ブログメディア運営

259月

僕がブログ発信をする理由|さんざん独り占めしておいて「今度あげるから今ちょうだい」は通用しない

4歳の娘がおやつを食べていると、2歳の息子が、お姉ちゃんが食べているものが美味しそうに見えて、近づいていきます。娘は大好きなおやつなので、少しも分けたくない。「あげたら?」と言っても「ヤダ!」と拒否して、大喧嘩になります。

そのおやつは一袋しかなかったので、2歳の息子には仕方なく別のおやつをあげます。

すると今度は、4歳の娘が、弟のおやつが欲しくなります。当初は力づくで奪いとろうとするケースもあったので、叱って、「ちょうだいって言ってみたら?」と諭します。

でも、お姉ちゃんが「ちょうだい」と言っても、弟は「イヤ!」と言ってそっぽを向いてしまいます。

まぁそれはそうだよね、と苦笑しながら、娘にだいたいこんな内容を話します。

「意地悪をしたら、同じだけ自分も意地悪されるんだよ。でも、優しくしたら、自分も優しくされるんだよ。どっちがいいか、よく考えてごらん」

判断を委ねると、大抵は泣きながら「優しくする〜(×_×)」と言うんです。

 

8割の損失があっても損ではない

もう少し年齢が上がってくると、この法則は成り立たなくなります。100回優しくしても、20回くらいしか返ってこないかもしれません。

でも、80回の損失があるからと言って、それで損ではないんです。なぜなら、先に自分から贈与しなければ、ほとんどの他人は何もくれないから。

娘のように、自分が欲しくなってから「あのとき意地悪しなければよかった」と気づいても、あとの祭り。さんざん独り占めしておいて、「今度はあげるから、今ちょうだい」は通用しない。

これってまさに、社会の仕組みそのままだと思っています。

 

発信は無償の贈与でもある

僕が個人メディアで発信をする理由は様々で、フリーで働く身としてインバウンドマーケティング的(ライター依頼の受注などに繋げる)意味合いもあれば、年間40〜50万円程度ではありますがGoogle AdSenseやAmazonアソシエイトでの収入に繋げる意味合いもあります。

一方で、無償の贈与という意識もあります。

情報発信ノウハウ記事、学生向け記事、ライフハック記事は、課題を抱える誰かの役に立つかもしれません。

子育てやワーク&ライフスタイル記事は、日常の気づきを(自分の内にしまい込んでおくのではなく)シェアすることで、誰かが考えを整理したり、気づきを得るきっかけになれるかもしれません。

ソーシャルイノベーション関連記事は、ナイスな活動をしている誰かの情報発信を、微力ながらお手伝いしている感覚です。

発信しても8割9割は、何の反応もありません。

独り占めしていればそれなりの値段で売れるかもしれないスキルを、WEB上でオープンに発信しているわけなので、考え方によっては損をしているのかもしれません。スキルレベルが低かった他人が、同じだけのスキルを身につけてしまっては、商売にならないからです。

あるいは、誰かの情報発信を手伝っても、直接的には何の収入にもなりません(厳密にはアフィリエイト収入等に繋がる可能性はありますが、割合としては本当に微々たるものです)。その時間を外部寄稿記事の執筆に当てれば収入が増えるわけで、結果的に損をしているという考え方もできるでしょう。

 

直接収入よりも素敵なお返し

でも、1割2割は返ってきます。

そしてその1割2割の大半は、お金で買うのは難しい貴重なものです。

先月は僕が運営するメディアのひとつであるFutureCenterNEWS JAPANの読者の方から、地方での講演依頼をいただきました。まとまった額の報酬付きだったのもさることながら、ぜひやりたいと思えるような、おそらく現状では自分にしかできない面白い仕事だったのがすごく嬉しかったんです。

FutureCenterNEWS JAPANに関してはマネタイズを一切しておらず、完全に無償の活動です。もし、儲からないから、と発信をしていなかったら、僕は絶対に今回の仕事に出会えなかったでしょう。

 

お菓子を分けてあげなかったら、自分がほしいときにも分けてもらえないよ?

社会は、ひとりひとりが、互いにプラスの影響を与え合うことで回っています。物を売ることも、サービスを提供することも、コンサルティングも、コンテンツ制作も、誰かの課題を解決したり、誰かを満足させたりという価値があるので、対価としてお金が支払われます。

もちろん自分の利益ばかりを優先する人もいるでしょう。でも、自分自身の一昔前を考えても、利己的な生き方しかできないと社会の中で孤立します。自分の利益は望みどおり確保できているのに、なぜか穏やかになれなかったり、生き方に満足できなかったりします。

我が家の姉弟喧嘩ならば「お菓子を分けてあげなかったら、自分がほしいときにも分けてもらえないよ? それでもいいの?」という感じですね。

ちなみに今朝はオモチャの取り合いがあって、4歳の娘は意地を張って、「貸してもらえなくてもいい(から貸さない)!」と突っぱねていました。

それで本当にいいんなら、特にこちらから言うことはないんですよ。

 

無償の贈与は社会での居場所をつくる

発信は、受け手の存在を想定するのが大原則です。誰かにとって役立ったり、誰かが満足したりするからこそ、価値があります。

つまり発信は、それ自体が誰かにプラスの影響を与え、立派な贈与になります。

他人にプラスの影響を与える人は、誰かからお返しが得られます。それが金銭である場合もあるでしょうし、金銭以外の何か(おもしろい活動をする機会であったり、仲間だったり)であるケースもあります。

こうして社会の中で役割が得られると、徐々に自分の居場所が定まってきます。何もせずに居場所がもらえるなんてことは有り得ないんです。

僕はこどもたちに、自分の居場所を自分で見つけて、自分らしく生きられる人に育ってほしいと思っています。だから、「意地悪をしたら、同じだけ自分も意地悪されるんだよ。でも、優しくしたら、自分も優しくされるんだよ。どっちがいいか、よく考えてごらん」と問いかけています。

それにブログ等での発信は、個人的にすごく使い勝手がいいんですよね。

例えば僕は、老人の荷物を持ってあげたり、落とし物を一緒に探してあげたりするのが苦手です。感謝されるのが負担、と言ったら変かもしれませんけど、頭を下げられたりするとむしろこちらが頭を下げたくなります。

インターネット発信なら、発信者と読み手の間に距離があるので、よほどのことがない限り、直接的に感謝の言葉をもらうことはありません。探し物を見つけて相手に手渡しておきながら、気づかれずに逃げられるみたいな、うまいことになります。

136月

開始6ヶ月で60万PVブログの検索流入を公開します。

315ページ中25ページ(8%)の記事が、全検索流入144,869PVのうち123,495PV(85%)を稼ぎ出しています。

 

60万PV中、検索流入は14.5万PV

他人のブログの検索流入ってなかなか見る機会がないですよね。みなさん見たいですよね。僕は見たいです。今回、いちど検索流入をしっかり把握しておこうと、Google Analyticsのデータ整理をしたので、まずは自分から公開します。後に続く方、歓迎します!

『Handmade Future !』は2012年11月20日頃から更新を始めたブログです。キリのいいところで、12月1日〜5月31日の半年間のデータを使います。

半年間での総PVは約60万。変動はありますが、月間10万PV程度の計算です。
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そのうち、検索流入は約14.5万。ランディングページ(検索でクリックされたページ)のみの数値なので、直帰せずサイト内をあちこち見てくれた方の存在を考えると、もう少し全体PVに貢献しているはずです。参考までに、検索流入の直帰率は82.68%。
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訪問数が4桁以上だった上位25記事を紹介

1. [おすすめ]初心者ならデジタル一眼はNikon D7000が圧倒的に買い時!(30,063pv)
昨年秋頃から使い始めたD7000のレビュー記事。未だにアクセスが積み重なり続けています。Amazonのリンクを置いているんですが、なんとここから購入する方もいるんですよね(最安値ではないはずなので、ちょっとびっくり)。1件につき1,000円の収入になっています。

2. [2013年版]これで万全。花粉症対策の考え方まとめ(13,313pv)
シーズンの1月前くらいから記事をUPしたところ、シーズンに入ってから検索上位を取れました。

3. 子供の多様性の行方。保育園で見たのは「異様な光景」か「ベストな方針」か(10,898pv)
これはちょっと特殊で、gooのいまトピというサービスで(なぜか)取り上げられたため、大幅に数字が伸びています。

4. ジョブズ(天才)じゃなくてもできる、伝えるプレゼンテーション7つのコツ(7,484pv)
「プレゼン コツ」などのワードで1位2位表示されています。

5. ホワイトデーに職場へ持って行くと「お、センスいいじゃん」と女子から一目置かれる厳選スイーツ5つ(6,509pv)
シーズンもの。はてブで大ヒットしたので、検索上位に付けられました。

6. 初心者が必ず押さえておきたいWordPressプラグイン7つ(6,434pv)

7. 不眠解消。恐ろしく寝つきの悪い僕が95%以上の確率で眠れるワザ(4,091pv)
この記事はガジェット通信に転載しているんですが、「不眠解消」だとガジェット通信の記事が1位表示、「寝つきが悪い」だとHandmade Future !の記事が2位表示、と主従が入れ替わっています。どういうことなんでしょうねー。

8. 一目で惚れる。WordPressの厳選レスポンシブ・テンプレート5つ(4,050pv)

9. 一目瞭然。読まれるブログ記事の書き方(3,651pv)

10. 夫婦仲がうまくいかないのは言葉足らずが原因(3,630pv)
はてブやソーシャルメディアでかなり読まれたのですが、検索でも流入があるとはちょっと予想外。夫婦仲に問題を抱えていて、Google検索までするような人がそれなりにいる、ということなんでしょうか……。

11. 今の学生にも読んでほしい名作小説10冊(文学編)(3,499pv)
ブックリスト記事は競合が少ないようです。Amazonリンクを置いて収入にもつながるので、美味しい記事。

12. Twitterで価値のあるフォロワーを確実に増やすたった3つのステップ(3,428pv)
初期にUPした記事ですが、近頃また検索流入が増えてきています。

13. 田中ゆうたろう杉並区議はなぜ炎上したか?(3,152pv)
「田中ゆうたろう」で検索すると、本人のブログのすぐ下くらいに表示されています。

14. 沖縄本島のおすすめスポット5つ&グルメ3つ(2,703pv)
3月に実際に行って書いたレポート。GWくらいから検索数そのものが増えてきました。現在「沖縄 おすすめ」などのワードで1位表示のはず。夏休みに向けてPVの伸びに期待。

15. 意外にハイリスク。確認しておきたいインフルエンザの症状と予防(2,503pv)

16. 野田聖子議員はいいことを言っている。(2,482pv)
テレビで野田議員のドキュメンタリーが放送されたとき、表示回数が激増しました。マスメディアの影響はすごいです。

17. Googleリーダー利用者は時代遅れ。勇気を持って新しいスタイルを模索するべき(2,281pv)
Googleリーダー終了が迫っているので、最近また流入が増えてきました。

18. Amazonアソシエイトは紹介した商品が購入されなくても収益になる(2,021pv)

19. iMac27インチが家に来た! Windowsパソコンがゼロになった我が家の場合(1,942pv)

20. Illustrator、Photoshop CS2が無料で使える状態に(1,911pv)

21. たった5分。検索上位表示を実現する3つのステップ(1,884pv)

22. [おすすめ]4,000円でコーヒーメーカーを買おう(1,780pv)

23. 杉並区は保育需要をプラス要因と捉え、親たちは勇気を持って決断するべき。(1,503pv)
時事性が強いです。杉並区の保育問題がメディアに取り上げられるとアクセスが伸びます。それ以外のケースはほとんど流入なし。

24. 子育て中の両親には「仕事量半分」で働ける権利を。(1,279pv)

25. KDDIが新規契約獲得のために詐欺の疑い?(1,004pv)
「au 詐欺」とかのワードで流入してくるんですよね……。

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なお、『All in One SEO Pack』を使っているので、メタタイトルは上記タイトル表示とは別にしている記事があります。もちろん、SEOのためです。

 

8%の記事で85%のPVを稼ぎ出す

上位25記事を合計すると、123,495PVとなります。全体PVの85%を占めているわけですね。検索流入のランディングページは315ページ存在しているので、25記事というと、たった8%です。8%の記事で85%のPVを稼ぎ出しています。

ちなみにSEOに関しては、素人にできることを、確実にやっているだけです。

【参考記事】
たった5分。検索上位を実現するたった3つのステップ

専門知識不要。ブログ開始2ヶ月で目に見えるSEO効果を出すコツ

これらを踏まえつつ、基本的には「数打ちゃ当たる」の発想ですね。

ただ、数を打つ中で、どんな記事が当たって、どんな記事が当たらないのか、予想できるようになる訓練が大切だと思います。今回のように、どんな記事が当たって、どんな記事が鳴かず飛ばずだったのかを振り返ったときに、「おおむね予想通りだな」となれば、あとは実践あるのみです。

逆に、理由がわからず検索流入が多かったり少なかったりした場合は、理由を分析して検証する意識を持てば、レベルアップできるはずです。理想は、記事を書く前から、記事の影響力を予測できることなんですけどね。まだまだ道半ば。精進あるのみです。

295月

正しいブログ記事タイトルの付け方|目的から逆算して考える5ステップ

何かしら目的があってブログを書いているのであれば、ブログ記事のタイトルの付け方には正解が存在します。タイトルの役割は、記事の内容と、読者の嗜好のマッチング。記事の内容に興味・関心があるだろう全ての読み手にクリックしてもらえるよう、タイトルで記事の“価値”を余すところなく伝え切るのがベストです。

 

釣りタイトルの問題は、目的達成を妨げる点

意図的に煽ったり、大げさに誇張したり、ミスリードを誘引したりする、いわゆる“釣りタイトル”は、読み手に嫌われます。なぜなら、興味や関心を持ってクリックして、記事を読みに訪れたのに、膨らんだ期待に応える要素が存在しないからです。「騙された」と感じさせてしまったら最後、ロクに読みもせずに違うページへ移られてしまいます。これでは、純粋にPVを稼ぐ以外にメリットはありません。

みなさんがブログを書く目的は様々だと思います。が、趣味のブログならばともかく、PVのみが欲しいという方はあまりいないのではないでしょうか。原則的にはPVに比例して収益が増えるアフィリエイトにしても、読み手に「騙された」と感じさせてしまったら、クリック率は大きく低下するはずです。仕事依頼の獲得や、イベント集客、商品やサービスの販売、プロジェクト協力者の獲得などの場合はなおさら、記事の内容そのものに興味・関心を抱いてもらえなければ、目的の達成が困難になります。

 

タイトルの役割は、記事の内容と読者の嗜好のマッチング

“釣りタイトル”の事例から得られるのは、記事の内容に関心のない人に無理に読んでもらっても、誰も幸せにならない、という教訓です。「PVさえ増えればあとはどうなったっていい」というスタイルでない限り、デメリットばかりです。

タイトルの役割は、記事の内容と、読み手の嗜好のマッチングです。Google検索、RSSリーダー、ソーシャルメディア、はてなブックマークなど、いずれも人はタイトルと書き出し(または本文の一部)のみを見て、クリックするかどうか(読むかどうか)を決めます。タイトルで記事の価値を余すところなく伝え切り、記事の中身に興味・関心を持つ人すべてにクリックしてもらえる結果を目指すのがベストです。

繰り返しますが、そもそも記事の内容に興味のない人に、無理して訪問させようとしても、多くの場合、百害あって一利なし。本来の読者すら失う事態になりかねません。記事の内容にあった読者になるべく多く訪問してもらう結果だけを意識してください。

 

目的から逆算してタイトルを考える5ステップ

具体的にどうやってタイトルを考えているのか、当WEBマガジン『Handmade Future !』の記事のみで、すべての仕事を獲得している僕のケースを紹介します。

 

1. 記事の目的を明確にする

・仕事依頼の獲得
・プロジェクト協力者の募集
・イベント集客
・商品やサービスの販売
・バナー広告やアフィリエイト

など、記事の目的、達成するべき目標を明確にします。

目的を明確にするのは、タイトルだけでなく、記事全体にとって最も重要です。目的がはっきりしなければ、コンテンツそのものがぼやけてしまい、読み手へ届きにくくなるからです。目的から出発できるかどうかで、プロへの一歩を踏み出せるかが決まると言って過言ではありません。

 

2. 目的から読者像を思い浮かべる

目的が明確になれば、記事をどんな人に読んでもらう必要があるかが見えてきます。例えば学生団体のメンバー募集が目的の記事であれば、学生が対象になります。しかも、このままの学生生活ではまずいと焦っていたり、学生のうちに何かを成し遂げてやると意気込んでいる学生がターゲットになります。

 

3. 想定読者が最も“価値”を感じる要素を推定する

タイトルを考えているということは、もう書く内容が頭の中で整理されているか、あるいは既に書き上げているはずです(タイトルを先に考える方がおすすめです。記事内容をブレさせないためです)。記事の内容の中から、想定読者に響くであろう情報を推測します。

イベントレポートだとして、1日のイベントのあいだには様々な出来事があります。学生団体のメンバー募集が目的であれば、このままの学生生活ではまずいと焦っている学生へ向けて、もっとも響くようにイベントの一部を切り取り、切り口を工夫して記事を書こうとしている(あるいは書いた)はずです。

端的に言って、いま書こうとしている(書き終えた)記事の価値をワンフレーズで表現してください。もちろんコンテンツ(記事)が的確である、という前提ですが、記事の価値を余すことなく伝え切れれば、想定読者は自然とタイトルに惹きつけられるはずです。

 

4. 検索されるだろうワードを盛り込む(SEO)

学生団体のメンバー募集の例で言えば、おもしろそうな学生団体がないかな? と探している学生が、どんなキーワードで検索をするかを想像し、タイトルに含めます。うまくGoogle検索で上位に表示されれば、継続的な流入を生み、記事はいつまでも生きるからです。

SEOの詳細に関しては、冗長になってしまうため、当記事では触れません。詳しくは下記2記事を参考にしてください。どちらも素人にできるレベルで、着実に成果が出る方法を紹介しています。

たった5分。検索上位を実現するたった3つのステップ

専門知識不要。ブログ開始2ヶ月で目に見えるSEO効果を出すコツ

 

5. タイトルだけを見て、どんな種類の記事か判断できるか確かめる

インタビュー記事なのか、レポート記事なのか、書評記事なのか、オピニオン記事なのか、一目でわかるように微調整します。

もちろんSEO対策や、記事の価値を伝えるための工夫が無効にならないように留意してください。

 

「タイトルで記事の価値を伝える」の具体例

注意点として、もっとも陥りやすいのは、タイトルを“内容の要約”にしてしまう間違いです。書評記事なら「●●●●を読んで」だとか、学生団体の活動レポートなら「××××へ行ってきました!」だとか。どちらも、読んだ行ってきたという状況の説明でしかありません。

もし、議論沸騰の話題本で、読む行為そのものが価値なのであれば、「●●●●を読んで」も選択肢でしょう。が、多くのケースでは、あなたが本を読んだかどうかは、読み手にとってどうでもいい情報であるはずです。

行き着くところまで行ってしまうと、中身を読まなければ内容の要約とすら気がつけないタイトル事例も見られます。

ブログではないのですが、最近読んだ本の中で特に顕著だったのが、馬淵澄夫代議士の『原発と政治のリアリズム』でした。読み終えれば確かに、馬淵代議士の主張したい内容を要約したタイトルになっていると気づけます。が、これではほとんど誰も読みたいとは思わないはずです。本の価値が伝わっていないからです。

『原発と政治のリアリズム』は、中身は素晴らしくおもしろい本です。僕は「もっと多くの人に読まれてもいい本だ」と思い、書評記事を書きました。付けたタイトルは、

実務家・馬淵澄夫がいなかったら福島第一原発はどうなっていたのか – 書評『原発と政治のリアリズム』

でした。僕にとっては、真相は未だ闇の中の感がある東日本大震災直後の原発事故対応の様子を、実際に現場で対応にあたっていた馬淵代議士が詳細に記している点が価値でした。また、読み終わった後のもっとも強烈な印象は、「いま福島第一原発がもちなおしているのって、奇跡なんじゃないか!?」という驚きでした。

この2点をタイトルでしっかり訴求できれば、僕自身と同じように「当時の真相をもっと知りたい、あるいは機会があれば知っておきたい」と考える読者に刺さります。おかげさまで、そこそこ多くの方々に読んでいただき、『原発と政治のリアリズム』を読んでみたくなったという感想もいくつかもらえました。もっと多くの人に読んでもらう、という目的を達成できました。

仮にですが、「原発と政治のリアリズムを読んで」などというタイトルを付けていたら、ほとんど誰にも読まれることがなかったのは、言うまでもありません。タイトルで“価値”を伝える必然性が理解できる一例です。

 

記事の価値を訴求するのが最優先。テクニックはその次に

ブログ記事のタイトルに関しては、様々な方が多用なテクニックを語っています。大半は、なるほどなと唸らされるものばかりです。例えば、

・具体的に数字を入れる
・悩みや課題を解決できそうだとわかるワード(テクニック、秘訣など)を入れる
・32文字以内におさめる
・嘘にならない範囲でインパクトのある言葉を使う
・情報を盛り込みすぎず、訴求ポイントを絞る
・目立つ記号を使う

などです。これらは、ぜひ積極的に使ってください。WEB検索をすれば、たくさんのノウハウを学べます。

ただし、「目的から出発し、記事の価値を伝える」という原則がおろそかになっては、優れたテクニックも、宝の持ち腐れになってしまいます。場合によっては、テクニックが目的の達成を妨げるケースさえ出てきます。

まずは“目的から逆算してタイトルを考える5ステップ”をマスターする意識を持ってください。慣れないと、時間が掛かり負担感がある作業です。が、懲りずに半年ほど続けていれば、意識せずとも自然に、最も効果があるだろうタイトルを選択して付けられるようになります。

【WEBライティング講座】
職業ライター、ブロガーならではのWEBライティング講座を承っています。1人〜数十人規模まで、さまざまに対応できます。お気軽にお問い合わせください。

WEBライティング講師、WEBマーケティングの依頼|寄金佳一 | Handmade Future!

194月

学生団体やNPOがホームページ制作で失敗しないための3つのポイント

少し前に、asobi基地のホームページ制作の相談に乗りました。おもにWEBマーケティングの観点から整理したので、要点をシェアします。

学生団体やNPOなど、自身の活動でホームページの必要性を感じている方には、参考になると思います。ぜひチェックしてください。

 

1. 何のためにホームページを作るのか? を整理する

当然ですが、必要がなければ、ホームページをわざわざ作るのは無駄です。ホームページ制作はもちろんのこと、維持管理にも時間やお金がかかるからです。何のためにホームページを作るのか、整理して明確にしてください。

 

WEB上の名刺として

例えば、asobi基地では、企業や行政とのコラボレーションが増え、「ホームページはないんですか?」と聞かれるケースが増えたそうです。

ホームページは言わば、WEB上の名刺です。ホームページ上で、団体情報や理念、連絡先などをしっかり表明しているかどうかで社会的信用を判断する層が、確実に存在します。活動の中で、そういった層と関わる可能性があるのなら、ホームページを作ったほうがいいと言えます。

もともとasobi基地はSNS発信が活発で、利用者への情報伝達や、コミュニケーションは事足りていました。実用面よりも、社会的信用の面からホームページが必要になったというのが、一つの大きな理由でした。

 

より多くのステークホルダーに届けるため

日本の家庭におけるインターネット普及率は7割以上と言われます。一方で、国内最大のSNSであるFacebookの利用者数は、日本人の15%程度です。しかも、そのうちの半数は首都圏在住者です。

つまり、SNSでだけ発信していては、極めて限られた層にしか届けられないということです。もし、活動をより多くの人々へ届けたいのなら、ホームページは一つの選択肢になります。首都圏を中心に活動していた団体が地方展開するケースでは、重要な戦略になります。

 

アクションのハードルを下げるため

FacebookやTwitterの投稿だけを見て、まったく知らないイベントへ参加しようとは、なかなか思えないはずです。商品を購入する際と一緒で、ホームページで詳細を確認してから、アクションしようとする人が圧倒的大多数です。

身内や常連を相手に発信するのであれば、SNS発信だけでも十分かもしれません。が、新規ユーザを獲得しようとするのなら、じっくり検討してもらうための場所が必要です。

 

2. キラーコンテンツは何か? を考える

ホームページを作る理由が明確になれば、ホームページのコンテンツが決まってきます。

WEB上の名刺の役割だけであれば、極端な話、団体情報だけを載せておけばいいという結論もあるでしょう。あるいはプラスして、イベント開催情報を集約したページまで用意しておけば、団体の活動についてはほぼ網羅できるはずです。

一方で、新規ユーザの獲得まで視野に入れるようであれば、活動や取り組みがどんなものなのかを、わかりやすく伝える工夫が必要です。ホームページの核となるような、キラーコンテンツを見つけられればベストです。

asobi基地の場合は、すぐに結論が出ました。子供たちがasobi基地で遊んでいる写真です。asobi基地の活動の内容も、価値も、魅力も、これ一つで直感的に伝えることができます。

 

3. ブログ機能を持たせるかどうかを決める

近頃は、団体概要を整理しただけの静的なホームページよりも、ブログ機能を持たせて積極的に発信するホームページが主流です。

ホームページで発信をするメリットは、大きく2つあります。1つは、より活動についてアピールできる点です。例えば、開催したイベントの様子をブログで発信すれば、活動の雰囲気を知ってもらえます。新規ユーザの心理的ハードルを下げますし、常連客のロイヤルティをより高めることもできます。

2つ目は、Google検索を経由してより多くの人に届けられる点です。ブログ記事は、それ単体が影響力を持ちます。昨今はソーシャルメディアによってバックリンクを獲得しやすいので(例えば、URLがツイートされたり、はてなブックマークされたり)、Google検索で上位に表示される可能性が高まります。たくさん発信すれば発信しただけ、世の中の人に見つけてもらえる可能性が高くなります。

例えばasobi基地ならば、asobi基地の存在を知らなくても、「子供 遊び」などのキーワードで検索した人に、ブログ記事を見つけてもらえるかもしれません。記事を見て活動に興味を持てば、ホームページ内の団体概要やイベント情報を見て検討し、新しく参加してもらえる可能性が出てきます。

 

ブログ発信のための人材がいるかは必ずチェック

ただし、ブログ発信にはそれなりの労力が必要です。スキルはそれほど重視する必要はありませんが(スキルはあればあるに越したことはない)、継続できるかどうかは慎重に判断すべきです。

ブログがあるのに半年も更新されていない、というのでは、あまり見映えがいいとは言えません。計画倒れのイメージは拭えず、場合によっては団体の信用に悪影響を与える事態も考えられます。

 

ソーシャルメディアはコンテンツを届けるためのパイプである

ホームページ&ブログとSNSには、明確に役割分担があります。ホームページやブログは、コンテンツです。見て楽しんだり、検討したり、理解を深めたりするために、重要な役割を果たします。

一方のソーシャルメディアは、繋がっている人々とのコミュニケーションをベースに、コンテンツを届けるためのパイプとなります。ホームページやブログは、それ単体では短期的な拡散力に欠ける欠点がありますが、ソーシャルメディアと連携することによって、欠点を補えます。

手軽さから「まずはソーシャルメディア発信から」と考える団体は増えていると想像しますが、ソーシャルメディアで届けるコンテンツがなければ、その効果を十分に発揮できるとは言えません。また、身内や常連中心の活動から、よりパブリックな活動へシフトしようというときには、社会的信用=WEB上の名刺として、ホームページは意味を持ちます。

みなさんの団体の活動の段階や、ホームページ、ブログ、SNSの各役割を整理して、「本当に必要なのかどうか?」「必要だとすれば、どんな内容にするべきなのか?」など、的確な運用ができるように考えてみてください。

104月

書評ブログがトレンドになる可能性|“本を推薦できる人”の存在価値が高まっている

「価値のある本が読みたい」という人はたくさんいても、「読んでみて、価値があるかどうか判断しよう」という人は極端に減っています。ところが、前者の人が「この本には価値がありそうだ」と感じるためには、後者の人の推薦が必要です。“本を推薦できる人”は、いつの時代になく求められています。

これからは、書評ブログが、ブログメディア形態のトレンドの一つになる可能性があります。なぜなら、圧倒的大多数の“価値があるとわかっている本しか読みたくない人たち”と、極めて限られた“紹介者”という構図があるためです。需要と供給のアンバランスから、影響力を発揮しやすいのです。

10年来のつきあいの美容師と話して気がついた以上のような内容を、記事に整理してみました。

 

「価値のある本だけが読みたい」という人の急増

本が売れなくなっているのは周知の事実です。日本の出版業界特有の問題もあるようですが、最も大きいのはライフスタイルの変化です。世の中には、手間の面でも金銭面でも、少ないコストで消費できるコンテンツがいくらでもあります。わざわざ書籍を手に取ろうとする人の数は減っています。

その意味では、電子化が遅れたのは追い打ちでした。電子書籍は起爆剤にはなりませんけど、欲しいと思ったときにワンクリックで手に入れられれば、延命策にはなるはずでした。なぜなら、Kindleを使ってみれば一目瞭然であるように、少なくとも手に取るコストは大幅に減らせるからです。

あんまりコンテンツで溢れているので、極端に忙しい現代の人々は、価値のあるものだけがほしいと思うようになりました。利益になるかどうかわからないもののためには、1分1秒たりとも無駄にしたくないんです。そんな無駄をしていたら時間がいくらあっても足りないからです。

無名の映画を観ようと思う人が少ないのに似ています。2時間3時間を必ず消費するとわかっていたら、よほど暇でなければ「ドブに捨てる結果になってもいいや」とは思えないですよね。私たちは、3時間を費やすと知っていれば、面白いとわかっている映画が観たいんです。

書籍も、読み切るのに一定の時間が必要です。読みたいところだけ読んで「はい、おしまい」とは、なかなかいきません。だからこそ、読む価値があると思える書籍だけが読みたいわけです。

 

評判の起点となる紹介者の価値が高まっている

価値があるかを判断する基準は、「この人が書くのならおもしろいだろう」という著者だったり、「みんなが読んでいるみたいだ」という売れ行きだったり、「あの人もこの人も読んだほうがいいって言っていたな」という評判だったりします。だから、売れる本だけが極端に売れて、それ以外はさっぱり売れないという状況が加速しているんです。

村上春樹の新刊は売れるでしょう。著者名と売れ行き(予約発行部数)が、人々に「読む価値がありそうだ」と思わせるからです。

この視点から紐解くと、書籍が売れない原因の一つに、評判の起点となる人が少なすぎるという問題点が見えてきます。

一昔前は、読書体験そのものを楽しむ“本の虫”と言われる人たちがいました。売れ行きに関係なく自分の琴線に触れたものを読んで(むしろ、知名度の低い本を読むことがアイデンティティだった)、おもしろかったとかツマランとか言う人たちです。

価値があるかどうかわからない状態でも読んで、感想を発信してくれる、一昔前の“本の虫”のような人たちがいなければ、そもそも評判が起きません。人々は読む価値があるものだけを読みたいと思っているので、売れる書籍はどんどん売れ、売れない書籍は永久に1冊も売れないままという悪循環に陥ります。

ただし、どんなに書籍が売れないとは言っても、本が消えてなくなることはないはずです。娯楽としては手遅れかもしれませんが、少なくとも、知識を体系的に学ぶ手段としては悪くないからです。

娯楽として読書を楽しむ人は本当に少数派になってしまった実感がありますけど、価値があるとわかっている本を読みたい人はたくさんいます。つまらなそーな本でも読んで、「これはいいよ」と紹介してくれる人の存在価値は、いつにないほどに高まっているんです。

 

ihayato.書店の先見性

世の中には、圧倒的大多数の“価値があるとわかっている本しか読みたくない人たち”と、極めて限られた“紹介者”という構図があります。しかも今後、この状況は加速するでしょう。もしあなたが、極めて限られた紹介者の1人になれたとすれば、とても影響力を得やすい状況にあります。

昔から、書評ブログを書いている人はいました。ただ、彼らには、マーケティング感覚と発信力が不足していた印象があります。書評をコンテンツとして戦略的に活用し始めたのが、『ihayato.書店』や『きんどるどうでしょう』などです。

ihayato.書店

きんどう

特にイケダハヤトさんは、ニュースサイトから書評サイトへとピボットしたわけですが、説明してきたような理由から、これは非常に先見性のある判断だと感じています(バナー広告依存からの脱却、という目的もあるようですが)。

マネタイズの面でも(ブログの収益化の手段としては)優秀なのは、私自身もブックリスト記事を書くことがあるので、実感しているところです。例えば、

学生時代に世の中の見方を変えてくれた色褪せない名著16冊

このエントリ1つで、10,000円前後の収入にはなっています。AdSenseとは比較にならない高効率です。

 

書評ブログがトレンドの1つになる

“書籍を推薦できる人”が影響力を得やすい事実(と、もし収益化を考えるのなら、収益性もそれほど悪くない事実)はたぶん、マーケティングに敏感な人なら気づき始めています。これからのパーソナルメディアのトレンドの一つになるでしょう。

競合が少ないので、始めるなら今のうちだと個人的には思っています。もし、本を読む時間があれば(子供との時間が最優先でなければ)私も絶対に始めていんですが。

やるとしたら、ジャンルを限定した書評サイトですね。ミステリ小説ならここ、とか、ハウツー本ならここ、と明確に思い浮かべてもらえるブランディングがコツです。

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