中学生・高校生・大学生は匿名でどんどんガチ議論するべき。


インターネット空間での発信力を磨くには、実際にWEB発信をして経験を積む以外にありません。とは言え、善意も悪意も混在するWEBの世界では、未熟なまま活動するのは大きなリスクがあります。

経験を積んでスキルが身につくまで、匿名で活動するのがベストです。匿名も利用の仕方によっては大きなメリットがあります。

 

発信を恐れる学生(若者)の存在

知り合いの学生のこっちゃんが言うには、情報発信の重要性を肌で感じていても、ためらってしまう理由は「学生の分際で、こんな偉そうなことを言って(書いて)いいのかな?」というおそれだそうです。

もう少し拡大解釈すれば、他人に意見されたり、誹謗中傷されたり、という恐怖に繋がっていくはずです。

しかしながら、インターネット空間での発信力を磨く唯一の方法は、実際にWEB発信をして経験を積み、スキルやリテラシーを身につける意外にありません。恐れて発信をためらっていると、いつまでたっても情報発信スキルは上達しません。

 

リスクは確実にある。何が何でも発信しろとは言えない現実

とは言え現実を見れば、何が何でも発信しろとは言い難いところがあります。実際、こっちゃんに、「慣れの問題だから発信しなよ」とは言えませんでした。

インターネットの世界はフラットです。善人も悪人も、百戦錬磨のプロもよちよち歩きの赤ちゃんも、分け隔てなく共存しています。未熟なのにいきなり実名で発信するのは、丸腰で銃社会に飛び込んでいくようなもの。運悪く悪意のある人間に遭遇してしまえば、あっけなく撃ち殺されてしまいます。

昨今の炎上騒ぎのように、“失敗や過ちを全世界に晒されて社会的に抹殺される” みたいなところまで行かずとも、誹謗中傷されて恐怖感や苦手意識が体に染みついてしまえば、結局はWEB発信から遠ざかる結果になります。スキル・リテラシー不足というだけでなく、単に若さゆえに失敗し、取り返しのつかない事態に発展する可能性があるのは、大きな問題です。

 

身を守るすべを身につけるまで匿名で活動する

例えばイケダハヤトさんのように、暴力が幅をきかせ、攻撃性が蔓延する世界はおかしい、という意見もあります。

20代の論客が少なすぎる件—なぜ若者は語らないのか? – ihayato.書店

まったくそのとおりだと思うんですが、僕はもう少しドライな立場です。どんな世の中だったとしても、身を守るすべ(リテラシー)さえ身につけていけば、自由に泳ぎ回れるようになります。

もちろん、ある程度の資質が求められ、誰にでもできることではないでしょう。でも、世の中を変えるのはもっと難しいし、何より即効性に大きな問題を抱えています。30年後、50年後に世の中が変わったとしても、現在の若者は大きな損失をこうむる事実は変えられません。

世の中を変える活動、未熟な若者でも発信しやすい環境整備に異論はありません。ただ、個人レベルでは、インターネット空間で身を守るすべを身につける努力をもっと重視すべきという立場です。

そこで提案したいのが、匿名での活動です。身を守るすべ(リテラシー)を身につけるまでは、失敗しても死ぬことがない匿名で発信する。実際、僕はそうやってWEBリテラシーを身につけたし、文章で他人を説得する練習をしました。

 

匿名を戦略的に活用せよ。真摯な姿勢なら匿名も許されていい

匿名というと何だか “卑怯” のように言われるケースもありますが、僕は必ずしも悪だとは思っていません。利用の仕方によっては、「失敗が許される」という、大きなメリットを活かせます。今ではBBSのかわりに、Twitterやメディアのコメント欄があります。これを活用しないのはもったいないと僕は思います。

重要なのは、息抜きやストレス解消のためではなく、未熟な自分を鍛える意識を持って匿名を利用すること。具体的には、どうやったら相手をバカにできるかでなく、どうやったら「相手を説得できるか」「巧く自分の考えを伝えられるか」を考えます。

相手をバカにする技術は、(自分自身のストレス解消以外に)将来なんの役にも立たないんですよね。そんなものを磨いても、ちっとも意味がない。おまけに、気持ちよくない。気持ちいいのは、相手と理解しあえたときと、自分の考えをうまく伝えられたときです。

僕は、ちょうど中学生くらいのときに家庭にパソコンが普及し始めた世代です。当時はインターネットと言えば怖いところで匿名が当然でした。BBS(掲示板)を主戦場に、ハンドルネームでさまざまな意見交換や議論をしました。

当時、中高生だった僕は、大人相手に腕試しをする気持ちでした。うまくいくこともあったし、失敗することもありました。こちらのほうが未熟に決まっているので、失敗してもあまりヘコみませんでしたね。

真摯な姿勢で臨むのであれば、ゲーム感覚で全然かまわないと思います。どうしたらノーダメージで倒せるのかとか、勝てるからってハメ技ばかり使ってもつまらないとか、攻略法を極めていくんです。

うまく相手と理解しあえなかったり、説得できなかったときは、なぜなのか原因を推測し、違うアプローチを試します。負けても何回でもチャレンジしなおせます。相手と理解しあう技術、うまく自分の考えを伝えるスキルは、言うまでもなく一生役立つので、いくらやっても損はしません。

失敗から学び、成長を続けている限り、そう遠くないうちに大人に追いつき、追い越せるところまできます。

 

アバターを攻撃されても痛くもかゆくもない。無敵のチート状態

こちらがどんなスタンスでいても、必ず悪意を持った誰かに誹謗中傷される機会があります。それが現実です。

でも、匿名のあなたは、アバターであって、あなた自身ではないんですよね。

映画『アバター』では、アバターが死んでも、操縦者は激しい痛みを感じるだけで死にません。まったく同じで、誹謗中傷されれば腹が立つし、誰でも精神的ダメージを受けるんですが、実際には本物のあなたは何も攻撃されていないんです。

100%安全な立場にいるんだと打算的に考えてください(もちろん、実名アカウントとの関連は完璧に断ち切っておくこと。ちょっと調べたら簡単に実名に行きつくんじゃ、アホすぎます)。匿名を使っている限り、あなたは絶対に負けない無敵のチート状態なんです。失敗が許され、何度でも挑戦できる、成長には最高の環境にいると自覚してください。

匿名のメリットを最大限に活かして、たくさんの経験を積んでください。自信がついてきたら、実名発信に切り替えていってください。情報発信の観点からは、実名のほうが大きなメリットを得られるケースが多いですからね。

昨今は時代が変わり、若いうちから活躍できるほうが有利です。中高生のうちから最低5年は匿名で発信して経験を積み、大学生になると同時に実名に切り替えられるくらいがベターではないでしょうか。

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