今朝方、こんなツイートを見まして、つい自分自身のときを思い出してしまいました。
円満退社出来るように細心の注意と気持ちを込めたが叶わずだった。人事担当者に奥の部屋に連れて行かれ「権利主張するのは自由だが、あなたはたくさんの方の反感を買った」と・・結局男性の育休取得はこんなものなんだろう。私は今後相談されたら、退職意志が無いなら絶対やめとけって答えます。
— Toshihisa Ishigeさん (@199papa) 2013年4月3日
現実問題として、そうなってしまう残念な会社はまだまだ多いですよね。
結果としてフリーに辿り着いた
僕は今でこそ、子育てを人生の中心にするために、フリーで働いています。
経済的には満足とまではいきませんが、それ以外は非常にうまくいっています。
でも、最初からフリーで子育てしようなんて思っていませんでした。
それまでフリーで働いた経験はなかったし、準備もまったくしていませんでした。
経済的にも、なんだかんだ言って社員のほうが安定しているのは事実でしょう。
だから、妻が妊娠して、ワークライフバランスを見直したときに、真っ先にやったことは会社との交渉でした。
「育児休暇とまでは言わずとも、せめて残業なしにしてくれないか、給料は下がってもいい」と。
会社の回答はNO。周囲への示しがつかない、といったような理由でした。
僕のケースでは嫌味を言われたり、辞めろと圧力を掛けられたりということはなかったですけど、じゃあ仕方ないな転職するしかないと決断しました。
それから仕事を探したんですけど、僕の当時のスキルや実績では、とてもこちらから会社を選べる状況ではなく、「育児を人生の中心にしながら働く」という条件に合った仕事は見つかりませんでした。
雇用保険の期間も切れそうだし……これはもはや、自分の手で稼ぐほかにないな、と思い切り、フリーになったわけです。
職を失っても、最も大切なものは守れる
ツイートを引用させていただいた@199papaさんは、「退職意志が無いなら絶対やめとけって答えます。」と書いています。
僕も同意で、人生における物事の優先順位を考えたときに、明確に「現在の仕事」よりも「子育て」が上位にくるのでなければ、現実問題としては(よほど運が良くなければ)茨の道です。
ただ逆に言えば、子育てが最優先と胸を張って言える方なら、たとえ職を失っても、自分にとって最も大切なものは守れます。
再就職がうまくいかないかもしれないし、経済的に不安定になるかもしれない。
正直、僕自身がフリーでそこそこやれているのも運でしかありません。
たまたま、それまで取り組んできたことが、まったく意外な方法で、形になっただけのことなんです。
でも、もし形になっていなくても、「あのとき会社を辞めなければよかった。子育てを最優先にするべきではなかった」なんて絶対に思わない自信があります。
あと一つ、これも運になるのかな、妻のサポートは必須ですよね。稼げなくなったら離婚話を切り出された、なんてパートナー関係じゃ、とてもやっていけません。
子育てが最優先という価値観に同調してくれる、もしくは反対しない(口出ししない)パートナーは必須だと思います。その点、僕は恵まれています。
感謝しないといけませんね。