趣味・余暇

512月

意外にハイリスク。確認しておきたいインフルエンザの症状と予防

一昨日の晩から、39℃台の発熱がありまして。久々の高熱。

いやーキツかった。

寝ころんでいれば悪寒に全身の関節痛と筋肉痛、起き上がっていれば頭をぶん殴られているような頭痛に目眩。ほんと、なんにもできないんですよ。安眠すらままなりません(^^;)

季節柄、気になるのはインフルエンザですよね。僕は幸いにもインフルエンザではなくて助かったんですが(あの状態が1週間近く続くなんて考えたくもない!)、症状が似ていたこともあっていろいろ調べました。あらためて「へぇ~」と思うことも多かったので、ちょっとまとめてみたいと思います。

※ソースは主に厚生労働省のインフルエンザ対策ページです
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/infulenza/index.html
※コミカルなアイキャッチ画像ですみません。横浜・元町で撮影してきました。サンタクロースも意外にハイリスクなんですね。笑

 

全身症状が特徴

「インフルエンザ? 一週間も会社を休めるなんてわっほーい!」と言いたくなる、有給を溜め込んでいる方もいるかもしれませんが。

いやいや、ちょっと待って。

インフルエンザの症状として特徴的なのは38℃~40℃の高熱に加え、悪寒頭痛関節痛筋肉痛などの全身症状が現れることです。これが3日~1週間程度続きます。風邪と同様にのどの痛み、鼻汁、咳などの症状も出ます。

これはとにかく キツいです。今回、まったく同じ症状になって嫌というほど実感しましたが、本当になんにもできずに、高熱に魘されてウンウン唸っているだけなんですよ。パソコンに向かうどころか、iPhoneを見る気力すら湧きません。ずーっと布団に入っていられると言っても、安眠できるわけでもなく、ただただ苦しいだけ。

同じ有給だったら、健康なときに行使するのをお勧めしますよー。まだ家の中でゴロゴロしてるだけの有給のほうが百倍もマシです。学生なら尚更、人生を無駄にするだけです!

 

数千万人が亡くなるほど強力

1918年~1919年にかけての『スペインかぜ』は、インフルエンザウイルスによる史上初のパンデミックです。全世界で6億人が感染し、うち2000万人~4000万人が亡くなったそうです(諸説あり)。日本でも40万人前後が亡くなっています。

当時はもちろん医療技術が未発達だったとはいえ(インフルエンザウイルスすら見つけられていなかった)、驚愕の数字ですよね。

『スペインかぜ』のインフルエンザウイルスは、人工的に合成して極めて強い毒性が確認されているそうですが、毒性が強いウイルスの場合は死者もたくさん出るわけです。

ちょっと重い風邪、くらいに思っていると大変な事態になる可能性があります。現代では、子供の場合は急性脳症、高齢者や免疫力が低下している人は肺炎などを併発して死に至ることもあるそうです。

 

流行は例年12月~3月

こちらでインフルエンザ流行レベルマップが見られます。

インフルエンザ流行レベルマップ

https://nesid3g.mhlw.go.jp/Hasseidoko/Levelmap/flu/index.html

今年はまだ流行が始まっていないようですね(11月28日の時点)。

でも、例えば昨年2011 – 2012シーズンを見てみると、

11月から12月にかけては白地が多かったのに、

1月半ばを過ぎると、真っ赤! こえー!!!

 

予防、とは言っても当たり前のことばかり

上記の図を目にすると、今までインフルエンザにならなかったのは単に運が良かっただけ、という気になりますよね。

では、インフルエンザを予防するにはどうすればいいんでしょうか。厚生労働省のインフルエンザ対策ページでは、以下のように記述してあります。

1) 流行前のワクチン接種
インフルエンザワクチンは、感染後に発病する可能性を低減させる効果と、インフルエンザにかかった場合の重症化防止に有効と報告されており、日本でもワクチン接種をする方が増加する傾向にあります。

2) 飛沫感染対策としての咳エチケット
インフルエンザの主な感染経路は咳やくしゃみの際に口から発生される小さな水滴(飛沫)飛沫感染です。したがって、飛沫を浴びないようにすればインフルエンザに感染する機会は大きく減少します。

言うことは簡単ですが、特に家族や学校のクラスメートなどの親しい関係にあって、日常的に一緒にいる機会が多い者同士での飛沫感染を防ぐことは難しいです。

また、インフルエンザウイルスに感染した場合、感染者全員が高熱や急性呼吸器症状を呈してインフルエンザと診断されるわけではありません。たとえ感染者であっても、全く症状のない不顕性感染例や、感冒様症状のみでインフルエンザウイルスに感染していることを本人も周囲も気が付かない軽症例も少なくありません。

したがって、インフルエンザの飛沫感染対策としては、普段から皆が咳エチケット([1]咳やくしゃみを他の人に向けて発しないこと、[2]咳が出るときはできるだけマスクをすること、[3]手のひらで咳やくしゃみを受け止めた時はすぐに手を洗うことなど)を守ることを心がけてください。飛沫感染対策ではマスクは重要ですが、感染者がマスクをする方が、感染を抑える効果は高いと言われています。保育所、幼稚園、学校などの小児の集団生活施設で既にクラス内でインフルエンザと診断されている者がいる場合、他に先生や子どもたちの中で誰が感染しているのかは分かりませんから、可能な場合は皆がマスクをすることが感染対策としては効果的であると考えられます。

3) 外出後の手洗い等
流水・石鹸による手洗いは手指など体についたインフルエンザウイルスを物理的に除去するために有効な方法であり、インフルエンザに限らず接触感染を感染経路とする感染症対策の基本です。インフルエンザウイルスはアルコールによる消毒でも効果が高いですから、アルコール製剤による手指衛生も効果があります。

4) 適度な湿度の保持
空気が乾燥すると、のどの粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。特に乾燥しやすい室内では、加湿器などを使って適切な湿度(50~60%)を保つことも効果的です。

5) 十分な休養とバランスのとれた栄養摂取
体の抵抗力を高めるために、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取を日ごろから心がけましょう。

6) 人混みや繁華街への外出を控える
インフルエンザが流行してきたら、特にご高齢の方や基礎疾患のある方、妊婦、疲労気味、睡眠不足の方は、人混みや繁華街への外出を控えましょう。やむを得ず外出して人混みに入る可能性がある場合には、ある程度の飛沫等を防ぐことができる不織布(ふしょくふ)製マスクを着用することはひとつの防御策と考えられます。ただし、人混みに入る時間は極力短くしましょう。
※不織布製マスクとは
不織布とは「織っていない布」という意味です。繊維あるいは糸等を織ったりせず、熱や化学的な作用によって接着させて布にしたもので、さまざまな用途で用いられています。

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html

見ていただければわかるんですが、手洗いうがいや湿度の確保、体調管理など、当たり前のことを実践してくださいとしか書いてありません。インフルエンザ対策の特効薬はないわけですね。

 

ワクチン接種がおすすめ

一つだけ、日常生活以外での対策になるのが、インフルエンザワクチンの予防接種です。これ、実は僕も接種済みです。1歳と3歳の子がいるんで、子供たちと一緒に家族全員で。

ただし、いくつか注意点があります。

 

インフルエンザに感染しないわけではない

インフルエンザワクチンの効果は、感染した場合の発病率低減と、発病した場合の重症化防止です。ワクチンを接種したからといってインフルエンザにかからないわけではありません。

Q.16: ワクチンの接種を受けたのにインフルエンザにかかったことがあるのですが、ワクチンは効果があるのですか?

インフルエンザにかかる時はインフルエンザウイルスが口や鼻から体の中に入ってくることから始まります。体の中に入ったウイルスは次に細胞に侵入して増殖します。この状態を「感染」といいますが、ワクチンはこれを抑える働きはありません。
ウイルスが増えると、数日の潜伏期間を経て、発熱やのどの痛みなどのインフルエンザの症状起こります。この状態を「発症」といいます。ワクチンには、この発症を抑える効果が一定程度認められています。
発症後、多くの方は1週間程度で回復しますが、なかには肺炎や脳症などの重い合併症が現れ、入院治療を必要とする方や死亡される方もいます。これをインフルエンザの「重症化」といいます。特に基礎疾患のある方やご高齢の方では重症化する可能性が高いと考えられています。ワクチンの最も大きな効果は、この重症化を予防する効果です。

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html

即時に効果が出るわけではない

ワクチン接種後、効果が出るまでに2週間程度かかるそうです。上記のように、12月くらいから流行が始まり、1月・2月にはピークを迎えるので、できれば11月中に接種したほうがいいわけですね。

今ならまだギリギリ、といったところだと思うので、なるべく早くがお勧めです。流行してから「よし、接種しよ」じゃ遅い可能性がありますよ。

 

保険が適用されない

ワクチンの接種は治療ではないため、健康保険が適用されません。病院によって費用が変わるようですが、僕の周囲だと2,000~3,000円といったところですかね。一家4人で接種すると一万円近くいきます。地味に痛い出費……なんですが、リスクを考えると仕方ないですね。

 

インフルエンザは意外にハイリスク!

繰り返しますが、インフルエンザって意外にヤバイです。重症化しなくても、1週間近くも高熱にうなされます。その間、仕事はもちろん、ブログの更新も何もできません。たぶん、本を読むことすらできないと思います。ひたすら苦しいだけで、失われる時間は大きいです。

また、小さな子供や老人、妊娠、気管支ぜんそくや心疾患などの方々は、発病すると重症化や合併症の可能性が高いハイリスク群と言われています。同居家族にこれらの方々がいれば、感染させてしまうかもしれないわけです。

喉元過ぎれば熱さを忘れる、って言いますけど、体調不良の苦しさも元気になるとすぐに忘れちゃうんですよね。

インフルエンザは重大な病気、と再認識して、手洗いうがい、湿度の確保、体調管理を徹底しつつ、併せてワクチン接種までぜひやってみてください。

健康が一番!

1211月

近代民主主義の次、を考えた経験がありますか? 東浩紀『一般意志2.0』より

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私たちは政治を誤解しているのかもしれない

本書はエッセイの形をした社会思想書です。日本社会を見渡せば明らかなように、私たちの政治、そして民主主義は、長らく機能不全を起こしたままでいます。著者は、ジャン = ジャック・ルソーの『社会契約論』に記されている理念《一般意志》を、あらゆる活動をネット上に記録しつつある「総記録社会」の現実に即してアップデートした《一般意志2.0》という概念によって解決しようとします。

導かれるのは、ビッグデータから抽出された(我々自身も気づかないかもしれない)無意識を政治の拘束力とするという驚きの結論です。

もちろん思想家として実績のある著者ですから、常識的には荒唐無稽と認識されるような本論を、きちんと体系的に語りきっています。何より本書は、近代的民主主義を疑うきっかけを与えてくれます。

 

現在のやり方の一部にインターネットを導入したからといって、根本的な解決になるはずがない

私は、著者が何よりも訴えたかったのは、次の一文に集約されているのではないかと感じました。

本書のルソーの解釈はかなり自由である。本書が提示した読解は、『社会契約論』の新解釈というより、むしろそのテクストを素材とした「二次創作」のようなものだと理解したほうがいい。そのような蛮勇は、一般に学問の世界では許されない。
にもかかわらず、著者が本書でその蛮勇をあえて奮ったのは、ネットが政治を変える、ソーシャルメディアが政治を変えると喧しく言われている、その光景の底の浅さにいささかうんざりしたからである。ネットは政治を変える。確かにそうだろう。というよりもそうでなくてはならない。しかしそれはおそらく、単純に電子選挙だとかネット政党だとかいった話ではない、そこよりもさらに深く、そもそも政治とはなにか、あるいは国家とはなにか統治とはなにか、その定義そのものラディカルに変える可能性に繋がっているのだ。
東浩紀『一般意志2.0』第一五章 P.250より

私たちは「政治や政策に正解がある」という幻想に囚われていませんか? 物事を熟議の上に決めるべきだという価値観も、政治家の失政に文句を言う人々も、すべては正しい道を選び取るという前提に立っています。

インターネットの普及とテクノロジーの進化により、物事は複雑になりすぎ、分散化しすぎました。ましてやそこに利害関係が入り込み、私たちの誰もが「自分たちの利益」へ誘導しようとします。政治家がいかに優れた人間であったとしても、一人の人間が全てを的確に把握し、コントロールするのは、もはや不可能なのかもしれません。それどころか、実は正解など存在しないのではないでしょうか。

だとしたら、そもそも民主主義のシステムそのものを見直す必要があります。現在のやり方の一部にインターネットを導入したからといって、根本的な解決になるはずがないと私は思います。

 

インターネットの政治活用をゼロベースで考えよう

蛇足ですが、私は本書を読んで、やっとはっきり意識できました。インターネットやソーシャルメディアの政治活用は、大きく二つの方向性を明確に見定めて進むべきですよね。

一つは、民主主義の限界を踏まえた上で、(とは言え明日からいきなり新理念に移行できるわけではないので)現状の不都合を不完全ながら少しでも解消しようという方向性。

もう一つはもちろん、『一般意志2.0』に語られるような、インターネットやソーシャルメディアの可能性を追求した、近代民主主義に代わる新たな理念を模索する方向性です。

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