旅行・アウトドア

249月

伊勢地元民が愛する伊勢神宮周辺のおすすめスポット7つ(おかげ横丁なし)

伊勢に縁の深い神主さんに、定番である『おかげ横丁』以外の伊勢神宮周辺のおすすめスポットを聞いてきました。どれも、伊勢の地元の方々が愛していたり、見応えがあると称賛されていたりするスポットです。

式年遷宮で新調された真新しい神殿を見に行くつもりの方は、ぜひブックマークをどうぞ。

話を聞いたのは、千勝神社の禰宜・千勝満彦さん。伊勢神宮の内宮から徒歩15分にある猿田彦神社に5年間奉職していた。伊勢の地元の人々の視点から、おすすめスポットを紹介してもらった

話を聞いたのは、千勝神社の禰宜・千勝満彦さん。伊勢神宮の内宮から徒歩15分にある猿田彦神社に5年間奉職していた。伊勢の地元の人々の視点から、おすすめスポットを紹介してもらった

 

1. 猿田彦神社

「伊勢神宮の内宮から徒歩15分ほどにある神社です。猿田彦大神は、内宮をたてる際に自分の持っている土地を譲った神様です。つまり、内宮の土地はもともと猿田彦大神の土地だったんです。

伊勢神宮との縁が深いだけでなく、天孫降臨の道先案内をつとめた猿田彦大神は、神々を代表する『みちひらき』の神様です。内宮の御垣内(一般の人が立ち入れない垣根の内側)にも祀られています。重要な祭礼があると、御正宮より先に、猿田彦大神への祭礼を行い、神宮の祭礼を守り導いてもらえるように祈りを捧げます。

伊勢神宮へ参拝する前に、猿田彦神社へ参拝するのがおすすめです。内宮は世界平和や国家安泰など大きな祈願をする場と言われています。伊勢神宮に絵馬やおみくじがないのはそのためです。個人的なお参りは、猿田彦神社で祈願してはいかがでしょうか。こちらには絵馬もおみくじもあります。」

猿田彦神社公式ホームページ(三重県伊勢市)

 

2. 神宮徴古館

「伊勢神宮の外宮から東に2kmほどにあります。式年遷宮でお宮を新調するわけですが、古いお宮に納められていた宝物が神宮徴古館に展示されます。つまり、御正宮の中にどんなものが納められているのか、こちらで見ることができます。

以前、東京で式年遷宮を記念した特別展が開催されました。大行列ができていたのですが、神宮徴古館の宝物がたくさんありました。神宮徴古館へ足を運べば、長時間待つことなく、落ち着いてゆっくり見られます。」

神宮徴古館・農業館:神宮の博物館

 

3. せんぐう館

「伊勢神宮の外宮にあります。2012年にできたばかりの新施設です。目玉は、外宮の御正宮の1/1スケールの神殿模型です。東側側面の1/4のみではありますが、御正宮の建築を間近で見られるのはここだけです。その他展示が充実していて、伊勢の地元の方々からしても見応えがあるとの声を聞いています。」

式年遷宮記念 せんぐう館

 

4. 白鷹三宅商店

「伊勢神宮の内宮の近く、伊勢おはらい町通りにあります。有名な “おかげ横丁” は、伊勢おはらい町通りの一部です。

伊勢神宮の神さまへお供えするものは、野菜も果物もお酒も魚も、ほとんどは神宮が自前で用意しています。ただし清酒に関しては、兵庫・灘の『白鷹』を使用しています。神宮にお供えされる『白鷹』は市販品とはまったく異なるのですが、唯一神宮にお供えされているものと同じ『白鷹』を購入できるのが、この三宅酒店です。試飲もでき、非常におすすめです。」

白鷹三宅商店 – 五十鈴川/日本酒 [食べログ]

 

5. 魚春

「こちらも伊勢おはらい町通りにあります。伊勢神宮のお供え物には、いくつか珍しいものがあります。その中の一つ “さめのたれ” を購入できます。鮫は通常、フカヒレくらいしか食用にしませんが、 “さめのたれ” は鮫の肉を干したものです。

『魚春』は、猿田彦神社をはじめ、周辺神社に鯛などお供え物の魚をおろしてきた、由緒ある魚屋です。」

伊勢おはらい町「魚春」

 

6. 利休饅頭、へんば餅

「伊勢の地元の方々の多くは、赤福を買いません。かわりに、藤屋窓月堂の利休饅頭などを好んでいるようです。こちらも、伊勢おはらい町通りです。」

伊勢銘菓 『利休饅頭』 『守武の松』 でおなじみの藤屋窓月堂オンラインショップ

「また個人的にも好きでおすすめなのが、へんば餅です。その昔、街道を馬で旅をしてきても、宮川はさすがに馬では越せず、渡し船を利用していました。宮川で馬を返していたわけです。つまり “へんば” とは “返馬”、付近にあった茶店の銘菓というわけですね。

伊勢のお餅には大きく2種類あります。一つは、お餅の上に餡子をのせた、ぼた餅。赤福が代表ですね。もう一つが、逆に餡子をお餅でくるんだもの。両側に焼き目を付けるのが特徴です。太閤出世餅、二軒茶屋餅など種類がありますが、その中でもおすすめなのが、へんば餅。餅米でなくうるち米で作っていて、独特の食感があります。」

へんば餅 三重県伊勢市小俣町明野

 

7. 武雷庵

「志摩名物・無菌牡蠣で有名な “的矢かき” や、松阪牛の串焼きが食べられるお店です。おはらい町通りのお店は夕方早々に店じまいになりますが、武雷庵は夜遅くまで営業しています。おはらい町の地元の方々や、周辺神社の神主も通っているお店です。うまいこと居合わせれば、地元ならではの話も聞けるかもしれません。」

カフェ武雷庵 – 五十鈴川/レストラン(その他) [食べログ]

 
千勝神社の千勝満彦さん、ありがとうございました!

 
【関連記事】
猿でもわかる! 1300年続く伊勢神宮『式年遷宮』ってなに?

【伊勢神宮】20年に1度! 『式年遷宮』の見どころを神主に聞いた(1/3) – ウレぴあ総研

49月

猿でもわかる! 1300年続く伊勢神宮『式年遷宮』ってなに?

伊勢に縁の深い神職の友人に聞いてきました。難解な説明は一切なし! めちゃんこ分かり易く解説します。

 

伊勢神宮の神殿の横には、式年遷宮で新しい神殿を建てるための更地がある。

伊勢神宮の神殿の横には、式年遷宮で新しい神殿を建てるための更地がある。

伊勢神宮の『式年遷宮』は、西暦690年から約1300年も続く、ご存じのとおり日本文化を代表する祭祀です。2013年10月2日(水)、5日(土)に、それぞれ内宮(ないくう)と外宮(げくう)で、“遷御”という中心的祭儀が行われ、第62回『式年遷宮』がクライマックスに向かいます。

日本人ならぜひ、『式年遷宮』を知っておきたいですよね。僕も何となくしか知らないので、この機会に調べねば! と思い立ちました。

実は僕は、日本に二つしかない、神職を養成している大学の一つ、國學院大學を卒業しているので、同級生の半分くらいが神職だったりします。そこで今回は、茨城県つくば市の千勝神社で禰宜をつとめる千勝満彦氏に、式年遷宮について聞いてきました。

千勝神社の禰宜、千勝満彦さん。

千勝神社の禰宜、千勝満彦さん。

千勝神社│茨城 つくば 牛久│厄除け 方除け

千勝くんは、大学を卒業してから、伊勢の内宮のすぐ側にある猿田彦神社(※)で5年間修行を積んでいました。そこで伊勢とは浅からぬ縁を築いてきたようで、『式年遷宮』の今年は何度も伊勢に足を運び、先日はお白石持行事にも参加してきたようです。こころよく『式年遷宮』の解説を引き受けてくれました。

※千勝神社の祭神も猿田彦大神です。また、伊勢神宮の内宮がある場所は、元は猿田彦大神の土地だったそうで、現在でも伊勢神宮と猿田彦神社は切っても切れない重要な関係にあります

猿田彦神社公式ホームページ(三重県伊勢市)

 

式年遷宮とは、神さまの新しい神殿へのお引っ越し

——ではさっそく、式年遷宮って何ですか?

「すごーく簡単に言うと、20年に一度の神さまのお引っ越しです」

 
——僕も一回だけ伊勢神宮に行った経験があるんだけど、神殿の横に、同じ大きさの更地があって、そこに新しい神殿を建てる。もう現時点では、新旧両方が建っているんだよね?

「そうそう、建っている。いま神宮へ行けば、新旧並び立っている姿が見られるので、おすすめだね」

 

日本や日本人全体が生まれ変わって活力を取り戻す

——式年遷宮は、どんな意義のあるお祭りですか?

「ずいぶんアバウトな訊き方をするね(笑)」

 
——そこをなんとか!

「遷宮をするというのは、すっごく俗っぽい言い方をすると、神さまがリフレッシュしてパワーアップする、という感じなんですよ」

 
——なるほどわかりやすい(笑)

「1年が、春の芽生えから始まって、夏に生い茂って、秋に実りを迎える。冬は生命の流れから言うと死ですよね。死の世界は年末に終わるわけです。神さまも、自分も、土地も、木も草も、世の中の全てが生まれ変わって、生き生きとした状態になりますよと、それが日本人のお正月の明けましておめでとうの考え方。

数え年で1月1日に歳をとるのは、神さまと一緒に生まれ変わるんだよ、という感覚だったんだけれども、遷宮も同じように、お社(やしろ)やいろいろなものを新しくすることによって、神さまも生き生きとして、よりいっそう力が強くなるという感覚がある。

しかも伊勢の神宮というのは、例えば江戸時代に60年に1回程度おかげ参りが大流行したように、日本人全体にとって昔から特別なお社なわけです。どれだけ離れていても、一生に一度はお参りに行きたいと考えていた人々がいたくらいで。

だから伊勢神宮の式年遷宮というのは、日本という国や、そこに生きる私たちがもう一度生き生きと活力を取り戻すような意味合いがあると思うんですよ。遷宮をお祝いするのは、国を盛り上げることに繋がるという感覚が潜在的にあります。」

 

なぜ20年に一度なのか?

——例えば法隆寺とか、1000年以上耐えられる建築を作る技術はあるのに、伊勢神宮はわざわざ20年に一度作りかえる。これはなぜ?

「延喜式に“20年に一度建て替えなさいよ”と決まりが書かれているんだけど、何でなのか理由については諸説あって。

例えば、綺麗な状態に保つためには20年が限度という説。神宮の建築様式は、萱葺き、基礎を打たない掘っ立て、高床式。まず、萱(かや)が痛んでしまう。掘っ立ては、地面に穴を掘って、直接に柱を立てるので、やっぱり腐ってしまう。つまりこの建築様式では、神さまにふさわしい状態を保てるのが20年ではないかと。」

 
——なるほど盲点だったかも。かなり原始的な工法なんだね。

「あるいは技術が継承できるからという説。お社を建てる宮大工はもちろん、刀とか鏡とか装束とか、ご正宮にはたくさんの宝物を納めるわけですよ。それらを作る職人の業(わざ)を継承するのに、20年おきなら、一人の職人が2〜3回は関われると。ただこの考え方だと、神さまありきではなく、人間ありきになってしまうけれど。

また、旧暦で20年に一度、11月1日と冬至が重なる節目に祝宴をしたと言われていて、それにならったのではという説。例えば今でも、干支が一周すると還暦とかお祝いをするでしょう。

他にもいくつもあるけど、あとは貯蔵しておくお米の保存期限が20年という説。伊勢神宮のご正宮の建築様式は、高床式のお米の備蓄倉庫という説が強いんですね。神さまへのお供え物として、保存米を納めてあるんです。」

 

式年遷宮には伝統工法の継承の意味合いも

——式年遷宮では、大量の木材を使うんだよね。特にご正宮はかなり立派な木造建築。

「約1万3000本〜1万5000本の檜が必要になるんですよ。ご正宮の扉を一枚板で作るには、樹齢数百年の木が必要になるほど。鎌倉時代くらいまでは伊勢神宮の周辺から切り出していたこともあったんだけれど、志摩市のあたり、大台ヶ原山麓、三河、美濃と移って、18世紀ごろから現在は、木曽福島から切り出しています。」

 
——一万本以上は多いね。

「環境破壊だと言う人もいるんですけど。でも20年を経て使い終わった木材は、すぐに捨てるのではなくて、再利用するんですね。20年前の前回の式年遷宮の際は、阪神大震災で倒壊した神社の復興に提供されたそうです。これは僕の憶測だけど、今回は東日本大震災で被災した神社に提供されるんじゃないかと」

 
——あと現実問題として、宮大工の技術継承の意味合いはあるよね。もし遷宮がなかったら、1300年前からの伝統工法が途絶えてしまうわけで。

「うちの千勝神社も、移築して今の場所に持ってきた過去があって。でも解体して持ってこようと思ったら、400年前に建てられた建築だったんですよ。

工法は時代ごとに変わるし、地域ごとにも違う。400年前の建築をばらそうと思ったら、その地域の400年前の技術を持っている人じゃないと触れない。地元の宮大工は「こんな古いのは触れない、うちには技術が伝わってない」とみんなさじを投げてしまったので、宮大工を探すところからスタートしたんですよ。

だから技術を伝承するというのはすごく大事なことなんです。途絶えちゃうと、二度と復活させられないので。」

 
——あー、それはよくわかる。家電製品でもなんでもそうだけど、バラせたとしても、組み立てられないもんね。

「バラすのも、肝心な部分を壊してもいいならバラせるんだけど、ここを壊すともう二度と組み立てられない、という部分もあるからね(笑)」

 
以上、千勝くんありがとうございました!

 

式年遷宮は日本をあげてのお祝い!

個人的な感想ですが、式年遷宮は日本を挙げてのお祝い事なんだなぁと思った次第です。

確かに、日本の象徴として「神社」を挙げて、否定する人は少ないだろうし、その中でも伊勢神宮は別格。そこの神さまが、区切りを迎えて生まれ変わり、リフレッシュしてパワーアップするというんですからね。

やっぱり近いうちに、伊勢神宮には行かなければいけないなぁ。

 
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【伊勢神宮】20年に1度! 『式年遷宮』の見どころを神主に聞いた(1/3) – ウレぴあ総研

47月

富士山の自然を満喫したいならおすすめ|須走ルート(須走口登山道)2013ガイド

富士山の須走口登山道は、吉田(河口湖)口や富士宮口とは違い、樹海から荒々しい火山の素顔まで、富士山の大自然をフルコースで満喫できる登山道です。五合目の標高が2,000mとやや低いことから、混雑も比較的ゆるく、じっくりと富士登山を味わうことができ、おすすめです。





須走ルート(須走口登山道)の特徴

・2014年は40日間のマイカー規制あり
・五合目の標高2,000m(富士宮口の2,400m、河口湖口の2,300mと比べると低い)
・富士宮口、河口湖口と比べると、混雑がゆるい
・約1,700mの高度を、約7kmかけて登る
・初心者の場合、休憩を含め、登頂まで7時間、下山3時間が目安(僕は2回目で登頂5時間半、下山2時間半)。
・五合目は樹海。六合目あたりで森林限界となり、荒々しい岩場・砂礫に変わるため、(登山者の少なさもあり)富士山の自然をフルコースで満喫できる
・登山は他ルートと比べてこれといった難所はなく、比較的に楽
・下山は「砂走り」がメイン。砂地とはいえ大きめの石がゴロゴロしている。脚力のある男性なら駆け下りられる。逆に女性や子供、シニアにとっては難所になる

 

五合目(標高2,000m)

世界文化遺産登録後、初の山開きをうけ、2013年7月2日にさっそく登ってきました。個人的には2回目ですが、やっぱり須走ルートは富士山のさまざまな表情が見られて素敵だと思ったので、紹介したいと思います。

なお、所要時間は登り5時間半、下山2時間半でした。目安としてラップタイムも書いておきます。

午前4時30頃。平日とはいえ、駐車場にはそれなりに車が駐まっていました。ただ、溢れている車はいなかったので、混雑はそれほどではないですね。
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五合目、須走口登山道の入り口。菊屋と東富士山荘があります。
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ここから6.9km、310分の表示。おそらく休憩なしでの所要時間です。
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古御岳神社の参道をすすみ、いざ出発。本殿右奥から本格的な登山道へ。
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静かな樹海の中を進む。空気がうまいし、心が落ち着く。が、はやる心を抑えきれずにペースを上げてしまうと危険。息が切れずに登れるペースを見つけて、ゆっくり黙々と。
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しばらく行くと視界が開ける場所も。
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徐々に明るくなってきました。
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このあたりの樹木は、みんな斜面に斜めに生えています。強風のせい? 不思議な光景。
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六合目(2,400m)

六合目の長田山荘。五合目から1時間10分。ここまで撮影で立ち止まったのみで、休憩は一切していません。
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水分補給だけして、すぐに出発。まだ樹海を出たり入ったりの道が続きます。
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しばらくすると視界が完全に開け、山頂までくっきり見えるように。
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すでに雲の上。五合目は濃い霧が出ていたんですが、快晴。気持ちがよくて、最高に気分が乗ってきます。
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本六合目(2,700m)

本六合目の瀬戸館。六合目から30分で到着(トータル1時間40分)。
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背後には山頂がドン! 長時間休憩はせず、おにぎりを1個だけ食べて出発。
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このあたりで明らかに高木が見当たらなくなってきます。森林限界でしょう。
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七合目(3,090m)

七合目の太陽館へ到着。本六合目から45分(トータル2時間25分)。やはり長時間休憩はせず、水分補給と軽食のみ。
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登山道が岩場から砂礫メインへ変わります。
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標高が3,000mをこえてきたこともあり、そろそろ高山病のリスクを頭に置いておく必要が出てきます。呼吸は、腹筋を使って深く吐き切る。胸の中の空気をすべて出してしまうことで、自然に新鮮な空気を多く取り込めるからです。
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本七合目(3,200m)

本七合目の見晴館。七合目から55分(トータル3時間20分)。
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ここでトイレ休憩。富士山のトイレはすべて有料です。
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八合目(3,350m)

八合目の下江戸屋。本七合目から30分(トータル3時間50分)。“皇太子殿下御宿泊所”の文字。昭和63年だそうで、皇太子は現在(平成)の天皇陛下のこと。
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この八合目前後がかなりキツイ。砂地が柔らかく、傾斜もかなり急なので、踏みしめた足場が崩れてしまい、なかなか登っていけません。
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酸素の薄さが本格的にこたえ始めます。一歩一歩、ゆっくり着実に進むしか方法はありません。なんとか本八合目に到着。
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本八合目(3,400m)

本八合目には、胸突江戸屋とトモエ館があります。八合目からは20分(トータル4時間10分)。ここで吉田ルートと合流します。土日の場合は一気に登山者が増える可能性大。
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残り1.3kmです。ここまで順調に来られて、高山病も問題ければ、登頂も見えてきます。

 

八合五勺(3,450m)

八合五勺の御来光館。本八合目から30分(トータル4時間40分)。7月2日時点では頂上の山小屋が営業していなかったので、ここが最後のトイレでした。
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山頂まで残り900m……ですが、ここからが厳しいです。空気が薄く、筋肉系の疲労も蓄積してきているので、一歩一歩が本当に重い。
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九合目(3,600m)

ついに九合目。八合五勺から35分(トータル5時間15分)。ここには山小屋はありません。
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山頂まで400m。
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最後の試練。岩場に突入です。段差が大きいので、一歩登るごとに5秒くらい休まないと、肩で息をするハメになります。それくらい空気が薄い。
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鳥居をくぐれば山頂に到着!
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富士山頂で見られる景色

九合目からは30分。今回はトータル5時間35分でした。山頂には浅間大社奥宮があります。
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須走・吉田ルート付近の山頂部全景。
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雲海。
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噴火口! これは感動しますよ。
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お鉢めぐりで見られる景色。
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下山道

須走ルートは、基本的には下山専用道があります。山頂から八合目まではブルドーザー道を通ります。
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八合目〜七合目は登山道と重なる部分もあるものの、七合目からは砂走りです。
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砂走りとは言え、大きめの石がゴロゴロしているので、駆け下りるにはそれなりの脚力が必要です。たぶん足を痛めているんだろう人や、シニア世代を中心に、前に進めなくなって座り込んでいる人も見かけました。女性や子供も厳しいケースが多いと思います。
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砂払い五合目。山頂からは2回の休憩を入れて2時間です。
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吉野屋は建て替え?の最中でした。なぜか犬が座っていたので、おもわずパチリ。
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さらに30分ほど下ります。途中からは登山道と合流。
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五合目の入り口、古御岳神社が見えてきました。
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出発時は開いていなかった本殿の扉が開いていました。
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ちなみに、砂走りを駆け下りてくると、こんなに汚れます。今回、デジタル一眼レフカメラを持って行きましたが、これはやばいと思い、途中でしまい込んでしまいました。
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【こちらの記事も一緒にどうぞ!】
初心者が日帰り富士登山を成功させるために最低限必要な準備・装備品リスト15





47月

初心者が日帰り富士登山を成功させるために最低限必要な準備リスト15

日ごろ登山はほとんどしない僕ですが、日帰り富士登山には2回中2回成功しています。もちろん余裕綽々というわけではなく、入念な下準備をしています。初心者が夏に日帰りで富士登山を成功させるために、“最低限これだけは絶対に必要”と実感しているものをすべて紹介します。





 

服装

1. ゴアテックス素材のレインウェア上下

富士山頂の気温は、真夏でも5度前後。基本的な服装は、長袖・長ズボンです。もちろん登山中は汗をかくので、下着は速乾素材のものがいいです。

問題は雨天時。富士山は独立峰で、平野の暖かい空気や冷たい空気が斜面を駆け上がるので、天気がコロコロ変わります。平野が快晴でも富士山にだけは雲がかかっている、あるいは逆に五合目が雨でも六合目まで登ると綺麗さっぱり晴れているケースもあります。雨具は絶対に欠かせません。

まず、風が強いので傘は問題外。ふつうの雨合羽、レインコートもダメです。なぜなら、汗を外に逃さず、蒸れてしまうから。サランラップを全身に巻いて運動するようなもの。雨に濡れなくても汗でずぶ濡れになります。一回ずぶ濡れになってしまうと登頂を諦めるどころか、救助を呼ばなければいけない危険すら出てきます。

少々値段は高いのですが、レインコートは必ずゴアテックス素材のものを用意してください。ゴアテックスは、完全防水なのに、内側の汗(水分)だけは外に放出するという、軽量かつコンパクトな神素材。実は日常でも重宝します。また、当然ながら風を通さないので、山頂付近での防寒着にもできます。

by カエレバ

 

2. トレッキングシューズ

富士山は火山なので、(風光明媚な遠景とは裏腹に)溶岩の石や岩・砂礫がメインの山です。足首まで覆う本格的な登山靴でなければ、絶対に怪我します。また、足首でしっかり固定することで、登りや下りでの足首周りの筋肉をサポートしてくれます。特に普段から登山していない僕らみたいな人間の足腰の弱さ、脚力不足等を補ってくれます。

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富士山の下山道の須走ルートと御殿場ルートには「砂走り」という箇所もあるのですが、ここで一気に駆け下りられるのは、登山靴が足を守り、サポートしてくれるからです。

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3. 丈夫な防風パンツ(ズボン)

富士山は吹きさらしの強風であるケースが多い山です。平地が30度以上にもなる夏には躊躇してしまいがちですが、ズボンは風を通しにくい素材を選ぶべきです。繰り返しますが山頂の気温は5度前後です。

また、バランスを崩して転倒したり、溶岩の岩のうえに座ったりするケースも考えられるので、丈夫な素材のものを選んでください。トレッキング用パンツとして売っているものが無難です。

by カエレバ

 

4. サングラス・帽子

富士山は標高が高いため、紫外線が強烈です。サングラスなしでは目を痛めます。日焼けが気になる方は、もちろん日焼け止めもあったほうがいいです。

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サングラスの効果をしっかり発揮するためには、ツバのある帽子も必要です。帽子は頭皮の日焼け防止にもなりますし、強風時の防寒の意味でも重宝します。

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5. トレッキンググローブ

富士山の登山道には、這って登るような岩場が点在します。必ず手を使うことになるため、丈夫なグローブが必要です。また、バランスを崩して手をつくケースも想像しておいていい範囲です。思わぬ形で手をつくと、手を切ったりしかねません。

汗をかくので、できれば速乾素材のものがいいです。僕はこれを買って富士山で使いました。文句なしの使用感でした。

by カエレバ

 

6. 胸と腰で固定できるデイパック

リュックサックは、ただ背負うだけでなく、胸と腰で固定できるものが必要です。岩場など段差を登り降りする際にズレたりブレたりすると身体に余計な負担がかかります。飲料が入るとかなり重くなるので、ちゃんと身体に固定されていないとバランスを崩して転倒する要因にもなりかねません。容量は20L〜30L程度あれば充分です。

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また、濡れたら困るものを持って行く場合は(僕の場合はデジタル一眼レフカメラ)、そのものをビニール袋に入れたうえで、デイパック用のレインカバーもあると便利です。

by カエレバ

 

食料

7. 水1リットル

標高が高い富士山では、気温が低く、それほど大量の汗はかきません。僕の場合、登りで500mlペットボトル1本、下りでペットボトル半分くらい飲みました。思うようにペースが上がらなかったり、いざという事態に陥ったりしたときのために、余裕を持って1.5Lほど持って行けば間違いないです。

少しでも減らしたい場合は1L程度に減らし、山小屋で調達する方法もあります。ただし、ペットボトル1本300円以上します。

 

8. おにぎりなど主食2食分

初心者の富士登山は、(吉田ルート、須走ルートの場合)登り6時間+下り3時間=9時間前後はかかります。最低でも2食分の食料は必要です。ちなみに妻と須走ルートを登ったときは往復14時間かかりました。最悪の場合は山小屋のお世話になることができますが、余裕を持って準備してください。

かさばらず消化のいいおにぎり等が候補になります。タッパーなど硬い素材のランチボックスに入れていくと、食べ物が潰れずに済みます。

 

9. 甘いもの、酸っぱいもの、携帯食料

疲労の蓄積した身体には、糖分やクエン酸&ビタミンCが染み渡ります。個人的には、スニッカーズのうまさが筆舌に尽くしがたいところです。飴やキャラメルなども、歩きながら食べられるのでいいですね。

by カエレバ

また、カロリーメイトなどの携帯食料を持っておくと、ペースがあがらず時間がかかり、食料が尽きる事態になったときに安心です。

by カエレバ

 

その他、事前準備等あれこれ

10. 懐中電灯

先ほど触れましたが、初心者の富士登山はペースが上がらずに、思いのほか長時間かかるケースもあります。早朝から登ったのに、下山が夜になってしまうケースもあります。富士山は登山道が整備されているとはいえ、ガードレールが設置されているわけではありません。懐中電灯は必ず用意してください。小型なものでOkです。

by カエレバ

夜間の登山をする前提なら、両手が空くヘッドライトがいいでしょう。

by カエレバ

 

11. ストレッチ

富士山の登山道は、溶岩の岩場地帯や、大きな石がゴロゴロしている砂礫が多く、身体が予想外の動き方をしてしまったり、バランスを崩してしまったりしやすいです。長丁場の登山なので後半は体力的に厳しくなりますし、高山病で頭痛や目まい、思考力低下などの症状が出る可能性もあります。ちょっとした弾みで思わぬ目に遭う可能性があります。

長い登山の中で単に「注意する」というだけでは片付けられない問題です。転んだり無理な体勢になったりしても、いかに被害を最小限に抑えるかを考えるべきだと個人的には考えています。

こういったリスクに対して効果的なのが、柔軟性です。身体が柔らかければ、たとえ転倒しても大けがをせずに済みます。少なくとも登山の1週間前から(できれば数ヶ月前から)毎日ストレッチをして、身体の柔軟性を高める努力をしてください。

また、下半身だけでなく、上半身もストレッチしてください。岩山を這うように登ったり、バランスをとったりと、登山は意外に全身運動です。

 

12. 自分の身体を知るための練習登山

富士山に登る前に、高尾山のような低い山でもいいので、登山の練習をするべきです。体力的には、1回や2回登山したところで、大して変わりありません。トレーニングというより、自分の身体を知るための練習登山です。

第一に、登山のペースを身体で覚えること。富士山に効率良く登頂するためには、超スローペースでいいので、立ち止まって休まずに登り続ける必要があります(酸素が薄い本八合目以上を除く)。

“ガーッと登って、息を切らせてゼイゼイ休む” を繰り返すより、肩で息をしないで済む程度の自分のペースを見つけて、休まずに登り続けるほうが遙かに速いです(また高山病のリスクも大幅に減ります)。実際、初心者で7時間、慣れている人で6時間と言われる須走ルートを、初心者の僕が5時間半で登頂できました。

第二に、高山病とうまく付き合うために、登山の呼吸法を知っておくこと。普段よりも意識して酸素を多めに身体に取り込み続ける必要があります。具体的には、大きく息を吸うのではなく、肺をからっぽにするくらいの気持ちで(腹筋まで使って)息を吐き切ります。息を出し切らないと、いくら胸に新しい空気を取り入れようとしても、入る場所が無いというわけです。

この呼吸法を意識しながら登ることができれば、高山病のリスクを大幅に減らせます。実際、5時間半で登頂した際にも、たまに軽い頭痛がした程度で済みました。

第三に、自分の身体の柔軟性や、限界を知っておくこと。これくらいなら無理できる、これ以上やったらまずい、という境目を知っておかないと、いざというときに大事故に繋がります。

僕の2回目の富士登山は2013年7月2日でしたが、これは6年ぶりでした。さすがに自分の身体の状況もわからず、登山経験も忘却の彼方なので、愛鷹山の越前岳で練習登山をしました。目の前に富士山がドンと見えて、ほんの2時間ほどで登れるので、練習にはいい山です。たった1回ですが、これでいろいろ思い出せたし、必要な装備も最終確認できました。

 

13. トレッキングシューズの試し履き

トレッキングシューズを新しく買ったのなら、絶対に試し履きをしてください。「自分の足に合っているかどうか」という基本中の基本はもちろんのこと、靴下の厚さひとつで足が痛くなったり痛くならなかったりします。トレッキングシューズの試し履きの視点からも、練習登山は必須と言えます。

トレッキングシューズは登山において命綱と言っても過言ではありません。靴ずれなんて絶対にあってはならない事態です。トレッキングシューズが使えなくなったら、富士山の登頂を諦めるどころか、下山すらできなくなります。実際に履いて山を登り下りしてみて、自分の登山靴のクセを把握したり、細かな調整をしたりして、本番に備えてください。

 

14. 余裕を持ったスケジュール

登山道にもよりますが、初心者の場合、登山・下山で9時間前後はみる必要があります。しかもこれは順調に進んだ場合で、高山病の症状が強く出たり、途中で足を痛めたりすれば、12時間以上かかるケースもザラにあります。

こうした可能性を承知のうえで、余裕を持ったスケジュールを組んでください。まず、充分な睡眠時間を確保すること。寝不足で富士登山なんて、僕だったら怖くて絶対にできません。簡単に高山病で倒れる自身があります。

次に、標準の所要時間プラス3時間程度は余裕を見てスケジュールを組むこと。例えば「●時までに戻らないとレンタカーが」というような不安要素は極力排除するべきです。焦りはトラブルを生みますし、そのために同行者に無理をさせるような事態になっては危険です。

 

15. 九合目でも諦める勇気

これは準備というより、心構えですが。初心者の登頂成功率は50%程度とも言われているそうです。

富士山の登頂成功率は? – Yahoo!知恵袋

富士山は、どんなに綿密かつ入念に準備をしても、悪条件が重なれば登頂に失敗するくらい厳しい環境の山です。逆に言えば、ズボラな準備でも、運が良ければ登頂できるケースもあるでしょう。それくらい運に左右されると考えてください。道中には、遭難者慰霊碑もありました。

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何が起きるかわかりません。たとえ九合目まで来たとしても、天候が急変したり、高山病の症状が激しくなってしまったり、怪我をしてしまったりしたら、引き返す勇気を持ってください。忙しくて滅多に挑戦できないのはわかるのですが、甘く見て大事故になってしまったら取り返しが付きませんから。

 

登頂者しか味わえない感動体験!

僕は富士山に登るメリットは、感動体験に尽きると感じています。世界文化遺産に登録された事実を持ち出すまでもなく、日本一高いですし、日本の象徴のような山なので「一回は登っておきたいよね」という理由はもちろんあるのですが、それ以上に、登頂に成功すると感激します。なぜなら、

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こんな絶景に出会えるからです。

何時間も掛けて、ときには高山病と付き合いながら、本当に苦労して登った先に出会う大自然の神秘は「人間ってちっぽけだなぁ」という感慨すら抱かせる威力があります。

ただ、その分、ちょっとした条件の悪化で、途端に自然の猛威が牙を剥く、厳しい環境の山でもあります。大抵の状況には耐えられるように、万全の準備が欠かせません。しっかり下準備をして、ぜひ富士登山を楽しんでください。





17月

遮るものはなにもない。パーフェクトに富士山が見える超穴場スポット|十里木高原展望台

愛鷹山の越前岳登山道入り口となっている十里木高原展望台は、パーフェクトに富士山が見えるスポットです。東名高速道路・裾野ICから車で20分、駐車場&トイレ完備と超穴場。ほんの5分〜10分だけ丘を登ると、絶景が拝めます。

 

遮るものが何もないパーフェクトな富士山が見られるスポット!

まずはGoogleマップでも見てみてください。富士山は独立峰として有名ですが、南側に広大な裾野が広がり、南南東には愛鷹山(あしたかやま)があります。この愛鷹山の北端と、富士山の間には、何も遮るものがありません。

すると、こんな絶景が見られるわけです。
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行き方:東名高速道路・裾野ICから車で20分

アクセスの良さが魅力です。都心方面からなら、東名高速道路・裾野ICから約14km。車で20分程度です。西側からなら、新東名高速道路・新富士ICか、東名高速道路・富士ICから、ほぼ同じ距離。


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写真左下の駐車場から、丘を登っていきます。ちなみに駐車場は、愛鷹山への登山道入り口になっていることもあり、トイレもあり、便利です。
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大人ならほんの5分、こどもでも10分程度で登れます。
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登り切ると、展望台があります。
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どうですか、この遮るものがなにもない、パーフェクトな富士山。
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200mmの望遠で山頂を撮影してみました。山小屋や残雪もばっちり見えますね。富士宮口登山道側の斜面です。
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週末にでもいかがでしょうか!

なお、カーナビ等では目的地を見つけられない可能性があるので注意。地図を参考に、手動でセットするのがいいと思います。

目印は、富士サファリパークをすぎて、十里木カントリークラブと富士山こどもの国のすぐ手前です。裾野ICからなら、左手に駐車場があります。


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