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1010月

読点は減らすべきか増やすべきか|イケダハヤト『武器としての書く技術』の有意性を検証する

Kindleで53%まで読んだ途中経過での感想です。僕自身もフリーライター&ブロガーとして、わりと感覚よりも理屈を重視して書いているほうですが、大半で内容に賛同できました。

一部、意見が異なる部分も存在しました。ピックアップして、僕の意見を書きます。基本的には明確な正誤が存在する要素ではなく、考え方やスタンスの問題になるかとは思いますが、みなさんはどちら派ですか?

武器としての書く技術

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第1章は「できていなければまずい」基礎的内容

第1章は「文章が残念な人の10の特徴」と題して、基本的な文章術について言及しています。

ここは本当に根本的なところなので、もしできていないと感じる箇所があったら、すぐにでも修正できるように努力すべきです。書き手としてはできていて当然、という要素です。

 

1. 何が言いたいのかわからない

伝えたい内容を一つに絞り、整理して伝える。基本中の基本です。

 

2. 文章が長い 一文が長い

田端信太郎さんが『MEDIA MAKERS』で明快に論じているとおり、WEBはノンリニアの世界です。読むのに時間がかかるコンテンツは場違いであり、それだけで敬遠されます。

つまり、現在のメディア環境(特にPCやスマートフォンを見ているユーザー向けに)でリニアなコンテンツを用意するというのは、牛丼チェーン風のハイチェアのカウンター席にいるお客さんに、3時間もかかるフルコースのフレンチを給仕するようなものなのです。

田端信太郎『MEDIA MAKERS』 第5章「コンテンツ」の軸でメディアを読み解く――源氏物語からニコ動までコンテンツを分類する3次元マトリックス

【参考記事】
ブログを自己満足で終わらせないために意識するべき7つのポイント|田端信太郎『MEDIA MAKERS』より

また、句点の少ない長文は、意味がとりにくいデメリットがあります。WEBでは、速読、あるいは流し読みが基本となるので、避けるべきです。

 

3. 同じ語尾が続く

可読性にはあまり影響がないので、個人的にはあまり重視していません。が、意図してそろえているのか、無意識にそうなってしまっているのかの違いは大きいと思います。

 

4. 抽象的すぎる

5. 私的すぎる

抽象的すぎる、よりも、概念的すぎる、のほうがしっくりくるかもしれません。私的すぎればそれもまた理解しにくいので、誰もがすんなり理解できるレベルまで抽象化して語る(書く)のがベストです。

 

6. 「〜だと思います」「〜な気がします」が多すぎる

説得力のない文章に価値を感じる人は少ない、というシンプルなお話。

 

7. 多方面に気をつかいすぎて何が言いたいかわからない

8. まじめで優等生

このあたりは「さすがイケダハヤト」という感じです。本音をストレートにぶつけなければ、他人には届かない。

無意識に気を使ってしまうケースが圧倒的なので、個人レベルで気づいて修正するのはなかなか大変です。

 

9. 最後まで読まないと結論がわからない

僕はよく、検索エンジンで調べものをするときを想像してください、と言います。無数に表示される検索結果の中から、気になるタイトルの記事を見つけたら、とりあえずクリックして、内容をザッと眺めますよね。いきなり頭から熟読を始めるのではなく、「お、この記事は問題を解決してくれるかもしれない」と思ってはじめて、詳細に読み始めます。

タイトル、書き出し、小見出しで、瞬時に記事の内容が知れるようにしておくのが、読み手にとって最も利便性が高いのです。

【関連記事】
一目瞭然。読まれるブログ記事の書き方

 

10. そもそも内容がつまらない

誰もが発信するような、ありきたりな題材は、マスメディアに任せておけばいいじゃない。ニッチな題材を扱ってこそ、個人メディアが活きると僕も思います。

 

第2章はイケダハヤト流・WEB文章術

第2章では、第1章の基礎的な内容をふまえて、より私的な文書術へと入っていきます。大きなポイントは、編集者視点・マーケター視点が必須である、という事実です。

旧来的には書き手と編集者は別だったわけですが、大半が個人での活動となるブログでは、書き手が「読み手にとって」を真剣に考える必要があります。

見出し、読みやすくする工夫、タイトルの付け方、バズワードの分析など、月商50万円のプロブロガー・イケダハヤトならではのノウハウが詰め込まれています。

 

読点は減らすべきか? 増やすべきか?

第2章の6番目に「リズムのよい文章を意識する」という項目が出てきます。句読点と改行の使い方について言及しています。

読点「、」の使い方には、僕は真っ向反対の意見を持っているので、ピックアップしたいと思います。

リズムが悪い文章は、読みにくい文章です。文章を書くときにはぜひ「リズム」を意識するようにしましょう。

(中略)

句読点が文章のリズムを作る、というのはあなたもご存じでしょう。
たとえば次の文章は、明らかにリズムが悪いです。

(中略)

走り出したいのに障害物が散乱して、うまく走り出すことができない……そんなフラストレーションを感じる文章です。

(中略)

「、」を外してみて誤読しない範囲であれば、なるべく「、」を減らしていくようにしましょう。どうしても「、」が多くなるようなら、文を分けてしまえばいいのです。

イケダハヤト『武器としての書く技術』 第2章「凡人の文章を最強の文章に変える10の魔法」より

「リズムが悪い文章は、読みにくい文章」なのかどうか? という問題提起をしたいと思います。僕自身は、WEBにおいては、意味がとりにくい文章、あるいは誤読を誘発する文章こそ、読みにくい文章だと考えています。

先ほども触れましたが、WEB環境においては、速読、あるいは流し読みが主流になります。そこで重視されるのは、文章のリズムではなく、瞬時に文意を理解できる可読性です。

流し読みの状況下で可読性を高めるためには、リズムに関係なく、意味の区切りで読点「、」を入れるのが最適です。

文章のリズムを考えるときは、実際にその文章を「頭のなか」で音読してみるのがよいでしょう(口に出す必要はありません)。

ともあるのですが、これも「速読、あるいは流し読みでやらなければ、読み手の状況をシュミレートできない」というのが僕の意見です。

 

小説新人賞の選考でも同様

実はこれは、過去に小説の新人賞を狙っていたときに、若桜木虔(わかさき けん)メール通信添削講座で知って、「なるほど」とえらく納得した内容です。

新人賞の選考は、大量の応募作をふるい落とすため、猛速読で行われます。200〜300枚を30分、というレベルだそうです。とくに(純文学でなく)エンターテイメント小説においては、美文がどうのこうのよりも、下読みさんにストレスを感じさせず、誤読をさせないことが何よりも重要になるというわけです。

言うまでもなくこれは、WEB環境で文章を読む状況に酷似しています。速読より流し読み、という点で、よりたちが悪いとも言えるでしょう。WEBでの執筆にも新人賞応募作の考え方が流用できる、と考えて、私はリズムではなく、意味の区切りで読点「、」を入れる意識を徹底しています。

※ちなみに、若桜木虔メール通信添削講座での指導では、「これでもか!」というくらい読点「、」を多用します。WEBの文章は新人賞応募作ではないので、いくらなんでもやり過ぎだろうと思い、個人的にカスタマイズしています。

みなさんは、WEBの文章を読むときに、リズムの悪さを意識するケースがありますか?(あるいは、意識はしないけれども、体験の質に影響すると思いますか?)それとも、リズムなんか無関係に消費していますか?

ぜひ意見を聞かせてください。

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197月

反応を取りたいのなら、たった1人に読んでもらうために記事を書け!

読まれる記事と、効果のある記事は、必ずしもイコールではありません。もしあなたのメディアが、ページビューを稼げば稼ぐほど、満足できたり、広告収益が上がったりするタイプであれば、読まれる記事を書くべきです。でも、読み手に反応してもらったり、行動してもらったりしてほしいのなら、そのたった1人に向けて記事を書くべきです。

 

100人中100人に理解してもらう必要はない

ブログで発信していると、記事がしっかり読まれるケースの少なさに気づきます。

シェアされている記事は途中までしか読まれていない、という調査 | the Public Returns – 続・広報の視点

特に批判的な言及の多くは、前半しか読んでいなかったり、ほとんどタイトルしか見ていなかったりするのが、経験的事実です。かけ出しの頃は、「読解力がないのか、それとも書き方が悪いのか……」と考えることもありましたが、今となっては、WEB環境特有の、読み手側の読解しようとする意欲の低さが問題なのだと理解しています。

記事が意外に読まれない事実は、書き手としては無視していい要素です。もちろんリーダビリティと表現力を向上させる努力は大切です。が、過度に気にして、100人中100人に理解してもらおうとするのは、無駄な努力です。現実的ではないし、そもそも全員に理解してもらう必要はありません。

 

記事を書く目的から逆算して考える

文章を書く目的を考えてみてください。ポジティブな行動を促したい。意見や価値観に共感してくれる仲間がほしい。プロジェクトを応援してほしい。商品やサービスを売りたい。などなど。

世の中には様々な人がいます。ある文章を読んで行動する可能性のある人は、ほんの一握りです。その他の圧倒的大多数は、どんなに説得されても、行動までは至りません。だとしたら、行動してくれるかもしれない、たった1人に向けて記事を書くべきです。

たとえば、こちらの記事。

乗り遅れてない?『フューチャーセッション・ウィーク2013』は満を持して5月31日〜6月8日開催!

フューチャーセンターが気になっている人に、この機会に行動(参加)してほしいと思って書いた記事です。

ニッチな題材なので、公開以来、300人ほどにしか読んでもらっていません。けっして多くの人に読まれたとは言えない記事です。

でも、300人中3人からコンタクトがありました。1人は「私も初めてフューチャーセッションを開催します」と教えてくれ、もう2人は「この機会に参加してみます」とメッセージをくれました。

3万人に読まれてもPV以外に何の貢献もしない記事もあれば、たった300人に読まれただけで3人もの人間が反応してくれる記事もあります。

 

勇気を持って “たった1人に向けて” 発信する

記事を公開してもたいして読まれないと、不安になったり、モチベーションが下がったりします。が、ページビューに迎合して記事を書いていては、目的を達成できません。もし、何かしら目的を持って発信しているのであれば、

「記事に価値があれば、いつかGoogle検索が、その記事を必要とする誰かへ届けてくれるはず」

と信じて、勇気を持って “たった1人に向けて” 発信するのをお勧めします。

211月

湯水のようにオリジナルコンテンツを生み出し続けるコツ

「コンテンツは王様である」という常識を持ち出すまでもなく、ブログで最も大切なのは、いかに魅力的な記事を供給し続けるかです。

記事の魅力にも、様々な物差しがあります。誰かの課題や疑問を解消できるハウツー、専門性や速報性、エンターテイメント性。

また、オリジナリティも重要な基準になります。「●●についての情報なら、このブログだよね」と認識してもらえれば、無数のWebサイトが乱立する情報爆発の世の中において、大きな差別化となるからです。

とはいえ、オリジナルコンテンツを供給し続けるのは難しいと感じる人もいるかもしれません。

当WEBマガジン『Handmade Future !』は、原則、すべてオリジナルコンテンツで構成しています。が、ネタに困った経験はありません。なぜなら、オリジナルコンテンツを生み出す方法論を、自分の中で確立できているからです。

今回は、2ヶ月で40記事を公開、約15万PVの『Handmade Future !』を運営する視点から、オリジナルコンテンツを生み出し続けるコツを紹介したいと思います。特別なスキルは必要ありませんので、ぜひ実践してみてください。

 

1. 「自分には常識でも、他人にとっては目から鱗かもしれない」という視点を持つ

第一に、「オリジナリティ」という幻想に、必要以上に惑わされないことが重要です。自分しか知らない知識を発信しようとはしないでください。天才か、新しい分野の開拓者、時代の先駆者でない限り、それは不可能です。

希少性のある情報を見つけるには、主観的な基準で判断するのを止めるのがコツです。自分にとっては当たり前でも、他人にとっては貴重な情報だった……というケースは山ほどあります。

例えば、ちょっとした家計のやりくりだって、人気記事になるんですよ。

意外! 食材宅配サービスで年間100時間節約&家計にも優しい

10人いたら、7〜8人にとっては目新しい……というくらいの題材がお勧めです。

 

2. 本当に自分自身が得意とする分野を話題にする

「自分には常識でも、他人にとっては目から鱗」が起こりやすいのは、特に、専門的な知識や、マニアックな情報です。

例えば『Handmade Future !』では、社会貢献プロジェクトに取り組む学生や、社会起業家など、ソーシャルグッドな活動をする人々に向けて、情報発信のノウハウを中心に提供しています。

ここで言う「情報発信のノウハウ」とはWebマーケティングを指します。当然ながら、特別なものではないですし、僕だけが持っているスキルでもありません。

それでも専門知識である以上、知っている人はそれほど多くありません。学生や社会起業家に絞れば、なおさら少なくなるはずです。

情報そのものに疑いようのない価値さえあれば、自分の得意とする分野の情報をそのまま発信するだけで、希少性を獲得できるケースが多々あります。

これはビジネスに関する知識に限りません。メディアの性質によっては、アニメや映画、音楽のマニアックな見解だっていいわけです。

 

3. 自分自身のストーリーとして語る

何らかのノウハウを記事にする場合、ノウハウそのものにはオリジナリティはないと考えるべきです。大抵は同じことを考えている他人がいるんですよね。

ただし、自身の経験をもとにケーススタディ(成功事例、失敗事例)とすることでオリジナルコンテンツにできます。実例であれば信憑性が高まりますし、またストーリーがあると読み手を楽しませ、内容に入り込んでもらいやすくなるメリットもあります。

例えば、

著名人でない僕でも、1ヶ月でSNSフォロワーを300人増やせます。

ブレインストーミングって知ってる? 劇的にアイデアが出るようになるミーティングのやり方

などは、それぞれソーシャルメディア運用の知識、ブレインストーミングの方法論にはオリジナリティはありませんが、僕自身の経験を元に書いているので、まず他メディアでは読めない記事になっているはずです。

 

4. 読書、イベント参加、他人との会話等から得た気づきを記事にする

最もオリジナリティを出しやすいのは、書き手の価値観や、意見、ものの見方などが反映されたオピニオン記事です。本当に共感してくれる読み手に出会えるかもしれない、大きなメリットもあります。

ただし、自分の中にすでに完成している意見だけを書こうとすれば、すぐにネタ切れしてしまうはずです。

仕事、レジャー、読書、イベント参加、他人との会話……などなど。人間、何かしら行動すれば、刺激を受けます。どうにも退屈な本を読んでしまった、という場合でも、極端に言えば、「この題材は(あるいは、この著者の本は)僕にとってはつまらないらしい」という気づきが得られるわけです。

子育て中の両親には「仕事量半分」で働ける権利を。

子供の多様性の行方。保育園で見たのは「異様な光景」か「ベストな方針」か

僕の場合、3歳と1歳の子育て中なので、毎日、刺激を受けっぱなしです。子育てや働き方関連のエントリならいくらでも書けますね。

何らかの出来事があって、何かしらの感想を抱いたら、それを即座にスマートフォン等にメモする癖をつけます。

僕の場合は、タイトルと概要だけ書き込んで記事データを作ってしまって、下書きにしておきます。常に10記事分以上はネタがストックされています。時事ネタでない限り、書くのはいつでも構いませんよね。頭の中でネタが熟成したら執筆し、公開しています。

 

5. 「これは知ってほしい!」をアウトプットする

オリジナルコンテンツのもう一つの代表格が、レビュー記事や取材記事です。

実物、あるいは実際の取り組みに触れて、一次情報を取ってくることができるので、希少価値は申し分有りません。

ここで重視したいのが、「いいプロダクト(取り組み)だから、もっと多くの人に知ってほしい」という感覚です。

[おすすめ]初心者ならデジタル一眼はNikon D7000が圧倒的に買い時!

こちらは、昨年末に我が家にやってきたデジタル一眼レフカメラのレビュー記事。写真撮影はコンテンツの質に大きな影響を与えるので、Handmade Furture !で発信する意義も充分です。それに何と言っても、本当に買って良かったと実感しているんですよね。

トロント子育て支援視察報告会|『asobi基地』小笠原舞さん、小澤いぶきさん

参加したイベントを記事にしました。asobi基地は、我が子が本来の能力をのびのび発揮する様子が見られる、本当にいい取り組みです。子育て中の親に、ぜひ知ってもらいたいですよね。

こうした草の根イベントのトーク内容をテキストにまとめるのは、慣れていないとけっこうな労力なので、先方にも喜ばれるケースが多いです。

 

伝えたいという思いさえあれば、コンテンツはいくらでも生み出せる

いかがでしたでしょうか?

個人的には、オリジナルコンテンツを生み出し続けるのは、まったく苦になりません。

もちろん、学生時代から15年近く書き続けてきていて、記事づくりに慣れているという要因はあります。これは、習熟あるのみです。

もう一つ大きいのは、最後に紹介した「これは知ってほしい!」という思いです。『Handmade Future !』を運営している動機そのものが、この一言に集約できます。

前述のとおり、WEBマガジン『Handmade Future !』のメインコンテンツは、情報発信ノウハウ(Webマーケティング)です。素人ができる範囲でも、大きな成果が出せる施策はたくさんあります。単に、知らないから取り組んでいない(あるいは、重要性が認識できないので後回しになってしまう)ケースが非常に多いんですよね。

「取り組みさえすれば、ソーシャルグッドな取り組みが、それを必要とする人々の元へ、もっともっと届くのに。」

伝えたいという思いがあり、その衝動に素直に従っていれば、いくらでもコンテンツは生み出せると僕は考えています。

101月

開始1ヶ月で7万PV|『はてなブックマーク』で読まれる記事を書く訓練をしよう。

通常、ブログを始めたばかりで、ソーシャルメディアのフォロワーも少ない場合、すぐに月間数万PVを獲得するのは極めて困難です。なぜなら、どんなにいい記事を書いたとしても、多くの人に届ける手段がないからです。

しかし、優れた(誰かの役に立ったり、共感を獲得できたりする)記事を書けるのであれば、はてなブックマークを活用できます。

『Handmade Future !』は、2012年11月半ばにスタートしたWEBマガジンですが、開始1ヶ月で約70,000PVを獲得できました。

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スタート時、僕のTwitterフォロワーは500人そこそこしかいませんでしたし、新規ブログなのでRSS購読者もゼロの状態でした。

しかし僕は2012年後半まで、はてなダイアリー&はてなブログを書いており、はてなブックマークの常連(と言ってしまうと、古参ユーザに怒られるかもしれませんが)だった下地がありました。

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『Handmade Future !』開始1ヶ月で訪れた65,000UUのうち、10,000UUは『はてなブックマーク』からの流入です。

割合で見ると1/6にも満たない量ですが、実はこれが非常に重要なのです。なぜなら、はてブユーザーは情報発信に積極的な人が多く、いい記事だと思えばTwitterやFacebookで拡散してくれやすいからです。

いい記事さえ書けば、はてなブックマークが起点となって、ソーシャルメディアで大きく拡散されます。

 

はてなブックマークの仕組み

新着エントリー

はてなブックマークでは、自分でのブックマークを含め、3人以上がブックマークすると、「新着エントリー」に表示されます。新着エントリーページは、情報取得&発信に熱心なユーザが巡回しているため、価値のある記事であればどんどんブックマークが付けられます。

僕の場合は前述のとおり、昨年秋頃まで、『はてなダイアリー』及び『はてなブログ』を書いていた下地がありました。当時の資産を活かせれば、記事の題材と質次第で、新着エントリーに表示されるくらいのブックマークならばつく状態です。

今まではてなブックマークに縁がなかった場合は、友人・知人に利用者がいないか探すか、友人・知人に利用を勧めるという手があります。自分以外に、2人にブックマークしてもらえればいいだけなので、決して高いハードルではないはずです。

新着エントリーに表示されさえすれば、記事の質に比例して、自然とブックマークが増えていきます。

なお、一人で複数のはてなブックマークアカウントを保有したり、広告、宣伝、検索サイト最適化を目的としてブックマークするのは、利用規約で禁止されています。仮に複数アカウントでブックマークしようとしても、一定数を超えるとスパム認定され、新着エントリーやホットエントリーに表示されなくなるとのことです。

 

ホットエントリー

ブックマーク数が10〜20に到達すると、注目記事としてホットエントリーに表示されます。

はてなブックマーク – 人気エントリー
ホットエントリーは注目度が高く、新着エントリーより多くの人の目に触れます。よりブックマークが付けられるようになるため、半日〜数日に渡って流入が続きます。

※『はてなブックマーク』は2013年1月8日にリニューアルされました。リニューアル後、ホットエントリーに表示される記事の基準を刷新したようです。以前との違いはまだはっきりわかりませんが、流入が続く期間が短くなった可能性があります

 

ホッテントリTwitter

短時間の間に50ブックマーク以上付く、特に注目度が高い記事は、ホッテントリTwitterで拡散されます。取りあげられる明確な基準はわからないのですが、体感では、6時間以内に50ブックマーク付けば、まず間違いなく紹介されます。

Twitter – はてなブックマーク::Hotentry

ホッテントリTwitterはかなり強力で、時間帯にもよるんですが、アクセス者数100人以上の状態が1〜2時間ほど続き、ブックマーク数も倍増します。こうなるとホットエントリーに掲載されている時間も長くなり、PVは大幅に増加します。

初心者はまず、ホッテントリTwitterに取り上げられる記事が書くのが、大きな目標になります。

 

「読み手の視点」を意識して記事を書く訓練に

情報発信の最大のコツは、「いかに独りよがりを脱せるか」です。自分でどんなにいい記事だと思っても、他人が評価しなければ読まれないし、拡散されないので多く人へ届きません。

伝えたいことを、どれだけ読み手の興味・関心を引き、共感を得ながら表現できるかが、ライターの醍醐味と言えます。

はてなブックマークを活用すると、大量のPVを獲得できる以前に、読み手の視点を意識して記事を書く訓練になる大きなメリットがあります。そもそも、価値のある記事を書けなければ、たくさんのブックマークがつくこともないわけです。

 

意識するポイント1 – その情報を必要とする人が世の中にどれだけいるか

なかなかブックマークが増えない場合、真っ先に疑うべきは、題材がニッチ過ぎるのではないか、という点です。これはある程度の諦めが必要で、人々がそもそも関心を持っていないネタは、どんな書き方をしても大衆ウケはしません。

もちろん、大きくウケないとわかっていても、書く意義のある記事もあります。10,000人のよく知らない人へ届けるより、たった1人の利害関係者に届けるほうが、価値があるケースがあるからです。私はこの場合、はてなブックマークなどソーシャルサービスは諦め、Google検索が届けてくれることを期待して記事を書きます。

 

意識するポイント2 – 誰かの問題を解決できる記事か

多くの人が興味を持っている題材にもかかわらず、ブックマークが増えない場合、その記事に価値があるのかを考えます。誰でも知っている内容、語り尽くされて今さら感のある内容しかなければ、わざわざブックマークし、あるいはソーシャルメディアで拡散しようとは思いません。

100%オリジナルな知識や意見である必要はありません(専門家や学者、あるいは天才でない限り、完全に独自の見解のみを発信し続けるのは不可能です)。10人中7〜8人は知らないだろう情報をベースに、自分の経験を添えて、何かしらの課題を解決できたり、新たな知識を得られたりする、価値のある記事を書きましょう。

 

意識するポイント3 – シンプルに価値を訴求できているか

多くの人が興味を持っている題材で、価値ある情報をベースに記事を書いたのに成果が出ない場合は、そもそも読み手にとって読みやすい記事なのかを考えます。

記事で伝えたいことを、一言で表現してみてください。例えば、「Twitterのフォロワーの増やし方」だったら、それに無関係な内容がないか検証してみます。あるいは、「記事で伝えたいたった一つのこと」を伝えるのに、ベストな構成になっているか考えます。

こうした試行錯誤が、読み手の視点を意識した記事を書くための、とてもいい訓練になります。僕の場合は、半年ほど試行錯誤を続けて、ホッテントリを意図的に狙って記事が書けるようになりました(たぶん、狙って10記事書けば、5記事以上はホッテントリ入りできると思います)。

 

注意点

はてなブックマークを活用する上で注意したいのは、第一にブックマークコメントを「参考にはするが、相手にしない」という点です。はてなブックマークでは、ブックマークと共にコメントを付けることができ、誰でも見ることができます。記事の性質にもよりますが、矛盾点を馬鹿にされたり、自分と異なる意見だからと罵倒されたりすることもあります。

自分にどんな問題点があったのか、あるいは何が相手にこうした行動をとらせているのか分析する意味はありますが、真っ向から受けて相手をする必要はありません。きっと頭に血がのぼると思いますが、華麗にスルーできるようになるべきです。

それと第二に、書き手としての矜持を保ち、人々の反応に迎合しない点です。読み手を意識しろ、といいつつ矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、例えばPVを稼ごうとだけ思えば、ゴシップやアダルト記事を書けばいいという結論になります。

はてなブックマークの活用は、あくまでも、いざというときに情報をきちんと人々の元へ届けられるように、情報発信スキルを鍛えるためのものと割り切るのが賢いのでは、と個人的には思います。

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