車の1/2〜1/3の所要時間で済んでしまう、圧倒的な速さを誇る、新幹線。
実は、新幹線の自由席は、親1名につき、未就学児2名まで運賃がかかりません。
しかも、座席を自由に使えちゃうんです。
たとえば、この冬には、私1人で子どもたち2人(5歳半&3歳)を連れて、舞子スノーリゾートまで日帰りスキーをしてきたんですが、かかった交通費は、大人1名分のみでした。
車の2〜3倍速い、新幹線
新幹線の最高速度は、300km/h前後。
東海道新幹線は285km/h、東北新幹線は320km/hです。
車の高速道路での制限速度100km/hと比較すると、圧倒的な速さです。
もちろん、新幹線とて、都会では300km/hでは走行できませんが、車の移動では、運転手も子どもたちも、1・2時間おきの休憩が必要になりますし、特に土日の夕方〜夜は渋滞が避けられません。
実際問題、所要時間で考えれば、新幹線のほうが2倍から3倍は速いんですよね。
しかも、疲れない。
運転手はもちろん、子どもたちも、リラックスしたまま旅先に到着できます。
荷物を満載したまま、ドア to ドアで移動できる車の便利さも、もちろんあるんですが、移動距離が200kmを超えると、やはり新幹線のほうが魅力的という実感があります。
便利だけど高額
ただ、新幹線は、車に比べると、交通費が格段に高額になります。
たとえば、東京〜ガーラ湯沢の交通費を計算してみましょうか。
父・母・幼児2人の4人家族の場合、
【新幹線】50,960円
(大人運賃3,670円 × 2 + 小人運賃1,830円 × 2 + 指定席3,620円 × 4) × 往復
所要時間:約1時間20分
【車】14,524円
高速道路(首都高〜関越道・湯沢ICの休日ETC料金)4,610円 + ガソリン代(204km、燃費10km/ℓ、130円/ℓ)2,652円 × 往復
所要時間:約3時間 ※渋滞なし、30分程度の休憩1回の計算
たまに贅沢をするにはいいんですが、子育て世帯が、毎週末毎のお出かけに使うというのは、ちょっと経済的に厳しいものがあるケースが大半ではないでしょうか。
自由席なら、親1人につき幼児2人まで無料
ところが、特急料金の発生する新幹線も、自由席であれば、未就学児は無料になります。
詳しくはこちら。
まず、無料で乗車できる年齢ですが、
おとな 12歳以上(12歳でも小学生は「こども」です)
こども 6歳~12歳未満(6歳でも小学校入学前は「幼児」です)
幼児 1歳~6歳未満
乳児 1歳未満
ということで、小学校入学前の未就学児であれば、幼児の区分となり、運賃は不要です。
続いて、例外規定があり、
「幼児」、「乳児」は無料ですが、次の場合は「こども」の運賃・料金が必要です。
(1)「おとな」または「こども」1人に同伴される「幼児」の人数が2人を超える場合(3人目から「こども」の運賃・料金が必要です)。
(2)「幼児」「乳児」が1人で指定席、グリーン席(自由席グリーン車を除く)、寝台等を利用する場合。
自由席においては、大人(または、こども)1名につき、幼児2名までなら、運賃はかからないんですね。
しかも、ふだん電車に乗っているときと同様、幼児が1人で座席を使用できます。
もちろん、混雑時は配慮が必要ですが、規定上は問題ないわけです。
親1人で子ども2人と旅行するのなら、車とほとんど変わらない安さに!
つまり大人運賃だけで、新幹線を利用できてしまいます。
【新幹線自由席大人2名】(大人運賃3,670円 × 2 + 自由席2,900円 × 2) × 往復 = 26,280円
【新幹線自由席大人1名】(大人運賃3,670円 + 自由席2,900円) × 往復 = 13,140円
私のように、父ひとりで、子どもたち2人をほうぼう連れ回すケースでは、新幹線を利用しても、車とほぼ遜色ない交通費になるんです!
始発駅利用&大混雑シーズンを除くのが大前提
乳幼児の子育て中のお父さん、お母さんはお気づきと思いますが、この方法は、始発駅での乗車が前提ですし、混雑のピークは計画的に避ける必要があります。
自由席なので、万が一座れないと、大変な目に遭ってしまうからです。
気をつけたいのが、お盆やGW、そして皆が移動する土日祝日の朝夕です。
東京駅での乗車時は、土日祝日でも、1本2本あとの新幹線に並べば、まず座れるかと思います。
が、旅先から帰ってくる際の新幹線は、始発駅で乗れるとは限らないので、注意が必要です。
場合によっては、帰りだけは指定席を買っておく、というほうが、安心できますね。
3歳〜6歳が狙い目!
もう一つのポイントは、子どもたちの年齢です。
私の経験からすると、3歳以下の子どもがいるケースでは、新幹線での旅行は、ちょっと大変かもしれません。
ご存知のとおり、ちょうど2歳〜3歳の子どもは、いわゆる「イヤイヤ期」であるケースが多いわけです。
理屈もなにも無関係に、「イヤ!」と言い張って、言うことを聞かない。
床に大の字になり、ギャン泣きをはじめてしまう。
これではさすがに、新幹線内の密室で、肩身が狭いですからね。
我が家も、つい半年前くらいまでは、地獄を見てました(^^;;
もう一つは、一箇所でジッとしているのは、子どもには難しいケースがあります。
これは完全に、それぞれの個性や、慣れの問題ですが。
我が家では、やはり下の子が3歳を過ぎてから、「お、これはいけるかもしれない」という気になりました。
もうすぐ6歳になるお姉ちゃんは、まったく問題なく、自分なりに時間を潰してくれます。
新幹線を使えば、有名観光地が、東京から日帰り圏になる
東京駅から90分前後で、名古屋や仙台の地方都市、自然豊かなスポットが豊富な長野、冬ならスノーレジャーのメッカ越後湯沢まで、行けてしまうんです。
その途中にある、那須、軽井沢あたりなんかも、旅行先としては魅力的ですよね。こちらはたった1時間です。
下手に車で近隣に出かけるよりも、いい旅になるかもしれませんよ!