Tag: お金の教育

283月

[依存症の研究]親に一貫性がないと、こどもの「あれ買って」「これ買って」は激しくなる

ただいま、糖質制限に絡めて、炭水化物の中毒性について調べるため、依存症の研究書を読んでいます。

溺れる脳: 人はなぜ依存症になるのか

M. クーハー 東京化学同人 2014-01-14
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炭水化物に中毒性なんかあるの?と疑問に感じるかもしれませんが、過食症も依存症の一種だし、そこまで極端でなくとも、丼飯を腹一杯に食べたときの陶酔感ってありますよね。

あとは、「甘い物がどうしても止められない」とか。糖質制限について発信していると「米やパンや麺を食べない生活なんて考えられない!」という反応もあります。

これ、ただ好きだというだけなら、トレードオフで冷静に考えられると思うんですよ。本を読むのは好きだけど、お金がないから今月は我慢しておこう、というように。

でも、これがタバコになると、今月は我慢しておこうという喫煙者はまずいない。アルコールも同様です。

理屈でなく、体が欲してしまうというか、無意識に求めてしまう。

冷静に考えるとどんなに割に合わない状況でも、理屈がねじ曲げられ、たとえば食費を削ってでも買ってしまうというふうになる。

こうなると依存症です。

脳内を見てみると、依存症というのは、脳内における神経伝達物質のやりとりに異常が発生してしまう状態を指します。

脳内のやりとりとして見ると、炭水化物は、コカインと同様にドーパミンの放出量を増やすとあるんですよ。

炭水化物の依存症になったとして、いったいどんな問題があるのかについては、たとえばこちらをご覧ください。

糖質制限の仕組み | 炭水化物は嗜好品

また、糖尿病という致命的な病気の原因にもなります。私も以前のままだったら危険だったな、と感じています。

 

ヒトの依存症の治療法を探る優秀な動物実験モデル

で、この『溺れる脳』を読んでいたら、たいへん興味深い実験が記載されていました。

“薬物自己投与の動物モデル” というものがあります。外科的手術によって頸静脈にカテーテルを繋ぎ、レバーを押せば薬物を摂取できる状態にしておくと、動物は喜んでレバーを押すようになるそうです。

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薬物自己投与の動物モデルは、薬物依存の研究において、ますます重要となっている。興味深いことに、モデルの評価方法も変化し続けている。モデルの評価方法をさらに開発し、綿密に精査することによって、薬物依存の別の側面である依存形成の各段階を研究することができる。それにはつぎの事項が含まれる。

①薬物摂取の開始および動物が薬物を自己投与することを学習する初期段階
②レバーを押すことを学習して、レバーを押す行為が安定的または比較的変化しない、薬物摂取の維持段階
③レバーを押しても薬物報酬が得られなくなり、徐々にレバー押しをやめるときに起こる薬物摂取の消去段階
④ストレス、引き金もしくは薬物に誘発され、薬物をやめた被験動物が再び薬物を求め始めるときに起こる薬物摂取の再発段階

M・クーハー『溺れる脳: 人はなぜ依存症になるのか』より

これはかなり優秀な実験モデルだそうで、ヒトの依存症の治療法を探る大きなヒントになっているとのことです。

 

不確実あるいは不定期の報酬は依存性が高い

こうした依存症の解明を目的とした動物実験のなかで、不確実あるいは不定期の報酬は依存性が高い、という結果が出ているそうです。

“薬物自己投与の動物モデル” よりももっとシンプルに、通路を通ったら餌を与えるという実験です。

実験ではラットを二群に分け、一方の群には、通路を下向するたびに報酬として餌を与えた。もう一方の群には、通路を下向したときの約三〇%のみ報酬を与えた。両群とも報酬を期待して、通路を下向することを学習した。つぎに、両群について食物報酬をやめたが、ラットが食物を探して通路を下向できるようにしておいた。

(中略)

毎回報酬が得られたラットよりも、下向時の三〇%しか報酬が得られなかったラットのほうが、長時間餌を探索するために通路を下向する行動を持続したのである。

M・クーハー『溺れる脳: 人はなぜ依存症になるのか』より

 

子育ての観点で考える

これには興味深い話が添えられています。

たとえば、ペットの行動をコントロールしたいと思う場合がある。犬が食卓の食べ物を欲しがると考えてみてほしい。あなたは自制しようとするものの、しばしば与えてしまうだろう。

あなたは、自分自身にいつもそうするわけではないと言い聞かせ、自分は上手くやっていると思うが、実際は、犬が欲しがらないようにすることをかえって難しくしているのである。

子どもや学生などの場合も、似た状況を容易に想像することができる。

M・クーハー『溺れる脳: 人はなぜ依存症になるのか』より

5歳と2歳の子を持つ親として、正直なところ読んでギクッとしました。

「いつもそうしているわけではないから」という自分への言い訳は、私もかなり身に覚えがあります。

そして、それで自分がうまくやっているつもりになっているというのも、正にその通りなんですよね。

 

親に一貫性がないと問題が起こりやすい

たとえば、こどもが「あれ買って」「これ買って」とキリがない。親の気分次第で買い与えるのが、いちばん問題をややこしくするわけです。

スマホやDSで遊ばせるのも同様です。親の都合で、今は食事中で静かにしていてほしいからと遊ばせるが、普段はゲームばかりするなと叱っていれば、よりゲームがやりたくてたまらなくなると推測できます。

100%与えるか、100%与えないか。あるいは、定期的にルールを決めて与えるか。

「あれ買って」「これ買って」なら、基本的に買わないか、「日曜に1個だけ」などルールを決めて買う、という方針がよさそうです。我が家では、先日記事にしたとおり、基本的に買い与えず、自分のお給料で買わせています

ゲームやYoutubeなら、我が家の方針では、自由に好きなだけやらせています。ただ、他に優先すべきことがある場合は(挨拶する、着替える、歯を磨く、出かける、などなど)必ずすぐに中断するというルールを設けています。

ただ、欲求が強くなるのが必ずしも悪いとは、私は思いません。

滅多にないからこそ嬉しい、というのは、人間として素敵な感情ではないでしょうか。

「子育てはルールで縛ればいい」という短絡的な話ではないのが、親としては難しいところですね。

溺れる脳: 人はなぜ依存症になるのか

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123月

[Facebook・はてブ]「こどもに本物の仕事でお金の教育」記事へのみなさんの反応

3月10日に公開した[お金の教育]こどもに仕事を手伝ってもらってお給料を支給すると、お金でダダをこねなくなるという記事への、Facebookとはてなブックマークの反響です。

[お金の教育]こどもに仕事を手伝ってもらってお給料を支給すると、お金でダダをこねなくなる

 

Facebookでのみなさんの反応

※スマートフォンでは表示が崩れます

おてつだいマジック

 

はてなブックマークでのみなさんの反応

同じこと思ってた!効果ありそうだな

だいたい同じ方針です。うちの場合、実際の仕事とのリンクは祖父母の農業を手伝わせてます。本題じゃないけど小遣い帳1回1ページは良いですね!そんなに毎日買い物するわけじゃないですからね。

昔の「労働は誰かのお役に立ちたいと言う真心で行う物なので、おかねやお菓子で釣る方法はだめだ」って育児がブラック企業がのさばる原因だったのかもしらないなあ

お手伝い参加への動機付けを道徳的から金銭的なものにスライドさせないか心配。お金には限りがあるという概念は”パパがすっからかんな財布を見せる”でいいんじゃない。自分は親父にされました。

人生は親の価値観で結構変わるとも思います。娘さんが羨ましい!

報酬がないと何もやらなくなる不安が。やる気に関する驚きの科学 http://www.aoky.net/articles/daniel_pink/dan_pink_on_motivation.htm

↑リンクの内容はこちら。
やる気に関する驚きの科学

お金のことがわかっても他の大事なことを失うような。。会津藩士の子供が縁日に行って飲み食いしたとき、巾着ごと店のおっちゃんに預けて必要分だけ勝手に取ってもらったというエピソード思い出す。

4歳にお金の事を教える必要ってあるか? 分別できてからにすれば、もっと楽だろう。その時間や労苦を子供の学習体験やスポーツに割り振った方が良いのでは? と思ってしまった。

守銭奴にになりそうな予感が

守銭奴になる事を危惧する声が多いけど、無償奉仕を当たり前とする教育は大人になってから社会に対する要求が強くなる(「○○は△△すべき!」)ので、むしろこっちの方が周りに気遣える大人になるんじゃないかなー

ねだる、ごねる子供に買えない理由を説明したところで理解できるはずがない。金は労働(行動)の対価であるということを教えるには実際にやらせたほうが早い。金にルーズよりうるさいほうが将来的に良いんじゃないか

子育てに正解なんかないんだ、ってクソつまらないことが、自分でやるようになって身に沁みる。

親からの愛情とかお金を条件つきで与えるようにしていると、子供が成長しても無条件で与えられる愛情を素直に受け入れられなくなりそう。

お小遣いがダメと断言されてるけど、それは子供によると思うよ。うちは年長で家の手伝い1回10円だけど、金額の多寡の感覚が身についてきた。 ずっとこれでは浅いと思うけど、導入としてはアリだな。

レモネードの露天販売(アメリカ)みたいな間隔かなぁ。ちょっと違うか。

↑ほとんど同じです!

4歳には早いような気がする。3ケタの足し算引き算が特に。あと家事のように無償だけど子供にも覚えさせたいものをしてもらうときはどうするのか。

↑計算は手伝ってます。

“お金は、好きなことや楽しいことをしてもらうもの”すきなことや楽しいことでないことを仕事にせざるを得なくなった場合にきつくなりそう。

私はいまだ度胸がつかず……女の子は、将来無償奉仕として家族への家事があると思うから、その時にいくら家事しても対価はもらえないと知った時はもうね…(だんだん話が違ってきているwww

考え方は面白いけど「好きを仕事に」という教育は一歩間違えると視野も選択肢も狭まる危険があるのでは。仕事は自分で楽しくする&好きになるものでもあると思う。

 
引用元はこちら。
はてなブックマーク – [お金の教育]こどもに仕事を手伝ってもらってお給料を支給すると、お金でダダをこねなくなる

 
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[Twitter]「こどもに本物の仕事でお金の教育」記事へのみなさんの反応

123月

[Twitter]「こどもに本物の仕事でお金の教育」記事へのみなさんの反応

3月10日に公開した[お金の教育]こどもに仕事を手伝ってもらってお給料を支給すると、お金でダダをこねなくなるという記事に、様々な反響をいただきました。

個人的にも、周囲に同じことをしている友人・知人がおらず、どのような反響があったのか興味深かったので、Twitterでの反響まとめてみました。

[お金の教育]こどもに仕事を手伝ってもらってお給料を支給すると、お金でダダをこねなくなる

 

Twitterでのみなさんの反応

 
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103月

[お金の教育]こどもに仕事を手伝ってもらってお給料を支給すると、お金でダダをこねなくなる

4歳(もうすぐ5歳)の娘を、ちょくちょく取材の仕事に同伴させています。

社会の多様性を見せる目的で積極的に連れ回しているんですけど、せっかくなので何かしら手伝ってもらって、お給料(という名のお小遣い)を支給することにしました。

たとえば、こちらの記事。

夢の国は“糖質”だらけ! TDLで「糖質制限ダイエット」できるか試してみた(1/5) – ウレぴあ総研

こんな感じで、撮影助手をしてもらっています。
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娘がいないと成り立たないような仕事にしてしまうと、児童労働になってしまうので、「手伝ってくれたら助かるけど、いなくてもなんとでもなる」感じの役割で、なおかつ「本人がやりがいを感じる」あるいは「楽しんでやれる(遊びと変わらない)」仕事がベスト。

重要なのは、本物の仕事を手伝ってもらうこと。

家のお手伝いをしてお小遣いをもらう、なんてものじゃダメなんです。

 

こどもにお金について教えるのは難しい

そもそも、なぜ「仕事を手伝ってもらってお給料を支給しよう」なんてことを思いついたかというと、そろそろ娘にお金について教えないといけないと感じていたからです。

娘は、体操とスイミングのスクールに通っています。

すると帰り際に、「自動販売機のアイスクリームを買って」とせがんできます。

これが稀なことであれば、(夕飯前なのでなるべく避けたいとはいえ)買ってあげないこともない。

けれど近頃、行く先々で「あれ買って」「これ買って」となってきているものだから、要求をすべて聞いていたらお金がいくらあっても足りません。

だから、体操とプールのあとは、自宅でなにか、お菓子でないものを食べさせることにして、頑として買っていません。

もちろん娘は、それで納得するわけもなく、だだをこねます。

周囲には買ってもらっている子もいるから余計です(私はまったく気にしませんが)。

 

親に買ってもらっている限りは “お金” を理解できない

娘には(というか、大半のこどもには)、以下の2つの概念がありません。

・お金には限りがあるという概念
・お金は価値を提供する(労働の)対価として得るものであるという概念

せがめば買ってもらえるのでは「使ったらなくなる」という事実がわかりません。

自分の手元からはなくなっても、親からは無尽蔵に出てくるように見えるからです。

また、「お金のやりとりとは、価値の交換である」という事実もわかりません。

大人である私たちは、「1日10時間働いて月に●●万円もらっている。だから必要なアレは5,000円で買ってもいい、がこっちは無くても済むから500円でも買わない(300円だったら買ってもいいかも)」という判断を日常的にしています。

労働という指標があってこそ、お金の価値、お金と交換する物の価値を決められます。

 

お小遣いでは解決しない

では、お小遣いをあげればいいかというと、お小遣いでは全然ダメなんです。

お金の管理の仕方や、やり繰りは学べますが、せいぜいその程度でしかありません。

お金を使ったらなくなるという事実はわかっても、親から無尽蔵に出てくるように見える点では何ら変わりません。

また、「ここでオモチャを買ってしまったら、マクドナルドでハッピーセットを買えなくなってしまう」とは理解できても、それは相対的な価値判断でしかありません。

単にお金があるから買う、無いから買えない、というだけで、「そもそも、そのオモチャは買う価値があるのか?」という判断ができないんです。

ならば、こどもが思うのは「もっとお金をちょーだい」というだけのこと。

何ら解決になっていません。

 

お給料を支給すると、お金でダダをこねなくなる

今のところ、我が家のケースでは、1回の取材につき500円を支給しています。

4歳で持て余すほど多くはなく、やり繰りを体験できるくらいには少なすぎず、貯めればそれなりのものを買うこともできます。

これっぽっちじゃ割に合わないと言い出したら、そのときは相談です。

そこまで含めてお金の教育。

ちなみに、お給料帳(お小遣い帳)もつけてます。
IMG_1733

すると、外出をするときに、嬉しそうにお財布を持って出かけて、たとえば駅の売店で目に止まった『じゃがりこ』を買ったりしています。

娘のお金なので、親は何も言いません。

「お菓子買って」「ダメ」「なんで!もう大嫌いだから!!」というやり取りがなくなりました。

もし「あれ買って」と言い出したときは、「自分のお金で買いなさい」の最強の一言で済みます。

足りないときは、「じゃあ頑張ってお仕事をして、貯めないとね」で問題なし。

しぶしぶではあるけれど、納得します。

お金がどうやって生まれているのかを、理屈というよりも、体で理解しつつあるからでしょう。

 

お金は、好きなことや楽しいことをしてもらうものだと教えたい!

実は、仕事を手伝ってもらってお給料を支給しようと思った理由は、もう一つあります。

お金は、好きなことや楽しいことをしてもらうものだと知ってほしかったんです。

世の中、好きなことを仕事にできていない人がたくさんいます。

これ、なぜかというと、単に親からそういうふうに教わってこなかったからだと私は考えています。

たとえば、一昔前にテレビや小説で描かれていた一般的なサラリーマン像は、理不尽な職場で我慢をして働き、居酒屋で愚痴を言い合ってストレスを発散するイメージです。

実際、毎晩のように夜遅く疲れ果てて帰ってきて、休日には家でゴロゴロしているというお父さんもいたかもしれません。

そういう親の姿を見ていれば、無意識のうちに、「仕事とはそういうものだ」と思い込んでしまうわけです。

そして何の疑問も抱かずに大学を卒業し、働きたくもない会社で働くために就職活動に励む。

逆に私が、“趣味” や “遊び” と仕事を直結させてお金をもらっている姿を見せたらどうか。

娘はきっと「仕事とは、楽しいことをしてお金をもらうことだ」と思い込むはず。

我が子に自分らしい人生を歩んでもらう意味でも、仕事を手伝ってもらってお給料を支給するのはおすすめです。

会社勤めでなかなか難しいという方は、楽しんで仕事をしている友人・知人に、機会を作ってもらえるよう頼むのもアリだと思います。

 
【賛否両論の反響をいただいたので、まとめました。「守銭奴になるのでは」という意見も】
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