初心者向けに、テントを選ぶポイントを紹介します。
最近の製品は優秀なので、基本的にコールマンやスノーピークのテントを買っておけば問題ありません。
が、なにを基準に選ぶべきなのか知ってから、納得して良い買い物がしたい方は、ぜひ参考にしてください。
1. 広さ(面積)
テントの広さは、使用人数に応じて、必要最小限にするべきです。
基本的に暖房を使用しないテントでは、テント内の空気を暖めるのは人肌であったり、呼気であったりするため、必要以上に大きいと温度が下がりやすく、寒い思いをする可能性が高まるからです。
とはいえ、真夏のキャンプであれば問題にはなりません。極端に標高が高い場所でのキャンプや、秋・春・初夏のキャンプをまずしないのであれば、あまり細かく気にしなくても大丈夫です。
逆に、秋・春・初夏のキャンプもするかもしれない、という場合は、しっかり選びましょう。
4人家族の場合は、2.5m × 2.5mもあれば、荷物を含めても必要充分です。
大人2人〜3人であれば2.0m × 2.0mを目安にすればよいでしょう。
2. 高さ
テントの大きさには、広さだけでなく、高さという要素もあります。
高さがあるほど、テント内の空気の体積が増えるため、やはり保温性能が落ちます。
最近は大人の身長(1.7mから1.8m)程度の高さがあるテントが主流のようですが、1.4m前後の高さでも、特に困る場面はありません。
個人的には、外でのアクティビティに夢中になり、テントは眠るだけになるケースが多いので、天井の高さは必要ないという意見です。
逆に、テントをリビングのようにしてくつろぎたいという場合は、広さも含め、やや大きめのテントを買う手もあります。
テントをどのように使うかを考えて選んでください。
3. フロアの耐水圧
テントの機能面で、ビギナーが知っておいたほうがいいのが、耐水圧です。
雨が降ったときに、どの程度まで内側が濡れない(染みない)か、というスペックです。
山間部などでは、天気予報が快晴でも、夕立で豪雨になって地面が川のようになってしまった、という事態が充分にありえます。
フライヤーで覆う部分(天井や側面)はそれほど問題にならないのですが、フロア(床)が濡れてしまうと、シュラフや荷物が濡れてしまい、けっこう大変な目に遭ってしまいます。
よって、テントを買う際に、フロアの耐水圧だけは確認するようにしてください。
多くはフロア耐水圧2,000mm前後ですが、できれば10,000mmが理想です。
おすすめテント
条件を満たすおすすめテントを紹介しておきます。すべて4人用です。
日本のキャンプ用品メーカーの老舗である小川キャンパル。コールマンとスノーピーク以外を選ぶなら、まず『スクートDX4』が候補にあがります。
スノーピークの『ランドブリーズPro.4』は、広さ2.25m × 2.25mに、高さ1.35mと、まさに必要最小限・高機能を体現しています。人気ブランドで高額ですが、文句なしの商品です。
コールマンというと緑のテントのイメージですが、最上級グレードのウェザーマスターシリーズ(WEBでの正規販売は公式サイトのみ)は、ホワイトとブラウンを基調としたシックなデザインです。
ウェザーマスター(R)ブリーズドーム/240|キャンプ用品やアウトドアならコールマンオンラインショップ
『ブリーズドーム240』は、スノーピークの『ランドブリーズPro.4』よりも、ほんの少しだけ空間に余裕のある作り。機能面ではまったく遜色ないので、コストパフォーマンスはこちらのほうが上です。
ちなみに我が家では、次の10年でこどもたちが成長するのと、5人家族になるかもしれない可能性まで含めて考えて、もう1回り大きい『ウェザーマスター4Sドーム』にする予定です。冬以外のオールシーズンでキャンプをするので、スカートがついていて寒さにやや強いのもポイント。
ウェザーマスター(R)4Sドーム / 270 |キャンプ用品やアウトドアならコールマンオンラインショップ
テントは10年単位で考える
テントは、いいものであれば10年単位で使えます。安価でそれなりのものを買うよりも、しっかりしたものを買ったほうがメリットがある道具です。
実際、我が家では、Colemanの2004年製『エキスパートドームDXスカイルーフ』を使用していますが、まだまだ現役です。
当時の定価は85,000円とけっして安いテントではないのですが、それなりの見返りはありました。
ただし難しいのは、10年スパンとなると、家族構成が変わる可能性があります。
カップルや、新婚夫婦でこどもがいない場合、機能性を重視して2〜3人用のテントを買ってしまうと、近い将来に買い換える必要に迫られるかもしれません。
逆に、小さいこどもがいるファミリーであれば、10年の見通しは立ちやすいですね。
目の前の利便性だけでなく、10年使えるように考えて選びたいところです。