Tag: 子育て環境

210月

納得した子育てをするために親に求められる「3つの決断」

よりよい子育てのためには、自分らしくいられる新しいコミュニティを見つける必要がある。

なぜなら、親が不満やストレスを抱えたまま生活していて、充実した子育てができる道理はないからだ。

しかし、古典的なコミュニティ(たとえば、地域や学校の繋がり)では、自分らしく振る舞うのは難しいケースが多い。価値観の異なる人間が、ただ近くにいるからという理由だけで集ったものだからだ。表面的な理解のみで成り立っている、閉塞的な人間関係は、息苦しい。

かといって、まったくコミュニティに参加せずに孤立すれば、やはり子育てのハードルは高くなる。独力のみで子育てを成し遂げるのは、至難の業だ。

いま日本社会は、志のある人たちの活躍や、Facebookの普及により、共通する子育ての価値観をベースに、仲間を得られるようになってきている。これが立派にコミュニティとして機能する事例が出てきている。

“コミュニティ格差” と “Facebook” が子育ての充実度を決める時代

こうした新しいコミュニティを探し当て、子育てをよりよいものにするために、親に求められる「3つの決断」を紹介する。

 

決断1:Facebook上では自分を偽らない

自分に合った新しいコミュニティを探し当てるには、どうするべきか。

あなたがまずやるべきは、自分を偽らないことだ。ありのままの自分を見せなければ、本当の仲間は見つからない。

しかしこれは、地域社会や職場など、逃げ場のない人間関係では、難しいケースも多いだろう。

だが、Facebookではそうではない。目障りな投稿を非表示にしたり、ストレスを感じる投稿者のフォローを止める(相手には通知されず、「友達」状態も維持される)ことで、あなたのFacebookは、どんどん快適な空間になっていく。

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自分を偽らずに、ありのままを発信しよう。

波風が立つからと躊躇してはいけない。良いものは良いと言い、気に入らないものは気に入らないと発信するべきだ。

離れていく人を、無理につなぎ止めておく意味はない。あなたにとって、もともと必要のない人たちだからだ。

必要のない人間関係にストレスを感じたり、時間を奪われたりすることほどの無意味はない。ありのままの自分でいて、それを受け入れてくれたり、許容してくれたりする人たちだけのために、時間を使おう。

あなたの良いところも、悪いところも知って、それでも付き合ってくれる大切な人たちは、“自分らしくいられるコミュニティ” について、たくさんの示唆をもたらしてくれるはずだ。

 

決断2:「できない」でなく「やりたい」と向き合う

Facebookのデトックスは、自分の周囲の環境を整える作業だ。居心地が良くなる反面、視野が狭くなり、自分に合ったコミュニティを見つける作業から、遠ざかってしまうかもしれない。

次にやるべきは、自分にとって大切な人たち、重要な人たちの発信に目を向け、気になる情報があったら、積極的に行動してみることだ。

このとき、できない理由を探してはいけない。

一人で子どもたちを連れて行くのは大変だ、知らない人たちのイベントに参加するのは不安だ、行ってみてつまらなかったらどうしよう……など、ネガティブな感情に引きずられていては、あなたの境遇が変化することはない。

「楽しそう」「おもしろそう」「行ってみたい」「やってみたい」という衝動と素直に向き合い、フットワークを軽くしよう。

とりあえずやってみなければ、良いも悪いもわからない。

※逆に、他人から誘われたとしても、おもしろそうだと思えなかったら、きっぱり拒否することも大切だ。参加者におもしろそうだと思わせられないのは、100%、主催者側の落ち度だ。断じてあなたの責任ではない

 

決断3:「違う」と感じたらドライに切り捨てる

行動してみて、成功するケースもあるし、失敗に終わるケースもある。

だが、失敗を恐れる必要はない。たくさんの人と会い、価値観に触れ、空気を体験することで、様々に気づきが得られる。世界は、広げれられるだけ、広げたほうがいい。

ただし、「とりあえず行動してみる」というアグレッシブさと同時に、「やってみて “違う” と感じたら、きっぱり方針転換する」という、ドライな姿勢も重要だ。

違和感があるのに放っておけば、足枷になってしまう。いつまでたっても、自分らしくいられるコミュニティには近づけない。

人生とは、行動して可能性を広げる作業でもあると同時に、生きやすくするために可能性を限定していく作業でもある。

無数の「違う」の積み重ねがあってこそ、自分が求めているものが形になっていくと私は思う。

110月

“コミュニティ格差” と “Facebook” が子育ての充実度を決める時代

経済格差や、情報格差が、子育てに大きく影響してくる、と考える人は、少なくないはずです。

しかしながら、5年間、子育て中心の生活をしてきた実感からすると、第2の視点として “コミュニティ格差” が子育ての充実度に大きく影響するのではないか、という実感を持っています。

これからの時代、子育ての充実度を決めるのは、所属するコミュニティの質であり、所属するコミュニティを選び取ろうとする親の意識ではないかと、私は感じています。

 

子育てとは、自分らしく生きられる大人になれるようサポートすること

最初に、いたずらに論点をブレさせないよう、私が考える「充実した子育て」について、定義しておきたいと思います。

私は、幼児期以降の子育てとは、

  1. “世の中” と “人” の多様性を、広く見せて回る
  2. 様々な人生の楽しみ方を、余すところなく伝える
  3. その子の個性を注視して、可能性を広げてあげられるような経験をさせてあげる

などを通じて、子どもが自ら「好きなこと」「やりたいこと」を見つけ、大人になってから自分らしく生きられるように、サポートしていくことだと考えています。

知識を教えたり、勉強するように促したり、などということは二の次、三の次と思っています。

(実際は不要だと思っています。本人がやりたいと思ったり、学ぶ必要があると感じれば、強制せずとも自ら学ぶし、そのほうが効率が良いという考え方です)

 

充実した子育てには仲間が重要

経験から言って、充実した子育て(我が子に、広く世の中を見せて回り、いろいろな人と会わせ、多様な経験をさせること)をするためには、独力では限界があり、「仲間」と「広くて薄い人との繋がり」が重要になってきます。

まず、仲間というのは、ことさら説明は必要ないでしょう。「日常」から外れたところで、子どもをイベントやレジャーに連れ出したり、普段はできない貴重な経験をさせたりするには、似た境遇の仲間(あるいは境遇を理解してくれる仲間)がいるほうが、ハードルが下がります。

BBQをしよう、キャンプに行こう、という程度のことでも、「自分たちだけでは、なかなか一歩を踏み出せない」という親は少なくないはずです。

親が好きなレジャーやアクティビティ他であればいいんですけど、親の引き出し以上のことにはなかなかチャレンジできないのが普通です。

また、価値観や生活習慣の違うファミリー同士が交わることで、より豊かな経験になるケースが多い実感があります。

 

仲間とは、価値観を同じくする仲間のこと

とはいえ、ただコミュニティがあればいいというわけでもありません。町内会やPTAはもとより、保育園や学校のママ友の繋がりにだって、ある種の息苦しさがあるはずです。

“質の高いコミュニティ” とは、なんのことかというと、私は、芯の部分で、子育ての価値観を共有できる、仲間の繋がりのことを指すと考えています。

たとえば私は、asobi基地を中心とした、「子どもが本来持つ力に目を向ける」「子どもの可能性を信用する」「子どもと一人の人間として向き合う」といった価値観のもとに、他家族や保育士との繋がりを持っています。

もちろん、細かな部分では、様々な考えを持った人が集まっています。生活圏も、所得も、ライフスタイルもバラバラなので、むしろ保育園のママ友繋がりよりも、よほど多様性に富んでいるかもしれません。

でも、突き詰めると、asobi基地代表の小笠原舞さんの言う「子どもだって一人の人間」という思いに共感した人々です。

学校や地域の繋がりが、家族ぐるみの付き合いに発展して、お陰でいろいろな経験ができた……とは、なりにくいのは、子育ての価値観が、一番大切な芯の部分で違っている(あるいは共有できていない)からです。

 

SNSが普及したお陰で所属するコミュニティに選択肢が生まれた

asobi基地を中心としたコミュニティは、asobi基地のイベントと、Facebookによって醸成されていきました。

まったく知らない同士だけれども、子育てに共通の課題感を抱えていたり、子どもへの似た思いを持っていたり、という人たちが、リアルと、インターネット空間で、徐々に互いの存在を知っていきました。

こうして生まれたコミュニティの素晴らしいところは、どこまでも自分らしくいられるという点です。

居住地域がバラバラなので、普段は、Facebookでの薄い繋がりしかありません。

こうした状況では、基本的に、人間関係に気を遣う必要がありません。自分の振る舞いたいように振る舞うことができます。嫌なら見ずに知らん顔すればいいわけですからね。

また、遠ざかったところで、誰も嫌味を言いません。asobi基地の価値観の影響か、もともとそういう価値観を持った人が集ったからなのか、お互いを尊重するしようとする空気があります。

すなわち、SNSが普及したお陰で、我々は所属するコミュニティを選べるようになったわけです。社会的な繋がりにおける息苦しさが、ここには一切ありません。

 

コミュニティの多様性が子育ての質を圧倒的に変える

こうして、共通の価値観の元に集った人々は、本当にバラバラです。

「生活圏も所得もライフスタイルもバラバラ」という多様性、そして意外性が、豊かな可能性を生みます。

私はアウトドアが好きなので、同じくアウトドアが好きなasobi基地の面々と、子連れキャンプデビューのイベントを企画し、数家族のキャンプデビューをサポートすることができました。

我が家は、好きなキャンプができるし、子どもたちを色々な人と会わせたり、遊ばせたりできます。もちろん参加家族は、キャンプデビューのきっかけが得られます。

こんなふうに、みんなそれぞれ、自分の仕事や趣味、特技などを発揮して、互いにメリットがある状態で、気軽にサポートし合うことができるわけです。

 

SNSを利用していないことで奪われる可能性が確実に存在する

もう一つ重要なのは、SNSにおける「広くて薄い人との繋がり」です。

子どもに世の中を広く見せて回るにしても、人に会わせるにしても、楽しみを教えるにしても、様々な体験をさせるにしても、個人では限界があります。

たとえば、子どもたちを連れて、日本中、世界中を回る。お金さえあれば、旅行して回るのは、難しいことではありません。が、観光地をめぐるだけでは、その土地の本当の魅力は、なかなか味わえません。

私のFacebookは、asobi基地と、フューチャーセンター関連の繋がりが中心になっているのですが、これにすごく助けられています。

もし私がSNSを一切利用しない人間だったら、私はもっと子育てに焦りを感じていたかもしれないと思うくらいです。

個人的には、これはすごく意外です。Facebookなんぞに実利があるとは(あるいは、こんなに早くSNSから実利が得られようとは)、思ってもみませんでした。

 

地元のおじさんのお陰で貴重な経験ができた

私は、その土地の魅力にダイレクトアクセスするために、地元の人の力を借りることにしています。

ヒューマンツーリズムのすすめ|地元の人と繋がると子連れレジャーや旅行が10倍楽しくなるの法則

その土地の本当の魅力は、地元の人こそ知っているからです。

asobi基地キャンプ2014を企画する過程で知り合ったのが、芦沢哲哉さんです。

キャンプは、大成功でした。

流しそうめんを用意してくれたり、私物のハンモックを張ってくれたり、自宅の庭の菜園で子どもたちに野菜収穫をさせてくれたり、カヤックで遊ばせてくれたり、地元のお母さん手作りの仕出し弁当を手配してくれたり。

地元の方のサポートがあると、こんなにも楽しみが広がり、安心感があるんだと、驚きました。

また、我が家は、芦沢さんとの繋がりのおかげで、幼児連れでカヤックに挑戦することができました。

そもそも、幼児連れでカヤックができるなんて思ってもみなかったし、数あるアクティビティの中から、あえてカヤックを選ぶ理由も見つけられなかったでしょう。

ところがGWに、プライベートで大井川キャンプをする旨を知らせると、「一緒にどうですか?」と声をかけてくれたんです。

 

まさか福井県に遊びに行くことになるとは思わなかった

この夏、1週間ほどかけて、福井県に滞在してきました。

以前、講演に呼ばれた縁で知り合いがいた鯖江市に一泊(古民家泊です)、残りは若狭・高浜町です。

asobi基地で知り合った長尾真紀子さんが、実家に帰省するというので、便乗させてもらったんです。

ぶっちゃけ、関東在住者にとっては、福井県はかなり遠い土地です。車で約500km、新幹線を使っても5時間以上はかかる、交通僻地です。

行ってみたら、自然は豊かだし、海は驚くほど綺麗だし、子どもたちの喜びぶりは尋常ではありませんでした。もちろん、長尾さんの実家がとてもよくしてくれました。

長尾さんという縁がなかったら、子どもたちにこの体験はさせてあげられなかっただろうと思うんです。

 

「広くて薄い人との繋がり」が子育ての充実度を高める

芦沢さんを紹介してくれたのは、静岡県立大学国保ゼミのフューチャーセンターで、わずかに1回挨拶を交わしただけの、Groomしずおか・田中義朗さんです。

鯖江市に講演で呼んでくれた浜口真一さんは、私が運営している『フューチャーセンターニューズ』を見てくださっていたそうで、それまで面識はまったくありませんでした。遠方在住なので、以後も基本的にFacebookのみの付き合いでした。

その浜口さんは今回、サドベリースクールに通うことを決めた親子を紹介してくれました。これもけっこう、衝撃的な体験になりました。

鯖江滞在中に、古民家に泊まらせてくれた荒木真弓さんとは、講演のときに1回会っただけの縁で、今回はFacebookで連絡を取りました。

長尾真紀子さんとは、asobi基地を通じて、以前からお互いに存在は知っていましたが、じっくり話をしたのは、実は今回が初めてでした。

 

100人を越える人たちにお世話になった今夏

こんなふうに、我が家の子育てにおいて、子どもたちに貴重な経験をさせてあげられているのは、自分に合ったコミュニティと、SNSをベースにした「広くて薄い人との繋がり」のおかげです。

親が尋常でないほどの行動力を持っているなら、あるいは、独力でも子どもに様々な経験をさせてあげられるケースがあるかもしれません。

ただ、私の実感では、asobi基地コミュニティと、Facebookでの広くて薄い繋がりがなければ、今のような充実した子育てはできなかっただろうと確信しています。

先日の記事『子どものiPhone・iPad利用を制限しても何も問題は解決しない』で書きましたが、我が家はこの夏、結果として、100人を越えるファミリーや、地元のおじさん、おばさんたちに、次々とお世話になりました。

実は私は、人づきあいに熱心なタイプではありません。苦手、あるいは無頓着です。小中高の友人、あるいは昔の会社の同僚で、今も確実に連絡が取れると断言できる人間は、一人もいないんじゃないかと思うくらいです。

その私が、一夏に100人以上もの他人と関われた事実に、自分が一番驚いています。

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