「プーさんのハニーハント」などの人気アトラクションが入るわけです。
こどもは大抵、全身全霊で不満を表明して、グズります。
だってそうだよね、目の前におもしろそうなものがあるのに禁止され、よくわからんところへ連れて行かれようとしている。ときには人混みに揉まれたり、長時間並ぶハメになったりするわけです。
大人だから子供よりも正しい判断ができるとは限らない
大人からすると、こども向けの「チップとデールのツリーハウス」「ドナルドのボート」は、どこにでもあるような陳腐なアトラクションに見えるでしょう。
人気の「モンスターズ・インク」や「プーさんのハニーハント」のほうが、乗るべきアトラクションなんです。
でも、ぶっちゃけ「モンスターズ・インク」なんて、暗い室内をガッタンガッタン移動して、体が痛いだけで、クソつまらない(あくまでも私見です)。
なんであんなのが3時間待ちになるのか、私には意味が分かりません。
だから、「チップとデールのツリーハウス」で遊んでいる場合じゃない、「モンスターズ・インク」に乗らなければ! という判断に、揺るぎない合理性があるわけではありません。
単に「待ち時間が長いんだから面白いはずだ」くらいな話でしかないのかもしれないわけです。
こどもにとっては「やりたいこと」こそが最高におもしろい
私自身、反省することがしばしばなのですが、親だから我が子よりも正しい判断ができると思い込んで、こどもの意思を無視してしまうケースがあります。
でも、「やりたい」と思ったことを禁止され、意思に関係なく連れ回されるのは、こどもにとっては苦痛でしかないんですよね。
こどもにとっては「やりたいこと」こそが、おもしろいんです。
本当に、道ばたのワゴンで売っているかぶり物で遊んだり、「イッツ・ア・スモールワールド」のからくり時計が動いているのを見たり、なんて些細なことが、掛け値なしにおもしろいんです。
東京ディズニーリゾートに関しては、大人でさえ魅了するので、「自分がメインで楽しみに来ていて、こどもは “ついで”」というケースもあるとは思います。
が、こどものために遊びに来ているのなら、いま我が子は何がやりたいと思っているのか?に目を向けてあげると、最高に楽しい時間にできます。これは、東京ディズニーリゾートに限らず、あらゆるレジャーやアウトドア、エンターテイメント等にも共通して言えることだと思います。
結論は、首都圏在住でディズニーを楽しむなら年パスを買うべきだ、ということですね。(笑)