特別豪雪地帯に指定されている新潟県津南町を満喫すべく、新潟県出身の知人におすすめスポットを聞いて訪れたのが、環境省名水百選に選定されている『竜ヶ窪』。なんと毎分30トンの大量の水が湧き出し、水深1.5m・面積11,900m²の池の水が1日1回すべて入れ替わるほどだそう。
『竜ヶ窪』は期待して行って大丈夫です。感動的に透明度の高い湧水池に加え、津南町ならではの深く豊かな自然に抱かれていて、森林浴だけでも気持ちいい。駐車場からも遠くなく、このパッケージは、なかなかお目にかかれないレベルの高さです。
今回は無印良品津南キャンプ場へ遊びに行くついでに立ち寄りましたが、個人的には『竜ヶ窪』をお目当てにしてもいいくらいに感じました。きっと、想像を上回る体験ができると思います。
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さっそくフルワイドの写真でレポート
ウッドチップが敷かれた道を行きます。聞けばゴールデンウィーク頃ではまだ雪が残っていて、歩くのに難儀したそう。最近ウッドチップを敷いたのかもしれません。香りがとても良かったんですよね。
ほんの数十メートルだけ進むと、左手に池が見えてきました。思わず「おお……」と声を漏らす。
全体的に緑色に見えるのは、周囲の木々が池面に映り込んでいるのと同時に、水中の水草や藻が見えているため。
大量の湧水で常に池の水が入れ替わっているため、水温は7〜8度でほぼ一定とのこと。実際、手がジンジンしてくるくらい冷たいです。
手入れされた庭園のよう。自然にこんな景観が出来上がるなんて、信じられない思い。
『竜ヶ窪』でもう一つ特筆すべきは、森そのもの。森林浴だけでも行く価値があります。
豊富な水のおかげで、木々や草は旺盛。ほんの少し前まで豪雪に覆われていたとは想像しにくいですね。
もちろん名水百選を味わえる水飲み場もあります。いつも飲んでいるミネラルウォーターとは違う、豊かな味わい。ほんと、いろいろな味がするんですよ。軟水で飲みやすい。子供たちはがっつくようにグビグビ飲んでました。
豪雪が生んだ豊富な湧き水
『竜ヶ窪』が存在するのは、日本一と言われる巨大な河岸段丘のおかげ(河岸段丘そのものも壮観です)。冬の間に積もった数メールの雪が融け、段丘に染みこんで、大量の湧き水となって溢れ出ているわけです。
実際、このあたりは魚沼産コシヒカリの産地、米どころです(津南町は中魚沼郡)。道中は田んぼばかりでした。ちょっとした斜面のスペースを使って田んぼにしてるのを見かけて驚くことも。水が豊富だからこそできるんでしょう。
日本には素晴らしい自然スポットがたくさんあります。『竜ヶ窪』も、個人的には、一生に一度は行って損がないレベルだと思います。