62月

Q. 子どもが習い事を何もやりたがりません A. 待ってあげましょう。一歩を踏み出す準備ができれば、ぐんぐん上達しますから!


子ども本人の心の準備ができる前に、習い事を無理にやらせないほうがいい、と私は考えています。

もちろん、

「本人が不安を感じていても、放り込んでしまえば、子どもは環境に適応し、成長する」

という考え方もあり、一理あるでしょう。

また、やってみたら楽しかった、というケースも、なきにしもあらず。

勇気が足りないなら、親が世界を広げてあげる手助けをするのも、一つの考え方です。

一気に3レベル合格して、メダルがもらえるとわかり、目がキラキラ!

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が、子どもに「やらされている」感がある場合は、

  • 続かない
  • 無理に続けさせると、習い事の対象を、嫌いになってしまう
  • なかなか上達しない

などの、大きな問題が出てきます。

 

気分が乗らないのではなく、一歩を踏み出す準備ができていない

hikidasu-08小中学生ならばまだしも、幼児の場合、習い事をやりたがらない理由は、親から離れて未知のコミュニティへ入っていく、心の準備ができていないからであるケースが、圧倒的に多いように思います。

表面上は、「気分が乗らない」「興味がない」「別にいい」という反応を示す子も、いるかもしれません。

でも本当は、「気分が乗らない」のではなく、楽しそうではあるけれど、それ以上に、親から離れるのが、心細いのではないでしょうか。

(一人ひとり、個性も、発達の度合いも違うので、じっくり、我が子の心の内と、向き合ってみてください)

子どもが、心細く感じるのには、必ず理由があります。

必要充分なだけ、自己肯定感が育っていなかったり、心の安全基地ができあがっていなかったりしているからです。

つまり、勇気を持って、世界を広げて行く準備が整っていない状態です。

 

大人に置き換えてみる

私たち大人も、自信がなければ、なかなか行動に移せないものです。

たとえば、デザインの知識がまったくないのに、「あなたが東京オリンピックのエンブレムを作りなさい」と言われたら、誰でも尻込みします。

大人の場合は、それでも、積み重ねてきた経験があるので、じゃあ予算の範囲内で、しっかりデザインできる人を探して、依頼するという手はどうだろう、と考えることができます。

トラブルが多発したり、失敗してしまったりしても、自己肯定感があれば、乗り越えていけます。

 

が、子どもはどうでしょうか。

この世に生まれてまだ数年であるわけですから、未知に遭遇したときに、立ち戻る「核」がありません。

どんな状況に陥っても大丈夫、という、自己肯定感も、育ちきっていません。

「本人が不安を感じていても、放り込んでしまえば、子どもは環境に適応し、成長する」

というのは、大人はサラッと考えてしまいがちですが、子ども目線になってみると、かなりの無理難題であるケースが、実は少なくないのです。

 

驚きの成長を見せた、4歳の息子の話

ただ、これは子育ての価値観の問題で、厳しいから悪い、というわけではありません。

重要なのは、成長の上で、どれほどの利点があるのか、という点。

私は、自分の子どもたちを見ていて、「厳しくしても、実は、大したメリットがないのでは……」と考えるに至っています。

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【雪育】子どものスキー&スノボがぐんぐん上達!「舞子スノーリゾート」厳選キッズスクール3つ【受講レポ】

 

先日、舞子スノーリゾートの取材へ行ってきました。

子どもたちに、キッズスクールを受講してもらい、記事にしているのですが、4歳の息子の上達ぶりに、本当に驚かされました。

昨シーズンの初体験を含め、トータルで5時間ほどしかスキー練習をしていないのに、ゲレンデに出る一歩手前まで、一気に進級してしまったんです。

(自分の意志で止まる、までマスター。あとは旋回ができれば、専用エリアでの練習でなく、ゲレンデへ出られる)

 

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実は、昨シーズンも同じスクールを受講しています。

ところが、直前に「やっぱりやりたくない」とゴネて、なんとか参加はできたのですが、ロクに上達しませんでした。

今回、あきらかに違ったのは、本人の “意欲” です。

取材に行く前から、「スノボがやりたい」「スキーもやりたい」「姉ちゃんだけじゃなく、自分もやりたい!」と、やる気が漲っていて、目を見張るばかりでした。

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実際、現地でも、自分から「あれがやりたい」「これがやりたい」と要求するアグレッシブさ。

なんと、リフトに乗って、ゲレンデに連れていってもらっちゃう始末(実は、この時点で、スキー経験は、昨シーズンの2時間のみ、という状態)。

外国人の敏腕インストラクターにエスコートしてもらって、楽しく滑り降りてきたようです。

 

習い事を一切やりたがらなかった息子

もともと、4歳の息子は、習い事を一切やりたがりませんでした。

姉(6歳)は小さいころから、あれもやりたい、これもやりたい、と、どんどん世界を広げていく性質だったのもあり、親としては、内心、かなりやきもきしました。

4歳の息子は、姉が、体操教室とスイミング教室を楽しんでいる2時間、ずっと私と遊んでいました。

プールやる? 体操は? 他になにかやりたいものある? と尋ねても、頑なに「いい」「やらない」と拒否するばかり。

 

状況が変わったのが、舞子スノーリゾート取材の、ほんの1ヶ月前くらいでしょうか。

姉が通っていた体操&スイミング教室が、施設の老朽化で閉鎖することになり、移籍先を探し始めました。

ダメ元で、4歳の息子にも「新しいプールだったら、やる?」と聞いたところ、「やる」との返答。

意外だったので、思わず「え?」と聞き返してしまいました。

特になにか日常の中で、習い事をする自信がつく、きっかけがあったようには、見えませんでした。

 

「本当に本人の意志?」見極めは慎重に

難しいのは、親の期待を感じて、空気を読んでしまう子もいる事実です。

4歳の息子も、場の空気を読んだり、(保育園での出来事など)本当の気持ちをなかなか表に出さなかったり、というケースが日常の中で多々あります。

「やりたい」と言い出しても、すぐに真には受けないようにしています。

妻に伝えたところ、「えっ、本当?」と驚き、自分で息子に尋ねて、反応を確かめていたほど。

スイミング教室の体験の予約を入れても、まだ夫婦で半信半疑。

体験教室に向かう車中で、ずいぶん楽しみにしている様子を見て、「本当にやりたかったんだね(^^;;」と確信が持てたくらいです。

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ともかく、このタイミングを境に、4歳の息子は、「やる気」「意欲」を、前面に出すようになりました。

舞子スノーリゾートでの、驚きの上達ぶりは、先ほど触れたとおりです。

 

意欲がなければ上達しない

思い返してみると、やはり、子どもが自ら「やりたい」と思っているものは、恐ろしく上達が早いです。

4歳の息子の場合、運動系でゆいいつ、やりたがったのは、ストライダー(ペダルのない、子ども用の小さな自転車)です。

あっという間に、もの凄い速さで駆け回れるようになり、急坂も物ともせず、グイグイ登っていきます(だから足腰は頑強ですし、運動会の徒競走では1位です)。

いっぽう、普通の自転車は、からっきしやる気がなく、ほとんど上達しません。

ストライダーで走れるのだから、バランスを取るのは、それほど難しくないはずなんですけど、まったくダメ。

6歳の姉も、大好きな鉄棒は、放っておいてもどんどん上達し、年中クラスで逆上がり、年長クラスに上がる頃には、後ろ回り(空中逆上がり)すら、余裕でできるようになりました。

その昔、鉄棒がうまくできなくて、ぎゃあぎゃあ文句を言うものだから、

「だったら、やめたら?」

と言ったくらいで、頑張らせたことは一切ないのですが、本人がやりたくてやっていることは、すぐにできるようになります。

 

本人の「意欲」から出発するのが大切な理由

その他、特筆すべきなのは、6歳の娘の場合、遊びや運動だけでなく、勉強も、「楽しい」「やりたい」と取り組んでいる状況でしょうか。

私は子どもの頃、勉強をやりたいと思った記憶など、一切ありません。

だから本当に驚くのですが、なぜか娘は、勉強がしたくてしかたがないようです。

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100%自分の意志で、英会話教室と、学研教室(国語と算数)に通っています。

宿題も、一度始めると、脇目も振らずに夢中でやっており、よほど楽しいようです。

(あまりに習い事が多く、さらにピアノか、チアリーディングか、ストリートダンスか、新体操をやるというので、なにか辞めたらとアドバイスするんですが、どれも辞めたがりません……)

 

こうなると頭に浮かぶのは、子どもが、自らの意志で、やりたいことだけに取り組む「サドベリースクール」です。

 

[取材レポート]授業のない学校『東京サドベリースクール』へ娘と遊びに行ってきました。

 

以前、取材したとき、いくつかインタビューをしたのですが、

 

Q. 「読み書き算数など、最低限の教育だけでもやったほうがいいのではないか」という意見もあると思いますが。

すべてこどもたちに任せています。本人がやりたいと思ったり、学ぶ必要があると感じたときに学ぶのが一番だという考えです。それ以外のタイミングでやらせようとすると、むしろ嫌いになってしまったり、「これが必要だ」と自分で考える力を奪ってしまう可能性がある、という考え方です。

Q. 一度も通常の小学校などに通った経験のない子の事例はありますか?

東京サドベリースクールは生まれてまだ5年、もうすぐ6年ですが、小学生からアメリカのサドベリースクールに通っていた15歳の女の子が在籍しています。読み書きや計算もできますし、敬語も使えます。マンガを読んでいるとわからない字が出てくるのでお父さんお母さんに聞いたり、スーパーやコンビニで買い物をするのに計算ができないと困るので学んだり。彼女は学ぶことにストレスがないですね。

 

サドベリースクールには、「本人に意欲があるときが、取り組むベストのタイミングである」という哲学があります。

我が子たちの、「意欲」と「上達ぶり」のかかわりを目にすると、私もまったく同感です。

しかも、いったん心の準備さえできてしまえば、チャレンジしたり、学んだりすることに、ストレスがなく、どんどん新しいことを吸収し、世界を広げていけます。

国語や算数だって、自ら夢中になってやるくらいです。

 

受け止めてあげることは「甘やかす」とは言わない

「いつまでも親から離れられないのでは、将来が心配。」

「もう大きいんだから、甘やかす必要はない。」

私も、4歳の息子に関しては、やきもきさせられた親の一人なので、気持ちはわかります。

が、子ども本人に意欲がないのに、頑張らせたり、無理にやらせたりしたときに、何が得られて、何を失うのか。

私は、4歳の息子に、無理に習い事をやらせなくて、本当に良かったと感じています。

心が成長し、準備ができれば、自ずから羽ばたいていき、スタートの多少の遅れなど、あっという間に取り戻すのですから。

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では、自己肯定感を育てたり、心の安全基地を構築したりするには、どうしたらいいのでしょうか。

しっかり受け止めてあげることです。

お父さんお母さんと遊びたいと言えば、遊んであげる。

実際、4歳の息子が、お姉ちゃんの習い事を待っている2時間、なにをしていたか。

父である私と、ストライダーでのおでかけをしたり、お買い物をしたり、公園で遊んだり。

普段、姉がいてはできない、親を独り占めすることでした。

ありのままを受け止めてあげることは、「甘やかす」とは言いません。

子どもが、勇気を持って、世界を広げて行く準備をするためには、必要なことだと、私は思います。

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