学生団体やNPOがホームページ制作で失敗しないための3つのポイント


少し前に、asobi基地のホームページ制作の相談に乗りました。おもにWEBマーケティングの観点から整理したので、要点をシェアします。

学生団体やNPOなど、自身の活動でホームページの必要性を感じている方には、参考になると思います。ぜひチェックしてください。

 

1. 何のためにホームページを作るのか? を整理する

当然ですが、必要がなければ、ホームページをわざわざ作るのは無駄です。ホームページ制作はもちろんのこと、維持管理にも時間やお金がかかるからです。何のためにホームページを作るのか、整理して明確にしてください。

 

WEB上の名刺として

例えば、asobi基地では、企業や行政とのコラボレーションが増え、「ホームページはないんですか?」と聞かれるケースが増えたそうです。

ホームページは言わば、WEB上の名刺です。ホームページ上で、団体情報や理念、連絡先などをしっかり表明しているかどうかで社会的信用を判断する層が、確実に存在します。活動の中で、そういった層と関わる可能性があるのなら、ホームページを作ったほうがいいと言えます。

もともとasobi基地はSNS発信が活発で、利用者への情報伝達や、コミュニケーションは事足りていました。実用面よりも、社会的信用の面からホームページが必要になったというのが、一つの大きな理由でした。

 

より多くのステークホルダーに届けるため

日本の家庭におけるインターネット普及率は7割以上と言われます。一方で、国内最大のSNSであるFacebookの利用者数は、日本人の15%程度です。しかも、そのうちの半数は首都圏在住者です。

つまり、SNSでだけ発信していては、極めて限られた層にしか届けられないということです。もし、活動をより多くの人々へ届けたいのなら、ホームページは一つの選択肢になります。首都圏を中心に活動していた団体が地方展開するケースでは、重要な戦略になります。

 

アクションのハードルを下げるため

FacebookやTwitterの投稿だけを見て、まったく知らないイベントへ参加しようとは、なかなか思えないはずです。商品を購入する際と一緒で、ホームページで詳細を確認してから、アクションしようとする人が圧倒的大多数です。

身内や常連を相手に発信するのであれば、SNS発信だけでも十分かもしれません。が、新規ユーザを獲得しようとするのなら、じっくり検討してもらうための場所が必要です。

 

2. キラーコンテンツは何か? を考える

ホームページを作る理由が明確になれば、ホームページのコンテンツが決まってきます。

WEB上の名刺の役割だけであれば、極端な話、団体情報だけを載せておけばいいという結論もあるでしょう。あるいはプラスして、イベント開催情報を集約したページまで用意しておけば、団体の活動についてはほぼ網羅できるはずです。

一方で、新規ユーザの獲得まで視野に入れるようであれば、活動や取り組みがどんなものなのかを、わかりやすく伝える工夫が必要です。ホームページの核となるような、キラーコンテンツを見つけられればベストです。

asobi基地の場合は、すぐに結論が出ました。子供たちがasobi基地で遊んでいる写真です。asobi基地の活動の内容も、価値も、魅力も、これ一つで直感的に伝えることができます。

 

3. ブログ機能を持たせるかどうかを決める

近頃は、団体概要を整理しただけの静的なホームページよりも、ブログ機能を持たせて積極的に発信するホームページが主流です。

ホームページで発信をするメリットは、大きく2つあります。1つは、より活動についてアピールできる点です。例えば、開催したイベントの様子をブログで発信すれば、活動の雰囲気を知ってもらえます。新規ユーザの心理的ハードルを下げますし、常連客のロイヤルティをより高めることもできます。

2つ目は、Google検索を経由してより多くの人に届けられる点です。ブログ記事は、それ単体が影響力を持ちます。昨今はソーシャルメディアによってバックリンクを獲得しやすいので(例えば、URLがツイートされたり、はてなブックマークされたり)、Google検索で上位に表示される可能性が高まります。たくさん発信すれば発信しただけ、世の中の人に見つけてもらえる可能性が高くなります。

例えばasobi基地ならば、asobi基地の存在を知らなくても、「子供 遊び」などのキーワードで検索した人に、ブログ記事を見つけてもらえるかもしれません。記事を見て活動に興味を持てば、ホームページ内の団体概要やイベント情報を見て検討し、新しく参加してもらえる可能性が出てきます。

 

ブログ発信のための人材がいるかは必ずチェック

ただし、ブログ発信にはそれなりの労力が必要です。スキルはそれほど重視する必要はありませんが(スキルはあればあるに越したことはない)、継続できるかどうかは慎重に判断すべきです。

ブログがあるのに半年も更新されていない、というのでは、あまり見映えがいいとは言えません。計画倒れのイメージは拭えず、場合によっては団体の信用に悪影響を与える事態も考えられます。

 

ソーシャルメディアはコンテンツを届けるためのパイプである

ホームページ&ブログとSNSには、明確に役割分担があります。ホームページやブログは、コンテンツです。見て楽しんだり、検討したり、理解を深めたりするために、重要な役割を果たします。

一方のソーシャルメディアは、繋がっている人々とのコミュニケーションをベースに、コンテンツを届けるためのパイプとなります。ホームページやブログは、それ単体では短期的な拡散力に欠ける欠点がありますが、ソーシャルメディアと連携することによって、欠点を補えます。

手軽さから「まずはソーシャルメディア発信から」と考える団体は増えていると想像しますが、ソーシャルメディアで届けるコンテンツがなければ、その効果を十分に発揮できるとは言えません。また、身内や常連中心の活動から、よりパブリックな活動へシフトしようというときには、社会的信用=WEB上の名刺として、ホームページは意味を持ちます。

みなさんの団体の活動の段階や、ホームページ、ブログ、SNSの各役割を整理して、「本当に必要なのかどうか?」「必要だとすれば、どんな内容にするべきなのか?」など、的確な運用ができるように考えてみてください。

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