こどもたちが商店街で売り子に!『asobi基地 x 商店街 お店屋さんに変身!』レポート

2013年11月17日(日)に開催された、asobi基地 x あそび道場コラボ企画『リトルアキナイ at ウィロード山王商店街』に参加してきました。

こどもたちが、大森のウィロード商店街で、果物やパン、お団子、蕎麦などを販売する売り子になりました。

こどもたちにとって自己実現や社会勉強の場となるのはもちろん、商店街側にとっても活力が生まれ、様々な可能性が感じられた好企画でした。

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リトルアキナイ写真レポート!

仕掛人は町田佳路さん。ウィロード山王商店街の方と、今回の企画を実現するために奔走。
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今回お手伝いするのは、お蕎麦屋さん、スーパー(果物販売)、和菓子屋さん、カフェ(パンやタルト)、美容室(アクセサリー)、アキナイ山王亭(さんまご飯、そば米汁)の6店。

まずは、こどもたちの役割決めのくじ引きから。asobi基地の小笠原舞さん。
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販売担当が決まったら、POP広告のデコレーション。思い思いに、絵を描いたり、色を塗ったり。
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いよいよウィロード山王商店街へ出て、販売準備開始。割と近い範囲だし、チームにそれぞれ保育士が付くので、親としては安心です。
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ドキドキ。
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ぶっかけ蕎麦チームは、お蕎麦屋さんに作り方を教えてもらいます。じーっと眺めるこどもたち。
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お客さんが来た!
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本物のお金のやりとりをするなんて、初めてだよねぇ。緊張の一瞬。
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堂々としたもんです。
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ぶかっけ蕎麦チームは、ちょっと難度が高い作業。
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はじめて売れた! とこの笑顔。
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お仕事が終わったら、ご褒美をゲット! リトルアキナイ銀行券です。
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こどもたちの充実した表情がすべてを物語る

少々個人的な話になりますが、我が家では、親の役割は、学問や知識を教えることより、“社会” や “世の中の仕組み” を見せることだろうと考えています。

極端に言ってしまえば、学問や知識は、本人が興味を持ちさえすればいくらでも身につきます。でも、社会を知れるかどうかって、環境の影響が大きくて、独力ではなかなか難しいんですよね。

小中高・大学と、教育機関では、基本的に社会との接点がありません。就職活動の段階になって、いきなり社会の壁にぶち当たる、という仕組みになってしまっています(蛇足ですが、就活で自殺者が出るというのも、うなずける話)。

何が困るかというと、社会の中に自分の居場所を想像するのが難しいことなんです。

※詳細は以前書いているので、お時間のある方はどうぞ
僕が子供を仕事に連れて行きたい5つの理由

というわけで、我が家では、『リトルアキナイ』のように、こどもたちが世の中の仕組みを体験できるイベントは、待ってました!! という感じでした。

上記の写真を見ていただければわかるとおり、こどもたちは楽しく社会勉強ができていました。

加えて、やはりこどもたちにとっても、本物のお金をやりとりするというのは、かなり印象的だったようです。販売体験を終えたあとの、満足げな表情が、すべてを物語っていました。

参加後の親御さんたちが、Facebookのイベントページにさかんに感想を寄せていたのも、イベントの満足度の高さと、こういった企画が求められている事実を物語っているように思います。

 

お金を説明するのって難しい!

ちなみに帰り道、4歳の娘に、「もし絵を描くのが得意だったら、絵を描いて、その絵がほしいという人に、お金を出して買ってもらえるんだよ」という話をしました。

まずは、自分が好きなことや、得意なことを見つける。価値を提供できれば、お金はもらえる。

こういったことを実感を持って伝えられる機会って、普通に生活していたら、そうそうありません。

4歳の娘は「じゃあ、一緒に絵を描いて」と言い出しました。「なんで?」「だって、うまく描けないんだもん」。

それはそうですよね、4歳で得意なスキルなんて、なかなかあるもんじゃないないです。

「でも、今日はお蕎麦の作り方を教えてもらったでしょ? お蕎麦屋さんのお手伝いをして、お金をもらうことができるよね」

これもまた事実。知っているか知っていないか、スキルがあるかないかで、お金をもらう方法もあります。

 

商店街がいっそう明るく賑やかに

もう一つ、すごく印象的だったのが、商店街の様子でした。

こどもが売り子をやっていると、つい立ち止まって見てしまうんですよね。
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微笑ましいですもんねー。

ウィロード山王商店街は、平成24年度の第8回東京商店街グランプリで準グランプリに輝いているそうで、日曜日の午前中でもけっこう人通りがありました。もともと元気な商店街のようです。

その中でも、こどもたちの存在は際立っていました。

「ふだんは決まったものしか買わないけど、子供たちが販売しているんならちょっと見てみるか」という人が、けっこういたのではないかと思うんです。

また、販売体験後のこどもたちの充実感溢れる様子や、感想を知れば、次は積極的に協力しようと考える地域の人が必ず出てくるはずです。

地域活性という意味でも、とても可能性を感じます。

地元の商店街でもやってほしいなぁ。問題は新しいことに積極的にチャレンジしようとする若いコミュニティがあるかどうかですね。

ともあれ、次や、そのまた次に、心から期待したい好企画でした。

 
【仕掛人である町田佳路さんのサイト】
ウルサイ株式会社 | Keep on making noise!

【asobi基地ホームページ】
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