NPOや学生団体のための「Twitterで集客」を信じてはいけないシンプルな理由


「Twitterで集客」という文言を見たら、即座に怪しんでください。なぜなら、Twitterで投稿したリンクの平均クリック率(CTR)は多くの場合フォロワー数の3%以下であり、さらにその3%の人がアクションする割合(コンバージョン率)も数%だからです。

みなさんのツイートを熱心に見てくれるフォロワーが1万人いて、やっと数人が行動してくれる程度です。

 

1. Twitterでリンクがクリックされる割合はフォロワー数の3%以下

Twitterの投稿を見ただけで、イベントに参加したり、店に買い物に行ったりする人はほとんどいません。多くの場合、詳細の情報を確認するために、URLをクリックしてホームページ等へ移動し、納得のうえでアクションします。

Twitter単体で集客するのはほとんど不可能です。「ホームページやブログにコンテンツを用意し、Twitterで誘導する」のは大原則です。

GaiaXソーシャルメディア ラボの調査では、1ツイート当たりのクリック率は約3%というデータがあるそうです。

【データ公開】twitter、1ツイートで2万4000人の誘導効果も!?~1ツイート当たりのクリック率が3%と判明
1ツイート当たりのクリック率が約3% …

クリック率はツイートの内容や、時間帯、フォロワーの質によっても大きく左右されます。

例えば私の場合、2月トータルでリンクを70ツイートし、クリック数は698でした。1ツイートあたりのクリック数は約10回。フォロワー数が約900名なので、CTRは1%程度でした。

無名のNPOや学生団体の場合、数字はもっと低くなり、1%に届かないケースもあるでしょう。フォロワーが1万人いて、やっと100クリックされるくらいの肌感覚です。

 

2. 実際にアクションしてくれる人はもっと少ない

例えばイベントの集客にTwitterを利用すると想定します。

上記のとおり1万人のフォロワーがいて100クリックされたとすると、そのうち、1割が「絶対に参加したい!」と思ってくれるかもしれません。かなり甘めの想定ですが、魅力的なイベントであったり、常に注目を浴びている個人や団体の主催であったりすれば、無いとは言えないでしょう。

さらに、ちょうど都合がつき、会場へのアクセスが問題ない人が3割だったと仮定します。すると、実際にイベントへ足を運んでくれる人数は、

100 × 0.1 × 0.3 = 3人

つまり、30人集めようとすれば、約10万人のフォロワーが必要という計算になります。地方への集客だったり、ニッチなイベントであったりすれば、もっと条件は悪くなります。

どちらにせよ、フォロワー数が5桁に近づいてこなければ、目に見える成果を出すのは非常に困難です。

しかしながら、1万人を超えるフォロワーを持つアカウントは、全体の数%でしかありません。「Twitterで集客」を実現できるのは、極一部の限られた個人・団体・企業でしかないという事実を理解いただけたと思います。

 

それでもSNS発信を続けるべき

闇雲にフォロワーを集めて発信するだけでは、ほとんど効果が出ないのは、説明してきたとおりです。しかしながら、以上の悲観的な数字から、NPOや学生団体がTwitter発信をする意味が無いかというと、個人的にはそうは思いません。

例えばNPOでも、フローレンスの駒崎弘樹さんや、NEWVERYの山本繁さんは、Twitterでも高いCTR及びコンバージョン率を実現しているはずです。

これには大きく3つの理由があります。

 

意見や取り組みをオープンに発信

1つは、どちらも衆目を集める取り組みをしていて、その事実そのものや、頭の中にある考えを(ブログも含め)オープンに発信しているからです。発信を見て共感した人がフォロワーになってくれるというわけです。彼らが一般のフォロワーより遙かにアクションしてくれやすいのは言うまでもありません。

 

積極的かつ継続的な発信

2つは、積極的な発信を継続しているからです。ブログ記事単体を見て1回だけ共感した人と、継続して見ていて何度も共感した人では、当然ながら後者のほうがアクションしてくれやすくなります。

 

コミュニケーション

3つは、フォロワーとコミュニケーションしているからです。フォロワーとしては、ただ発信を見ているだけより、RTされたり、直接メッセージをもらったほうが、より共感を強めたり、注目度を高めたりします。

 

支援者や共感者との繋がりを強めるために活用しよう

まとめると、

  1. ブログやホームページをベースに、「意見」や「取り組み」を伝えるコンテンツを発信する
  2. コンテンツに共感してくれた人がSNSをフォローしてくれるように導線を整備する
  3. SNSでも「意見」や「取り組み」を伝える
  4. フォロワーとコミュニケーションする
  5. 積極的かつ継続的に発信し、フォロワーとの絆を強化し、共感の輪を広げる

ソーシャルメディアは情報流通プラットフォームです。Twitterだけでなにかをしようとは考えず、コンテンツを届けるためのパイプだと考えるべきです。

また、コミュニケーションツールでもあります。自身の意見をオープンに表明できたり、他人と気軽にやりとりできる利点があります。活動を支えてくれたり、取り組みに注目してくれたりしてくれる支援者、共感者との繋がりを強められるツールは他にありません。

フォロワーと良質な関係を築くことができれば、CTRやコンバージョン率が向上し、副産物的に集客はもちろん、コンテンツ拡散の起点として活用できるようになる可能性があります。

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