大人の決めつけは、我が子の “可能性” や “意欲の芽” を摘んでいる

asobi基地の共同設立者で、カウンセラー&子育て・育児アドバイザーである、よしおかゆうみさん。asobi基地つながりの知り合いです。

※ゆうみさんの旦那さんは、“プロゴルファー石川遼” の育ての親である吉岡徹治氏です。

ゆうみさん自身も、アジアジュニアゴルフ協会のカウンセラーとして国内外遠征に帯同し、アスリートジュニアたちの心身をサポートしているそうです。

ブログなどを見ていると、たまに遊びにきた石川遼も登場しているんですよ。

そんなよしおかゆうみさんが、琴線に響くブログ記事をUPしていたので、紹介します。

新学期はギアチェンジを!

特に子どもの変化は、大人の”何十倍”もの速度なので、目に見える体の成長はもちろん、脳の発達は著しく、心はどんどん大きく育つ時期、感情も複雑になっていきます。

ということは、親子や夫婦の関係も常にギア・チェンジが必要ですが、実際はどうでしょう?

生活に追われ、ついつい同じパターンの繰り返しに。

例えば、何気なく軽い気持ちで「この子、恥ずかしがり屋だから~」「何でいつも○○なの!」などと日々口にしてしまいがち。

積み重なって来ると「ぼくは○○な子だ」と自分で思い込み、積極的に自分が出せなくなることも。

こういった大人の決めつけは、知らず知らず可能性や意欲の芽を摘んでいます。

 
これ、すっごくよくわかります。

我が家では、「この子、○○だから~」はあまりないんですが、「何でいつも○○なの!」はつい言ってしまうので、意識して気をつけるようにしています。

 

「何でいつも○○なの!」は人格の全否定

5歳になるうちの娘は、軽くADHD的な素養があり、たとえば何かを思いつくと、結果を考えずに衝動的に行動してしまうケースがあります(とは言っても、保育園ではそれなりにちゃんと集団生活ができているようです)。

たとえば、梱包されているものを、誰の許可も得ずに空けてしまう。怒られるのがわかっているのに、お菓子を食べてしまう。

これ、我ながら未熟なんですが、カチンときてしまうんですよねえ。

つい、「何でいつも○○なの!」と叱ってしまうケースがあります。

でも娘としては、「何でいつも○○なの!」と言われても、「やりたかったらやった」「衝動的にやってしまった」以外の理由はたぶんありません。

となれば、人格を全否定されているのと変わりません。

これを続けていれば、自己肯定感の弱い人間になってしまいます。

妻とも「何でいつも○○なの!」は絶対に止めようと話しています。つい言ってしまうときは、お互いに諫め合うことにしています。

 

短所ではなく個性。ポジティブな反応をしたい

では、どう叱ればいいか。

衝動性というのは、脳の機能に偏りがあったり、神経伝達物質がうまく働かないから現れる性質です。

つまり、3歳で身長95cmある子もいれば、80cmしかない子もいるのと同じで、個体差であり、個性なんです。

また、風邪をひけば熱を出してしまうのと同じで、気合いで治せるものでもありません。

だから我が家では、どうしても “しつけ” として必要な部分に関しては、なぜやってはいけないのかを根気強く(なるべく冷静に)説明するようにしています。

・自分がもらったプレゼントを、お友達が勝手に空けてしまったらどう思う?
・自分のお菓子を、知らないうちに誰かが食べてしまったら嫌でしょう?
・ご飯前にお菓子を食べてしまったら、ご飯が食べられなくなっちゃうよね? 大きくなれなかったり、病気になってしまったりするかもしれないよ

などなど。

でも、しつけ以外では、なるべくポジティブな反応をしたいと思っています。

 

“こどもの短所” とは親の狭い了見がねつ造するもの

たとえば、思いつきを即座に実行できるというのは、探究心が旺盛で、それだけ世界を広げやすいことを意味します。

実際、娘は、知らない場所に行くとまず探検を始め、基本的に人見知りをしません。どんな環境でも、誰とでも、瞬時に遊び始めます。

この適応力の高さには、夫婦でいつも舌を巻いて、感心しています。

ぜひともこの衝動性を武器にして、豊かな人生を送ってほしいですね。

“こどもの短所” とは、どんな場合でも、親の狭い了見がねつ造するものだと考えています。

見方を変えれば、すべてが愛すべき個性であり、長所なんですよね。