現実問題として育児休暇なんて取れない

今朝方、こんなツイートを見まして、つい自分自身のときを思い出してしまいました。

現実問題として、そうなってしまう残念な会社はまだまだ多いですよね。

 

結果としてフリーに辿り着いた

僕は今でこそ、子育てを人生の中心にするために、フリーで働いています。

経済的には満足とまではいきませんが、それ以外は非常にうまくいっています。

でも、最初からフリーで子育てしようなんて思っていませんでした。

それまでフリーで働いた経験はなかったし、準備もまったくしていませんでした。

経済的にも、なんだかんだ言って社員のほうが安定しているのは事実でしょう。

だから、妻が妊娠して、ワークライフバランスを見直したときに、真っ先にやったことは会社との交渉でした。

「育児休暇とまでは言わずとも、せめて残業なしにしてくれないか、給料は下がってもいい」と。

会社の回答はNO。周囲への示しがつかない、といったような理由でした。

僕のケースでは嫌味を言われたり、辞めろと圧力を掛けられたりということはなかったですけど、じゃあ仕方ないな転職するしかないと決断しました。

それから仕事を探したんですけど、僕の当時のスキルや実績では、とてもこちらから会社を選べる状況ではなく、「育児を人生の中心にしながら働く」という条件に合った仕事は見つかりませんでした。

雇用保険の期間も切れそうだし……これはもはや、自分の手で稼ぐほかにないな、と思い切り、フリーになったわけです。

 

職を失っても、最も大切なものは守れる

ツイートを引用させていただいた@199papaさんは、「退職意志が無いなら絶対やめとけって答えます。」と書いています。

僕も同意で、人生における物事の優先順位を考えたときに、明確に「現在の仕事」よりも「子育て」が上位にくるのでなければ、現実問題としては(よほど運が良くなければ)茨の道です。

ただ逆に言えば、子育てが最優先と胸を張って言える方なら、たとえ職を失っても、自分にとって最も大切なものは守れます。

再就職がうまくいかないかもしれないし、経済的に不安定になるかもしれない。

正直、僕自身がフリーでそこそこやれているのも運でしかありません。

たまたま、それまで取り組んできたことが、まったく意外な方法で、形になっただけのことなんです。

でも、もし形になっていなくても、「あのとき会社を辞めなければよかった。子育てを最優先にするべきではなかった」なんて絶対に思わない自信があります。

あと一つ、これも運になるのかな、妻のサポートは必須ですよね。稼げなくなったら離婚話を切り出された、なんてパートナー関係じゃ、とてもやっていけません。

子育てが最優先という価値観に同調してくれる、もしくは反対しない(口出ししない)パートナーは必須だと思います。その点、僕は恵まれています。

感謝しないといけませんね。