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146月

たった1回キャンプに行ったら無印良品が “良品” を生み出せる理由がわかった。

先日遊びに行った無印良品津南キャンプ場は、キャンプ場であるにもかかわらず、徹底的に“無印良品らしい”場でした。しかも、キャンプ場の本来の役割・魅力を問い直してすらいます。経営理念や企業哲学、ブランドイメージが揺るぎないからこそ、無印良品は“良品”を生み出せるのだと実感しました。

 
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新潟、群馬、岐阜でキャンプ事業を展開する良品計画

無印良品を展開する株式会社良品計画は、生活雑貨だけでなく、『Café MUJI』や『Meal MUJI』の飲食事業、『無印良品の家』の住空間事業等を手がけています。

良品計画の事業の一つに、キャンプ事業が存在するのをご存じでしょうか。新潟県津南町、岐阜県高山市、群馬県嬬恋村の3箇所で、キャンプ場を運営しています。

無印良品キャンプ場

僕は子供の頃からキャンプが好きです。たぶん3年くらい前に無印良品キャンプ場に興味を持ち、キャンプ場のPR冊子『外あそび』を題材に、「宣伝しないで宣伝する無印良品の凄味」という記事を書いたほどです。ただ、2009年に長女が、2011年に長男が生まれいるので、実際に遊びには行けていませんでした。

 

徹底的に“素材”を活かす無印良品キャンプ場

子供たちも充分に成長したので、2013年6月8日(土)〜10日(月)の日程で、念願の無印良品津南キャンプ場へ遊びに行ってきました。

端的な感想は「キャンプ場であるにもかかわず、どこからどう見ても無印良品」でした。すごく楽しくて再訪は確定なのですが、それにも増して、ブランド哲学が貫流している事実に感心せずにはいられませんでした。

無印良品の商品って、簡単にイメージできますよね。シンプルかつベーシック。装飾がなくお洒落で、なぜか手元に置いておきたくなる。などなど。キャンプ場も、店舗に陳列されている生活雑貨や食品と完全に地続きで、運営されていたんです。

津南キャンプ場のシンボル的存在の山伏山。
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山伏山の麓の薬師湖。カナディアンカヌーやカヤック教室が開催されます。
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設備は必要最小限。キャンプサイトは造成せず、自然の地形のまま。
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朝の景色は、日の出とともに蒸発する夜露に輝き、
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夜は染みいるような夕焼け。山伏山から風が吹き下ろし、グッと気温が下がります。
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また、無印良品キャンプ場では、夏休みシーズンを中心に、アウトドア教室や家族体験教室がたくさん開催されます。これらイベントはすべて、その土地の自然環境、気候風土、特産など、素材を活かす発想で構成されています。

同時に、地元コミュニティをも活かし、地元の人間にアウトドア教室の講師を務めてもらったり、地元農家と連携して畑の新鮮野菜を収穫するイベントを開催したりもしています。

アウトドア教室 | 無印良品キャンプ場

スタートとなった1995年の津南キャンプ場のオープン時から変わらないコンセプトに、「自然環境の保護」と「地域とのつながり」があります。当時はまだ企業のリゾート開発に難色を示す地元の方が多くいらっしゃったのですが、私たちはそこにある美しい自然を壊さないこと、そして何をするにも地域の方々と話し合いながら丁寧に進め、キャンプ場を利用いただく方々にその場所ならではの伝統や文化を感じてもらえるようにして参りました。

無印良品キャンプ場の魅力について

家族体験教室『朝採りアスパラ収穫&アスパラ料理』に参加しました。
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地元農家の畑に生えているアスパラガスを、
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収穫して、その場で素揚げ。
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感動的に美味しかったです。収穫したてのアスパラは、スジっぽさがなく、甘みがきわ立ちます。やわらかいアスパラは、太ければ太いほど美味しいのだと知りました。

アスパラそのものに自信があるので、料理も素揚げです。「これが一番好きなんです」と、地元出身のインストラクターは笑顔を見せていました。

まさに、この地の「自然」と「コミュニティ(農家)」という素材の良さを最大限に活かしたうえで、参加者に特別な体験をしてもらおうという趣向というわけです。

 

サービスを追求しないのに、キャンパーにとっては断然おもしろい不思議

株式会社良品計画にとってキャンプ事業は、社会貢献事業の位置づけなのだそうです。

キャンプ場運営にあたり、周辺の約70万坪(3ヶ所合計)の森林を管理するほか、ゴールデンウィークや夏休み期間、秋の連休を中心に開催されるアウトドア教室では、地元の方々に講師を務めていただくなど、周辺地域に根ざした運営を行っており、当社の社会的な貢献を担う事業の1つとして位置づけております。

株式会社良品計画 主な事業

つまり、営利が最優先ではないというわけです。実際、料金も良心的ですし、儲かっているようには見えません。また、サービスも必要最小限で、キャンパーの居心地のいい設備をどんどん整えようという感じでもありません。

営利目的も良し悪しで、儲けばかり見ていると弊害が出るケースもあります。一方で、営利目的であるからこそ消費者向けサービスが充実するのも事実です。

無印良品キャンプ場が不思議なのは、営利が最優先でなく、キャンパー向けサービスを追求しようとしていないのに、僕自身は無印良品津南キャンプ場が素晴らしく気に入ってしまった点です。楽しいし、居心地がいいし、何度でも訪れたい場所だと実感しているんです。無印信者だからとか、イメージに振り回されているとかではなく、明らかに他のキャンプ場に比べて優れていると言えます。

 

キャンプとはその土地を好きになり味わう過程である

ふだんキャンプ場は、スペックで語られるケースが多い気がしています。設備は整っているか、サイトは広くて平坦か、アクセスはしやすいか、などなど。

でも、そもそも、キャンプってどういうレジャーなんでしょうか? 何を楽しんでいるんでしょうか? スペックが高ければいいキャンプができるんでしょうか。

僕は小学生の頃から、地元の教師が始めたボーイスカウトのような団体に参加していて、静岡県の大井川へキャンプに行っていました。キャンプ場ではなく、魂が抜けて飛んでいっちゃうんじゃないか、というくらい広く開放的な河原にテントを張って、ご飯を作って、川で泳いでいました。

僕はこの大井川キャンプが好きで好きでたまらなくて、毎年毎年通っていました。団体に参加はしなくなりましたが、今でもこの場所は大好きです。長男が生まれる前、長女を連れて遊びに行ってもいます。

ふと気づくのが、僕はこの場所が好きなんだな、という事実です。みんなでワイワイやるのも楽しみの一つではあるんですけど、本質ではないように思います。

キャンプとは、その土地、その場所にある自然を好きになる過程だと僕は思います。誰と行くか、どうやってキャンプをするかは、楽しみ方の方法論の問題でしかないわけです。ましてやスペックなんかでは、キャンプの良し悪しは決められないはずです。

 

津南キャンプ場は津南町の自然を味わう手助けをしてくれる

無印良品(生活雑貨)が支持されているのは、「●●って本来、こういうものだったよね。その機能とか、装飾って、必要だったんだっけ?」という問いかけが、人々に共感されているからだと僕は考えています。

結果として出来上がったプロダクトは、シンプルで、お洒落で、無駄がない、いつもの無印の “良品” です。

新潟県津南町は、日本一の規模と言われる河岸段丘に抱かれていて、なおかつ特別豪雪地帯にも指定されています。なかなかそこいらでは味わえないような、深く豊かな自然があります。神秘としか言いようがないスポットも存在します。

余計な手を加えたり、余計なサービスをしたりせずとも、そのままでいくらでも、両手に抱えきれないくらい楽しめるんです。

無印良品津南キャンプ場は、津南町の自然を味わう手助けをしてくれます。たとえば、どんなに津南町で採れるアスパラが美味しいとしても、収穫してその場で素揚げで味わうのは、ちょっとハードルが高いわけです。観光で訪れただけでは、ちょっと手が届かないようなところまで、橋渡しをしてくれる役割なんです。

 

「●●って本来、こういうものだったよね」という問いかけこそ “良品” を生み出せる理由

無印良品キャンプ場のスローガンは「過剰なサービスは省きましたが、自然は豊かです。」。キャンプの本質を、いつもの無印良品のプロダクトと同じように、しっかり問いかけたのだと想像します。キャンプって本来どういうものだったんだっけ、キャンプ場の役割ってどういうことなんだっけ、と。

結果、社会貢献事業と位置づけているのにもかかわらず、世の中にたくさんあるキャンプ場よりも優れたキャンプ場ができるあがる(蛇足ですけど、これってすごく貴重なモデルケースですよね。良品計画は企業理念の行動基準に「地域コミュニティーと共に栄える」を掲げていますけど、過剰なサービスを追求するより、地域を活かしたほうが優れたキャンプ場ができるわけですから)。

無印良品津南キャンプ場へ遊びに行って、なぜ良品計画が “良品” を生み出せるのか、心の底から実感できました。

 

136月

無印良品 津南キャンプ場 徹底攻略ガイド

無印良品津南キャンプ場に遊びに行って感じた、キャンプ場の特色、設備、おすすめサイト、アウトドア教室、周辺レジャースポットを紹介します。キャンプサイトは全エリアを解説しています。

 

念願の無印良品津南キャンプ場へ行ってきた!

2013年6月8日(土)〜10日(月)の日程で、無印良品津南キャンプ場へ行ってきました!

津南キャンプ場 | 無印良品キャンプ場

あの無印良品ブランドを冠するキャンプ場ということで、数年前から「行きたいなーどんなところかなー」と思っていたのですが、ちょうど子供が生まれて延期になっていたんですよ。

その子供たちも4歳と1歳半になり、今年からはキャンプにがしがし行くぞ、ということで、さっそく突撃。

いや、めちゃくちゃ気に入った。

 

昔ながらの自然がそのまま味わえる

現時点で、無印良品ブランドのキャンプ場は3つあります。すべて、運営する株式会社良品計画の理念にのっとって、その場の自然を最大限に活かしているため、それぞれ雰囲気が異なります。

津南 → 昔ながらの里山
南乗鞍 → 標高1,600mの高原
カンパーニャ嬬恋 → 都心から最も近くリゾート風

「里山」は現地インストラクターから直接聞いた表現なんですが、これは実感として納得。古くからの日本らしい自然が、手つかずで残っているイメージなんですよ。綺麗に整備されているわけでも、お洒落な雰囲気があるわけでもないんですが、すごく落ち着ける。

キャンプサイトについては、場所によってかなり表情が異なるので、後ほど詳しく紹介します。基本的に、造成はせず、自然の地形を活かしているため、傾斜があることも。今回はC44サイトにしましたが、テントの位置はやや傾斜していて、(マットが滑るせいで)寝ながらずり落ちていました。笑
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蛇足ですけど、日の出の様子。8日(土)の夜はかなり冷え込みました。たぶん10度以下になったんじゃないかな。
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夜露が太陽の光に反射して、息をのむほど綺麗。
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無印良品らしく必要最小限の設備

受付、レンタル、アウトドア教室の申し込みなど、サービス機能が集約されているセンターハウス。右手に見えるのがレンタル棟。ちなみに津南町は特別豪雪地帯に指定されているんですが、雪解けまではレンタル棟が屋根まで埋もれているそうですw
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センターハウスの中にはショップもあります。キャンプ用品に加え、お馴染みの無印良品グッズも。
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センターハウスの背後にある、ルアー・フライ専用釣り池。
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センターハウス下には、子供でも楽しめる餌づり専用池もあります。
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釣り上げて食べました。
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手軽に「釣った魚を締めて食べる」という貴重な経験ができるのは、小さい子供連れには嬉しいです。実は付け合わせのアスパラも、畑で自分の手で収穫してきたもの(後ほど紹介します)。
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カナディアンカヌーやカヤック教室が開催される薬師湖。キャンプ場の一部です。
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これといった設備は、あとはサニタリー棟くらい。水場とトレイのみのシンプルな構成。
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なお、センターハウスの近くにシャワー棟もありましたが、3分100円で水量が少ないので、気温が低いとけっこう大変な目に遭います。夜はグンと気温が下がるので、日中のお昼寝前などに浴びるのがベターな気がします。

それから、キャンプ用品のレンタルはかなり便利なので、積極的に使ってもいいと思います。うちは大きな車がなかったのもあって、スペースの節約になりました。テント類は持って行ったんですが、ホワイトガソリンのクッキングストーブとランタン、椅子をレンタルしました。

 

キャンプサイトはB・C・Gがおすすめ

自然の地形を活かしているだけあって、キャンプサイトも場所によってまったく表情が異なります。

全体マップはこちら。
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平坦さとセンターハウスへの近さがウリのAエリア

Aエリアは、初心者向けです。比較的平坦なサイトが多いし、センターハウスも近い。
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左手に見える建物がセンターハウス。ただ、これだけセンターハウスが近いということは、ハイシーズンには人通りが気になるはず。サイトのプライベート感も低いので、個人的には抵抗感があります。便利ではありますけどね。
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眺望ならBエリア。ただサニタリー棟が遠く不便

河岸段丘や苗場山が見渡せて、文句なしに景色がいいのがB29〜B34。プライベート感も抜群。
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B32サイト。
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B32サイトからの眺望。最高の眺めです。
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ただ、ここはサニタリー棟が遠く、不便さも随一。直線距離的にはすぐCエリアにあるんですけど、けっこうな丘を登り降りする必要があります。それから、風が強いときは吹きさらしでどうにもならない危険あり。自然との会話を楽しめる人向き、とでもいいますかw
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バランスのいいCエリア

今回、C44サイトに2泊しました。理由は、サニタリー棟も近く、(B29〜B34には負けるものの)そこそこ眺望もあり、プライベート感も充分で、バランスが良かったからです。

ただ、Bエリア同様、風は少し気になりました。夜になると山伏山の方向から風が吹き下ろしてくるんですよね。焚き火がないと外にいられない寒さでした。

眺望とプライベート感を取るならC44〜C47。眺めはこんな感じ。
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C46サイト。左側にC45、C44と続く。
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テントが立っているのはC47サイト。右手が眺望、左手が山側。
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サニタリー棟への近さを取るなら、C30〜C33、C39〜C41あたり。またCエリアとDエリアの間には沢が流れています。
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奥側が沢です。このあたりのサイトなら、せせらぎを聞きながら眠れます。
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全体的に、不便すぎず、バランスのとれた良いエリアだと思います。両隣のサイトに誰もいなければ、なおのびのびできます。

 

林に囲まれたD・Eエリア、電線が気になるFエリア

Dエリア、Eエリアも悪くはありません。が、いまいち押しが弱い印象。Eエリアはいちおう、水場が近いメリットがあります。
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奥がDエリア。林に囲まれていて静かなのがポイント。
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いっぽう、Fエリアはサイトの上を(奥側のごく一部ですが)電線が通っていて、さすがにこれは気になるんですよね。「せっかくキャンプにきているのに」という心理的ハードル。それ以外の環境は悪くないのですが。
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穴場のGエリア

混雑時はGエリアの奥が良さそうです。G12サイトは、実はセンターハウスのすぐ裏手。ルアー・フライ専用池が見えて、視界が開けています。
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G12サイトは傾斜があるせいか、広め。
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G13サイト。Gエリアで一番標高が高いとのこと。ここもプライベート感があって良い感じ。
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ちなみに、オフィシャルサイトには「Gエリアからセンターハウスへと続く、フライ・ルアー専用池(センターポンド)脇の道は、危険ですのでご利用できません。」とあるのですが、撮影時は何の障害物も禁止表示もなく、通行できました。

ここが通れるかどうかで、Gエリアの利便性は大きく変わります。詳しくはキャンプ場まで問い合わせてください。

 

野趣あふれるH・Jエリア

HエリアとJエリアは、薬師湖の東岸にあり、サイトの区画割りがされていないフリーサイトです。ANNEX山伏山森林公園内にあり、車は荷物搬入時のみ進入できますが、それ以外は外の駐車場に駐めることになります。

Hエリア。低木に囲まれ、草木ものびのび生えています。
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Jエリアへは、橋を渡ります。薬師湖上に突き出た岬、あるいは中の島です。
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中央に水場があるので、比較的便利だと思います。ただ、低木が密集しているので、広いスペースは取りにくそう。
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その地の自然をそのまま活かすアウトドア教室や家族体験教室

無印良品キャンプ場がほかのキャンプ場と明らかに違うのは、アウトドア教室や家族体験教室が充実している点。しかも、「これぞ無印良品」とばかりに、その土地にあるものを活かそうとしている印象がすごく強かったです。

例えば、朝採りアスパラ収穫&アスパラ料理に参加してきたんですけど、これは地元の農家と連携した企画だそう。津南町で採れる美味しいものを味わってもらう中で、特別な体験をしてもらおうという趣向なんです。

インストラクターの先導のもと、車で30分ほど移動して、着いたのがここ。
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アスパラがはえてる!
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収穫して、
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その場で素揚げして、
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うまい。本当に美味しいんですよこれが。
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アスパラって、太ければ太いほど美味しいんですねー。甘いし、みずみずしい。知らなかったよマジで。

都会だと、スジっぽさが気になるので、太めのアスパラって敬遠しがちですけど、採れたてならまったく問題ない。子供たちも先を争って食べていました。

ちなみにアスパラガスって、朝夕2回収穫するそうです。半日でにょきにょき伸びる。あんまりにょきにょき伸びるので、放っておくとこんなふうになるそうです。
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これでもまだ小さいくらいだとか。僕らは観賞用植物の新芽を食べているわけですねー。

アウトドア教室 | 無印良品キャンプ場

家族体験プログラム | イベント情報 | 無印良品キャンプ場

ということで、無印良品津南キャンプ場は再訪確定。リピーターになります!

第一に、その土地にある自然をそのまま活かそうとしている姿勢がすごく気に入りました。第二に、アウトドア教室をはじめとして、とことん津南町の豊かな自然で遊べて、飽きる気がしない。個人的には、こども教室(森の中で隠れ家を作ろう、おかずを手に入れよう、川の源を探しあてよう、湖の探検隊、木に登ろう)がすごく気になる。うちの子はまだ4歳なので参加できないけど。

アスパラ収穫でご一緒したインストラクターによると、アスパラに匹敵するくらい参加者の反応がいいのが、トウモロコシ収穫イベントだそうです。次回はトウモロコシ収穫の8月頃を狙って行ってみたいなー。他の無印良品キャンプ場も試してみたいし、今年は忙しくなりそう!

 

おまけ:周辺お楽しみスポット

薬師湖の背後にそびえる山伏山。小学校1年生でも登れるそうです。次回はチャレンジしたい。サンダルでなくしっかりした運動靴と、アブだかブヨだかもいるので、長袖推奨とのこと。
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山伏山のふもとの風穴……のはずが、雪! 6月なのに雪!! シャーベット状なので、みんな滑っておりますw
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本当は、下サイトの写真のようになっているはずなんですけど。

山伏山の風穴:津南町|雪国観光圏

強行軍で向かったところ……完全に雪に埋まってましたw 確かに冷たい空気が出ているのは感じましたけどね。本当に融けるのかこれ。
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それから、車で30分の竜ヶ窪。ここは余裕があるのなら絶対行くべき。自信を持っておすすめ。

一生に一度は行きたい|豪雪・新潟県津南町の湧水『竜ヶ窪』の透明度が感動的

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宣伝しないで宣伝する無印良品の凄味

 

“押しつけがましさ”を嫌う人々に対する、無印良品の回答

大企業からセルフブランディングに関心がある学生まで、皆が喉から手が出るほどに知りたがっているのが「ソーシャルメディアをマーケティングに活用するにはどうしたらいいのか?」ということです。

露出最優先の旧来型の宣伝・広告手法は通用しないと気がつき始めました。情報が氾濫する昨今、ソーシャルメディアに限らず“押しつけがましさ”を嫌う人が増えてきています。この難問をブランディング戦略で鮮やかに解決してみせているパイオニアが、無印良品を展開する良品計画です。

 

とある日曜日の興奮

ブランチをとるためにフラッと入ったMUJI Cafeで、妻が何気なく『無印良品キャンプ場』の冊子を取ってきました。私は中をパラパラと見てすぐに、バッグに入れて持って帰るように頼みました。普段はチラシどころかポケットティッシュすら受け取らない私が珍しいことを言うと、妻は不思議そうに表情を覗き込んできます。

「なんで? 珍しいね」

つい身振り口調が大げさになるのを自覚しながら説明します。

「何が凄いって、これ。無印良品キャンプ場の冊子なのに、無印良品キャンプ場の宣伝ページが1ページもない」

「あーそうなのよ。わたしも、どこにキャンプ場の情報が書いてあるんだろう? って首を傾げちゃった」

 

セオリーの真っ向逆を行く冊子

もし自分が企業の営業担当者や広報担当者、あるいは地域活性プロジェクトに携わっている学生だとして、「キャンプ場に客を連れてこい」と言われたら、キャンプ場の良さを伝えようと努力しますよね。自然が豊かで、最新の設備があり、値段がリーズナブルかつ交通の便も良く、たくさんのイベントをやっていますよ、と。冊子を制作したら、まるで健康診断の結果のように詳細にキャンプ場のスペックが書き込もうとするはずです。

私の妻が求めていたのは、このような冊子でした。なぜなら、私たちは昨年の夏に無印良品キャンプ場の会員なったのに、妻が妊娠していたためにまだ一度も行っていなかったからです。妻はお目当てのキャンプ場がどんなところなのだろうと気になって冊子を手に取ったのに、キャンプ場の情報が一切載っていなかったので面食らったわけです。

表紙・裏表紙を含め16ページの小冊子 2011年12月発行/株式会社 良品計画

 

キャンパー向けではなく、アウトドア全般に好感を持つ潜在顧客向け

この冊子の謎を解く鍵は、タイトルにあります。見てのとおり、『無印良品キャンプ場』の文字は小さく、下手をしたら見落としてしまいかねない存在感です。シンプルな表紙には、代わりに大きく「外あそび」と印刷されています。もし表紙にデカデカと『無印良品キャンプ場』と記してしまったら、キャンプに関心がある人しか冊子を手に取りません。つまりこれは、キャンパーに限定せず、アウトドア全般に好感を持つ人へ向けた冊子なのです。潜在顧客を掘り起こす意図なのだと容易に想像できます。

ちなみに、私たちのようにすでに無印良品キャンプ場の会員であったり、もともとキャンプが大好きで趣味にしているという人には、わざわざこのような冊子を作成しなくとも、無印良品キャンプ場の存在さえ知らせれば(あるいは思い出してもらえれば)足を運んでもらえます。「無印良品キャンプ場、今シーズンもオープン」の一行広告でこと足ります(もっともこのように構えていられるのは、無印良品のブランドが確立しているからです。どんなキャンプ場なのかといちいち説明する必要がありません)。

 

一貫して「外あそび体験」の楽しさや豊かさを伝えている

しかも、かなりハイクオリティです。

2〜7ページは、無印良品南乗鞍キャンプ場の男性スタッフと、良品計画衣服雑貨部の女性社員が主役です。好青年が女性をもてなすというシチュエーションで、それぞれの視点から感想が語られます。二人はほぼ初対面という設定なのですが、写真では女性は常に柔らかな表情であり、文章では「自然に囲まれた非日常空間で、ほぼ初対面なのに打ち解けられた」と強調します。見ず知らずの男女の仲が一気に深まったと伝えているわけです。

8〜9ページはフリスビーチームの主宰者がフリスビーの魅力を語り、10〜11ページはカヤックでスカイツリーまで行ったという会社員が登場します。12〜13ページは会社員・家庭人・クライマーの3つの顔を持つ男性のある日のクライミングを紹介。14〜15ページはフリーライター・エディターの女性がアウトドアでウクレレを弾く楽しみに言及しています。

この間一切、無印良品キャンプ場の宣伝はありません。唯一2〜7ページは、無印良品南乗鞍キャンプ場が舞台になっていますが、写真で環境が知れるというのが精々のところです。

キャンプ場の情報が載っているのは全体の1/80のスペース

これは裏表紙の写真です。上部4/5には婦人用ぬくもりインナーの広告が入っています。そして最下部1/5に、やっと無印良品キャンプ場の情報が登場します。

全16ページある冊子の中で、裏表紙の1/5ほどの僅かなスペースに書き込まれているのが、キャンプ場について具体的に記載されているすべてです。

 

商品を買ったり、サービスを利用したりすることでどんな価値が得られるのかを伝える

良品計画の戦略は明確です。『外あそび』という冊子の最大の目的は、アウトドアに好感を持つ人にアウトドア体験の楽しさや豊かさを想起してもらうこと。そのためにアウトドアの楽しみ方を極めて上手に提案しています。

「最近、出掛けてないな」

「たまにはアウトドアで何かするか」

「ふうん、無印良品がキャンプ場を運営しているんだ」

こう思ってもらえれば、もうそれで充分。無印良品のブランドは圧倒的に浸透しています。好感を持っているファンは、自分から無印良品キャンプ場のホームページをGoogle検索して見つけるでしょう。「宣伝をせずに宣伝する」ブランディング戦略の完成です。

 

ソーシャルメディアでも同様の発信を

良品計画は、ソーシャルメディアでもお手本となるような発信をしています。つまり(『外あそび』冊子と同様に)、商品の宣伝を押し付けるのではなく、商品を購入することでどんな楽しみがあり、どんな利便があり、どんな価値があるのかを説明しています。ライフスタイルを提案し、ブランドの浸透に努め、人々の共感を獲得しています。

ソーシャルメディア活用に悩む方は、無印良品をお手本にするのがセオリーです。何を発信し、何を発信していないのか分析してみてください。

ただ、注意が必要なのは、ソーシャルメディア上だけで取り繕っても効果はないんですよね。ブランド形成とは、上辺を取り繕うことではありません。ソーシャルメディアだけで優等生発言をしておいて店舗に足を運んだら酷い接客だった、では愛想を尽かされ、むしろ悪影響なのは言うまでもありません。

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