Tag: 学生団体

194月

学生団体やNPOがホームページ制作で失敗しないための3つのポイント

少し前に、asobi基地のホームページ制作の相談に乗りました。おもにWEBマーケティングの観点から整理したので、要点をシェアします。

学生団体やNPOなど、自身の活動でホームページの必要性を感じている方には、参考になると思います。ぜひチェックしてください。

 

1. 何のためにホームページを作るのか? を整理する

当然ですが、必要がなければ、ホームページをわざわざ作るのは無駄です。ホームページ制作はもちろんのこと、維持管理にも時間やお金がかかるからです。何のためにホームページを作るのか、整理して明確にしてください。

 

WEB上の名刺として

例えば、asobi基地では、企業や行政とのコラボレーションが増え、「ホームページはないんですか?」と聞かれるケースが増えたそうです。

ホームページは言わば、WEB上の名刺です。ホームページ上で、団体情報や理念、連絡先などをしっかり表明しているかどうかで社会的信用を判断する層が、確実に存在します。活動の中で、そういった層と関わる可能性があるのなら、ホームページを作ったほうがいいと言えます。

もともとasobi基地はSNS発信が活発で、利用者への情報伝達や、コミュニケーションは事足りていました。実用面よりも、社会的信用の面からホームページが必要になったというのが、一つの大きな理由でした。

 

より多くのステークホルダーに届けるため

日本の家庭におけるインターネット普及率は7割以上と言われます。一方で、国内最大のSNSであるFacebookの利用者数は、日本人の15%程度です。しかも、そのうちの半数は首都圏在住者です。

つまり、SNSでだけ発信していては、極めて限られた層にしか届けられないということです。もし、活動をより多くの人々へ届けたいのなら、ホームページは一つの選択肢になります。首都圏を中心に活動していた団体が地方展開するケースでは、重要な戦略になります。

 

アクションのハードルを下げるため

FacebookやTwitterの投稿だけを見て、まったく知らないイベントへ参加しようとは、なかなか思えないはずです。商品を購入する際と一緒で、ホームページで詳細を確認してから、アクションしようとする人が圧倒的大多数です。

身内や常連を相手に発信するのであれば、SNS発信だけでも十分かもしれません。が、新規ユーザを獲得しようとするのなら、じっくり検討してもらうための場所が必要です。

 

2. キラーコンテンツは何か? を考える

ホームページを作る理由が明確になれば、ホームページのコンテンツが決まってきます。

WEB上の名刺の役割だけであれば、極端な話、団体情報だけを載せておけばいいという結論もあるでしょう。あるいはプラスして、イベント開催情報を集約したページまで用意しておけば、団体の活動についてはほぼ網羅できるはずです。

一方で、新規ユーザの獲得まで視野に入れるようであれば、活動や取り組みがどんなものなのかを、わかりやすく伝える工夫が必要です。ホームページの核となるような、キラーコンテンツを見つけられればベストです。

asobi基地の場合は、すぐに結論が出ました。子供たちがasobi基地で遊んでいる写真です。asobi基地の活動の内容も、価値も、魅力も、これ一つで直感的に伝えることができます。

 

3. ブログ機能を持たせるかどうかを決める

近頃は、団体概要を整理しただけの静的なホームページよりも、ブログ機能を持たせて積極的に発信するホームページが主流です。

ホームページで発信をするメリットは、大きく2つあります。1つは、より活動についてアピールできる点です。例えば、開催したイベントの様子をブログで発信すれば、活動の雰囲気を知ってもらえます。新規ユーザの心理的ハードルを下げますし、常連客のロイヤルティをより高めることもできます。

2つ目は、Google検索を経由してより多くの人に届けられる点です。ブログ記事は、それ単体が影響力を持ちます。昨今はソーシャルメディアによってバックリンクを獲得しやすいので(例えば、URLがツイートされたり、はてなブックマークされたり)、Google検索で上位に表示される可能性が高まります。たくさん発信すれば発信しただけ、世の中の人に見つけてもらえる可能性が高くなります。

例えばasobi基地ならば、asobi基地の存在を知らなくても、「子供 遊び」などのキーワードで検索した人に、ブログ記事を見つけてもらえるかもしれません。記事を見て活動に興味を持てば、ホームページ内の団体概要やイベント情報を見て検討し、新しく参加してもらえる可能性が出てきます。

 

ブログ発信のための人材がいるかは必ずチェック

ただし、ブログ発信にはそれなりの労力が必要です。スキルはそれほど重視する必要はありませんが(スキルはあればあるに越したことはない)、継続できるかどうかは慎重に判断すべきです。

ブログがあるのに半年も更新されていない、というのでは、あまり見映えがいいとは言えません。計画倒れのイメージは拭えず、場合によっては団体の信用に悪影響を与える事態も考えられます。

 

ソーシャルメディアはコンテンツを届けるためのパイプである

ホームページ&ブログとSNSには、明確に役割分担があります。ホームページやブログは、コンテンツです。見て楽しんだり、検討したり、理解を深めたりするために、重要な役割を果たします。

一方のソーシャルメディアは、繋がっている人々とのコミュニケーションをベースに、コンテンツを届けるためのパイプとなります。ホームページやブログは、それ単体では短期的な拡散力に欠ける欠点がありますが、ソーシャルメディアと連携することによって、欠点を補えます。

手軽さから「まずはソーシャルメディア発信から」と考える団体は増えていると想像しますが、ソーシャルメディアで届けるコンテンツがなければ、その効果を十分に発揮できるとは言えません。また、身内や常連中心の活動から、よりパブリックな活動へシフトしようというときには、社会的信用=WEB上の名刺として、ホームページは意味を持ちます。

みなさんの団体の活動の段階や、ホームページ、ブログ、SNSの各役割を整理して、「本当に必要なのかどうか?」「必要だとすれば、どんな内容にするべきなのか?」など、的確な運用ができるように考えてみてください。

273月

学生団体やNPOがFacebook発信を正しく理解するための3つの数字

ビジネスはもちろん、学生団体やNPOの活動も、いまやソーシャルメディア発信は必須です。中でもTwitterとFacebookは必ず押さえておくべきです。

とは言えソーシャルメディアは万能ツールではなく、「実現できること」と「期待できないこと」がはっきりしています。力の注ぎどころを間違えてしまうと、限られたリソースを浪費してしまう事態になりかねません。

今回は、Facebookでできること、できないこと、を正しく理解するための3つの数字を紹介します。

 

1900万人=15%

Facebook Japanの2013年2月発表によると、日本国内のFacebookのアクティブユーザ数(1ヶ月の間にログインする人の数)は1900万人です。

SNSの中では文句なしにNo.1です。

mixi, Twitter, Facebook, Google+, Linkedin 2013年1月最新ニールセン調査 [ITL]

一方で、日本には1億3000万人近い人々がいます。全人口から見ると、Facebookを使っているのは約15%、すなわち10人に1人か2人程度です。

家庭のインターネット普及率は7〜8割ですから、ホームページやブログで発信すれば届く情報が、Facebookのみで発信していては届かない可能性があります。

情報発信をFacebookのみに担わせるのは現実的ではありません。

 

首都圏55%

Facebookの広告マネージャによると、ユーザの45%は東京を住所に設定しています。神奈川、千葉、埼玉も加えた首都圏全体では、実に55%にもなります。東京、神奈川、千葉、埼玉を除いた43道府県で、残りの45%を分け合っているのが実情です。

すなわち、首都圏以外ではFacebookユーザ数は極端に少なくなります。先ほど10人に1人か2人と説明しましたが、地域によっては50人に1人、100人に1人という状況もあり得ます。

みなさんの活動が首都圏メインであればいいのですが、地方の場合、地域の人に情報を届ける目的でFacebookを利用するのは現実的ではありません。

逆に、地域活性など首都圏から観光客に来てほしいケースや、人材やノウハウの集まる東京の人々に注目してほしいケースでは、存分に活用できます。

 

リーチ率16%

Facebookでの発信は、フォロー(いいね!)してくれているユーザのうち、平均すると1割〜2割程度にしか見てもらえません。

あなたのFacebook書き込みは友達の16%にしか届いていない | TechCrunch Japan

これは、Facebookのニュースフィードが、親しい人や興味のある対象の投稿、話題になっている投稿を優先的に表示する仕組みになっているためです(繋がりのある全ての投稿が表示されるわけではない)。

もし、重要なお知らせをFacebookでしか発信しなかったとしたら、見られない人が多発してしまいます。絶対に避けるべきです。

また、Facebookでイベント等の集客しようとしても、これも難しいでしょう。1,000人フォロワーがいたとして、その2割である200人に投稿を見てもらうことができ、その1割の20人が興味を持っていいね!してくれたとして、最終的に実際にイベントに足を運んでくれるのは数人いるかいないか、というのがマーケティング上の常識です。

 

Facebookはソーシャルプルーフの増大とコミュニケーションに活用しよう

当WEBマガジン『Handmade Future !』もFacebookページで発信していますが、ページビューが目に見えて増えたり、直接的に収益に繋がったりという効果は一切ありません。

それでも発信を続けている理由は、第一にソーシャルプルーフの増大のためです。

ソーシャルプルーフとは – はてなキーワード
あるものに対して賛同者が多くなるにつれて、そのあるものが信頼性を持つようになること。

サイドバー右上のソーシャルカウンターにFacebookページの「いいね!」数が表示されています。1,000名を越える方々に支持していただいてるという事実が、メディアとしての信頼感に繋がります。学生団体やNPOでも同様で、活動がどれくらいの人々に注目されているか? を示す分かりやすい指標の一つになります。

もう一つの理由は、ソーシャルメディアの最大の役割である、コミュニケーションです。投稿に対して「いいね!」をもらったり、コメントを交わしたりすることで、読者の方々との距離が近くなります。また、読み手の反応をダイレクトに知れるメリットもあります。

今回紹介した3つの数字を元に、Facebook発信で「実現できること」と「期待できないこと」を整理して、みなさんの活動に活かしてください。

73月

NPOや学生団体のための「Twitterで集客」を信じてはいけないシンプルな理由

「Twitterで集客」という文言を見たら、即座に怪しんでください。なぜなら、Twitterで投稿したリンクの平均クリック率(CTR)は多くの場合フォロワー数の3%以下であり、さらにその3%の人がアクションする割合(コンバージョン率)も数%だからです。

みなさんのツイートを熱心に見てくれるフォロワーが1万人いて、やっと数人が行動してくれる程度です。

 

1. Twitterでリンクがクリックされる割合はフォロワー数の3%以下

Twitterの投稿を見ただけで、イベントに参加したり、店に買い物に行ったりする人はほとんどいません。多くの場合、詳細の情報を確認するために、URLをクリックしてホームページ等へ移動し、納得のうえでアクションします。

Twitter単体で集客するのはほとんど不可能です。「ホームページやブログにコンテンツを用意し、Twitterで誘導する」のは大原則です。

GaiaXソーシャルメディア ラボの調査では、1ツイート当たりのクリック率は約3%というデータがあるそうです。

【データ公開】twitter、1ツイートで2万4000人の誘導効果も!?~1ツイート当たりのクリック率が3%と判明
1ツイート当たりのクリック率が約3% …

クリック率はツイートの内容や、時間帯、フォロワーの質によっても大きく左右されます。

例えば私の場合、2月トータルでリンクを70ツイートし、クリック数は698でした。1ツイートあたりのクリック数は約10回。フォロワー数が約900名なので、CTRは1%程度でした。

無名のNPOや学生団体の場合、数字はもっと低くなり、1%に届かないケースもあるでしょう。フォロワーが1万人いて、やっと100クリックされるくらいの肌感覚です。

 

2. 実際にアクションしてくれる人はもっと少ない

例えばイベントの集客にTwitterを利用すると想定します。

上記のとおり1万人のフォロワーがいて100クリックされたとすると、そのうち、1割が「絶対に参加したい!」と思ってくれるかもしれません。かなり甘めの想定ですが、魅力的なイベントであったり、常に注目を浴びている個人や団体の主催であったりすれば、無いとは言えないでしょう。

さらに、ちょうど都合がつき、会場へのアクセスが問題ない人が3割だったと仮定します。すると、実際にイベントへ足を運んでくれる人数は、

100 × 0.1 × 0.3 = 3人

つまり、30人集めようとすれば、約10万人のフォロワーが必要という計算になります。地方への集客だったり、ニッチなイベントであったりすれば、もっと条件は悪くなります。

どちらにせよ、フォロワー数が5桁に近づいてこなければ、目に見える成果を出すのは非常に困難です。

しかしながら、1万人を超えるフォロワーを持つアカウントは、全体の数%でしかありません。「Twitterで集客」を実現できるのは、極一部の限られた個人・団体・企業でしかないという事実を理解いただけたと思います。

 

それでもSNS発信を続けるべき

闇雲にフォロワーを集めて発信するだけでは、ほとんど効果が出ないのは、説明してきたとおりです。しかしながら、以上の悲観的な数字から、NPOや学生団体がTwitter発信をする意味が無いかというと、個人的にはそうは思いません。

例えばNPOでも、フローレンスの駒崎弘樹さんや、NEWVERYの山本繁さんは、Twitterでも高いCTR及びコンバージョン率を実現しているはずです。

これには大きく3つの理由があります。

 

意見や取り組みをオープンに発信

1つは、どちらも衆目を集める取り組みをしていて、その事実そのものや、頭の中にある考えを(ブログも含め)オープンに発信しているからです。発信を見て共感した人がフォロワーになってくれるというわけです。彼らが一般のフォロワーより遙かにアクションしてくれやすいのは言うまでもありません。

 

積極的かつ継続的な発信

2つは、積極的な発信を継続しているからです。ブログ記事単体を見て1回だけ共感した人と、継続して見ていて何度も共感した人では、当然ながら後者のほうがアクションしてくれやすくなります。

 

コミュニケーション

3つは、フォロワーとコミュニケーションしているからです。フォロワーとしては、ただ発信を見ているだけより、RTされたり、直接メッセージをもらったほうが、より共感を強めたり、注目度を高めたりします。

 

支援者や共感者との繋がりを強めるために活用しよう

まとめると、

  1. ブログやホームページをベースに、「意見」や「取り組み」を伝えるコンテンツを発信する
  2. コンテンツに共感してくれた人がSNSをフォローしてくれるように導線を整備する
  3. SNSでも「意見」や「取り組み」を伝える
  4. フォロワーとコミュニケーションする
  5. 積極的かつ継続的に発信し、フォロワーとの絆を強化し、共感の輪を広げる

ソーシャルメディアは情報流通プラットフォームです。Twitterだけでなにかをしようとは考えず、コンテンツを届けるためのパイプだと考えるべきです。

また、コミュニケーションツールでもあります。自身の意見をオープンに表明できたり、他人と気軽にやりとりできる利点があります。活動を支えてくれたり、取り組みに注目してくれたりしてくれる支援者、共感者との繋がりを強められるツールは他にありません。

フォロワーと良質な関係を築くことができれば、CTRやコンバージョン率が向上し、副産物的に集客はもちろん、コンテンツ拡散の起点として活用できるようになる可能性があります。

【関連記事】
Twitterで価値のあるフォロワーを確実に増やすたった3つのステップ

TOPページ サイトマップ 更新履歴