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284月

ブロガーがライターとして注目される理由

メディア運営者であれば、ヒットする記事を勝手に量産してくれる書き手が、喉から手が出るほどにほしいはずです。

ただ、日常的にマーケティング感覚を磨き、自らの責任において試行錯誤を繰り返している経験豊富なライターというのは、そう多くはいません。

例外が、ブロガーと呼ばれる人たちです。

 

ブロガーは、現代における “プロライター” の条件を備えている可能性が高い

私自身、ブログを書いて15年や20年になるわけですが、数百PV/月の初期から、現在に至るまで、「どういうネタを、どういう書き方をすれば、どれくらい読まれるのか」「読み手は、広いネット世界のどこにいるのか」ということを日々肌で感じてきました。

この経験が、ライターとしての明確な強味になっていると感じます。

プロライターの定義|プロライターとはマーケティング感覚に優れている書き手を指す

現在、メディアが必要としているのは、指示どおりに書けるライターではなくなってきています。

「こういうネタを、こういう書き方をすれば、こういう人たちに読まれる」あるいは「この商品を売るためには、こういう悩みを抱えている人に、こういうふうにアプローチすればいい」ということがわかり、放っておいても “ヒットする記事” や “求める成果が得られる文章” を量産してくれる書き手こそ、喉から手が出るほどほしいんです。

ブロガーはまさに、ブログ運営を通じて、これらの経験を積んできている人材であるわけです。

ライターを探す際に、ブロガーに着目するメディアが増えるのは、必然と言えます。

 

ブロガーを仕事のパートナーにするのは難しい?

ただ、ブロガーは、仕事のパートナーとしては使いにくい印象があるのではないかと思います。

私自身、付き合いやすいタイプの人間ではないと思いますし、どんな仕事でも受けるわけではありません。

そこで、ブロガーの立場から、ブロガーに仕事を依頼する際の注意点を紹介します。

ちょっと取り扱いに気をつければ、実力は申し分ないケースが多いので、きっと戦力になってくれるはずです。

 

メディア様向け・ブロガーの取り扱い説明書

まず、ブロガーは、叩き上げの職人のようなプライドを持っているケースが多いように思います。「誰に教わったわけでもなく、自分の手で自分のメディアを大きくしてきた」という自負があるからです。

だから、誰にでもできるような仕事を振るよりも、「あなたじゃなきゃダメなんです!」という依頼の仕方をしたほうが、(私を含め)気分を良くします。

ただ、人一倍敏感だし、嫌なものは嫌という性格でもあるので、表面だけ取り繕っても徒労に終わるケースが多いでしょう。「昔から好きなブロガーがいて、たまたま探しているライター像に合致していた」というくらいでなければ、良い関係を築くのは難しいかもしれません。

また、合理的でないこと全般が嫌いです。依頼内容や原稿料は明確にしてほしいし、無駄な打ち合わせには極力出たくありません。

基本的に一匹狼なので、あれこれ指示されるのがストレスです。放し飼いにしたほうが実力を発揮するでしょう。

ブロガーはそれぞれ、長年のブログ運営で培ってきたマーケティング感覚と、メディア運営の知識を持っています。

これをうまく活用できれば、メディア側のマーケティング負担を減らせますし、ヒット記事を量産できる可能性が高まります。

わざわざ、使いにくいブロガーという人種をライターとして使おうという決定的な理由は、ここにあると私は考えています。

ブロガーに寄稿依頼する際に言ってはいけない10のフレーズ

264月

ブロガーに寄稿依頼する際に言ってはいけない10のフレーズ

1. 突然のメール申し訳ありません。●●に興味はありませんか?

興味があるかどうかは、あなたがしっかりリサーチして判断してください。

それだけの情報は提示しています。

だってブロガーなんですよ?

 

2. 化粧品についてコラムを書いていただきたいのですが

もう一度言いますが、ちゃんとリサーチしてください。

どこに「化粧品に興味がある」なんて書いていますか?

プロフィールページくらい見たらどうなんでしょう。

 

3. ●●ご担当者様。お世話になります。××と申します。ホームページを見させていただき、弊社とビジネス的に関係があると思い、メールさせていただきます。ご連絡いただけましたら幸いでございます。(以下略)

仕事の依頼は具体的にお願いします。

ブロガーは無駄が嫌いだし、人一倍敏感でもあります。回りくどいメールは、それだけでブラックリスト入り。絶対に返信なんかしません。

 

4. とりあえず弊社まで来ていただけますか?

要件を明確にしてください。

相手に時間を使わせることに無神経な会社は、ブロガーは敏感に危険を察知し、けっして寄りつきません。

打ち合わせもなるべく少ないほうが嬉しいですね。移動時間分のギャラをくれるんなら話は別ですが。

 

5. ●●について、素人風に書いていただけますか。秘密は守ります。

ステマ依頼は晒します

それに、なぜ私が、見ず知らずのあなたを信用すると思うんでしょうか?

こちとら「何を書いたか」がすべてなんですよ。“はした金” でリスクを負うと思いますか?

 

6. 単なるWeb素材なので、匿名で書いていただいても構いません

ブロガーは、お金がほしいから書いているんじゃありません。

自分の “意見” なり “物の見方” なりが世の中に出て、反応があるのが快感なんです。基本的に露出狂なんですよ。

誰でもいいような仕事なら、「どんな仕事でもやります」と明言しているライターに依頼してください。

 

7. どのような条件でお引き受けいただけますか?

見積もり依頼はもちろん構いませんが、先に大体の相場観を提示するのがブロガーへのマナーです。

見積もり&提案にだって、時間を取られるんです。

「交渉次第でなんとかなるかも」とか思っているんでしょうか。まったく相場観が合わないのであれば、絶対に仕事は受けません。最初から断ったほうが、お互いに時間を無駄にせずに済みます。

 

8. 1記事110文字でいいので、100記事ほどお願いしたいのですが。単価は50円でお願いします

おとといきやがれ。

基本的に、原稿料をはっきり提示してくれるほうが、ブロガーはやりやすいです。

ただ、あまりにゴミ屑のような仕事は必要ありません。

そのゴミ屑仕事を請け負って、あなたは生活できるんですか? 胸に手を当てて考えてみてください。

 

9. 不安があるので、半分の原稿料でお願いしたいのですが

ブロガーはプライドが高い生物です。書き手に対する敬意が感じられない相手とは、うまく仕事ができるとは思えません。

ブロガーは基本的に、無数にあるWebサイトの中で、あえて着目して声を掛けてきてくれた事実に、感謝していますよ。

でも、だからと言って、卑屈になってまで仕事を頂戴するかと言ったら、それはまた別の話です。

 

10. ●●というタイトルの記事を書いてください。クライアントは××と言っているので、▲▲には必ず触れるようにお願いします。■■はNGです(以下略)

ブロガーは、少々野放しにするくらいのほうが、能力を発揮できます。別の言い方をすれば、ある程度の裁量を与えたほうがやる気を出すし、マーケティング感覚も活かせます。たとえば、

「●●というテーマで自由に書いてください。どんな案がありますか?」

と話を振って、御社の求める記事があれば採用するやり方はいかがですか。

「読者層が合わない」など正当な理由があれば、ボツにされてもブロガーはそんなに気にしません。メディア運営とはどういうことかを知っているからです。

 
*****

ということで、当方でもライターの仕事の依頼を受け付けております。

レポート記事制作、寄稿の依頼(ライターの依頼)|寄金佳一 | Handmade Future!

254月

“読みやすくまとまった文章を書ける” 程度のライターなんかプロではない

「大好きな人が語るめちゃくちゃアツい記事がおもしろい」という記事の主旨に異論はないんですが、プロライターの定義についてはちょっと補足したいんですよね。

ウェブ時代は、プロのライターよりも大好きな人が語るアツい記事のほうが面白い! | 隠居系男子

プロのライターさんの記事というのは、やっぱり読みやすくまとまっています。読んだときのリズムもキレイで、彼らが持っているノウハウというのも大変素晴らしいと思います。

でもやっぱりそれは、“紙の上”で最大限発揮される能力だったのかなと。

文字数やスペースが限られ、発信できる人間も最小限に限られていた時代だったからこそ意味のある能力だったのだと思います。

しかしウェブ時代はそうではありません。誰もが自由に発信できて、誰もが自由にキャッチアップできる時代となりました。

それまではマスメディア主導で世の中が動いていたのに、そうではなくなったのです。

その結果、各ジャンルはドンドンと細分化が進み、必ずしも「面白いコンテンツ=プロのライターさんが書いた文章」ではなくなったのです。

 

プロフェッショナルの定義は時代と共に変わる

“プロライター” の定義としてよく言われるのは、

・文筆を職業にしている
・プロと呼ぶにふさわしいスキルがある

の2種類だと思います。

ただ、前者に関しては、それだけで食べている人を指すのか、副業も含めるのかで、だいぶ変わってきます。

あるいは、文筆だけで食べていても、月10万円で極貧生活をしているのかもしれないし、副業ライターでも月50万円の収入になっている著名人もいるかもしれないわけで、「言ったもん勝ち」のところがあるのは事実だと思います。

私の場合は、収入面から “プロライター” と名乗るのは、現時点では気が引けてます。“職業ライター” という言葉を使うケースが多いです。もっと仕事の単価を上げられると思っています。

今回、言及したいのは、後者のケースのプロライターの定義についてです。

つまり、「プロと呼ぶにふさわしいスキルとは何なのか?」という話です。

これは、情報爆発の現代において、メディアがライターに求めている必須スキルはなんなのか、という問いかけでもあります。

 

いま求められているのは優れたコンテンツ

ほんの20年30年前まで、理想のライター像とは、

・物事を正しく的確に伝える能力がある
・雇用主(メディア)が意図したとおりに書くことができる

と言ったところではなかったか、と想像しています。なにしろ私は30年前は子供だったので、詳しい業界事情は知りません。

ただ、インターネットが普及するまでは、マスメディアの影響力は絶対であり、王様はメディアそのものだったのだから、そう遠くはない推測であるはずです。

「消費者が知りたいこと」よりも、「メディアやスポンサーが伝えたいこと」が優先されていた時代です。

しかし、情報量が爆発的に増え、ルートも無数に枝分かれした現代では、まず消費者に興味を持ってもらう必要があります。

興味を持ってもらえなければ、そもそも発信をしたところで見てもらえないからです。

メディアは、高品質なコンテンツを、(マーケティング的な意味で)的確に提供する必要に迫られるようになりました。

コンテンツが王様になったのです。

 

“読みやすくまとまった文章を書く” のは学生でもできる

140km/h以上の速球が投げられるからと言って、必ずしもプロ球団からスカウトが来るわけではありません。

プロ球団が求めているのは、140km/hの速球ではなくて、着実にアウトが取れる投手であり、勝ち星を計算できる人材だからです。

130km/hの球しか投げられなくても、緩急の天才で、マウンド度胸があり、勝ち星さえ稼いでくれるのであれば、喉から手が出るほどほしいわけです。

ライターも同じで、「読みやすくまとまった文章が書ける」「リズムのいい文章がかける」「決められた文字数できっちりまとめられる」というスキルは、備わっているに越したことはない、という程度のものです。プロに必須の条件ではありません。

たとえば、「読みやすくまとまった文章が書ける」という程度の人材なら、学生にだってゴロゴロいます。でも、彼らをプロライターとして雇おうとするメディアは、そう多くはないはずです。

私自身、学生時代に書いた文章を読み返してみても、そんなにヘタクソだとは感じませんが、当時はメディアからの寄稿依頼はおろか、ブログを書いたって月に数百PVしか読まれませんでした。

 

プロライターとはマーケティング感覚に優れた書き手のこと

プロ野球において、投手になくてはならないのは、「着実にアウトが取れる」「勝ち星を計算できる」という要素です。

一方、情報爆発の現代において、ライターになくてはならないのは、「ヒットする記事が書ける」「求める成果が得られる文章が書ける」という要素です。

どちらも、意図して書くためには、マーケティング視点が必要です。「こういうネタを、こういう書き方をすれば、こういう人たちに読まれる」あるいは「この商品を売るためには、こういう悩みを抱えている人に、こういうふうにアプローチすればいい」というふうにです。

いま、プロライターと呼べるのは、マーケティング感覚に優れた人材である、というのが私の見解です。

 

編集者の役割をメディアが担うか、ライターが担うか

なぜ、大好きな人が語るアツい記事がおもしろいかというと、物事のおもしろさをいちばん知っているのは、それが大好きな人だからです。

ただ、マーケティング視点がない書き手は、具体的にどのように記事に仕上げればたくさんの人に読まれるのかがわかりません。あるいは、書き上げた記事を読んでくれる人がどこにいるのか、どうやって届けるべきなのかを知りません。

冒頭で取り上げた「MATCHA」さんの場合、このようなマーケティング視点(編集者の役割)はメディア側が担っているようです。

どういう記事を書けばいいかは、メディア側が判断し、それにあった人材を集めてきて執筆してもらうという形です。

ただ、メディアが編集者の役割を担う場合、メディア運営側の負担が増え、ライターへ多くの原稿料を支払うことはできないはずです。

一方で、優れたマーケティング感覚を持ったライター(=プロライター)を雇うことができれば、メディア運営側の負担は減りますが、そもそもそんなライターは少ないし、原稿料の負担も増えます。

これは、収益力に課題があるネットメディアの宿命ですね。

 

メディアが求めているのは、ヒットする記事を自ら量産できるライター

なぜ、「MATCHA」さんに集っているライターの多くがプロとは見なされないかというと、彼らは「何をどのように書けば目的を達成できるのか?」の判断が充分でない、あるいは判断する必要がない環境にあるからです。

もし「何をどのように書けば目的を達成できるのか?」を自分で判断できるのであれば、「MATCHA」さんに集っているライターさんたちも、多くがプロライターとして活動できるはずです。

今やライターに頭抜けた文章力なんか求められていません。

メディアが求めているのは、単純に、ヒットする記事を放っておいても量産してくれるライターなんです。

そういう意味では、ブロガーのヘッドハンティングが注目されるのは、自然な流れであるように思います。

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